People In The Box メンバーの意思を色濃く出したクアトロマンスリーライヴ開幕
People In The Box/Photo by Daisuke Miyashita
People In The Boxが3月6日、渋谷クアトロを舞台に4ヶ月連続で行なうワンマンライヴ『CLUB QUATTRO MONTHLY LIVE』の初日公演『ニューイヤーコンサート』を開催した。
この日は、2016年の初ワンマンで、ベースの福井健太プロデュースによる公演。ソールドアウトとなった会場は多くのファンがフロアを埋め尽くし、熱狂に包まれた。
オープンングナンバーは、ライヴ初披露となる『Weather Report』収録の「鉱山」。福井健太はウッドベースを手に取りながらも、激しく重厚感のあるベースで会場の雰囲気を序盤より圧倒していく。続く「ベルリン」ではギター、ベース、ドラムのアグレッシブなセッションが印象的なアレンジで会場を沸かせる。通常、People In The Boxの世界観に観客は飲み込まれ、静かな会場となっているが、この日はメンバーのアットホームながらも感情的でアグレッシブなプレイに、観客は歓声と共に体を揺らし、会場の熱を上げていく。
People In The Box/Photo by Daisuke Miyashita
その後も、過去にラジオ曲で生演奏を披露したSufjan Stevensの「Chicaga」やKindness「Anyone Can Fall In Love」のカバー曲を織り交ぜながらパフォーマンスしていく。また、ライヴではレアな楽曲「泥の中の生活」「市民」もパフォーマンスし、終盤に向けて大きな盛り上がりを見せる。最後は、こちらもまた、ライヴでは久しぶりの演奏となる「アメリカ」で締めた。
MC中に、アンコールはないと宣言していたが、ライヴ終了後には、鳴り止まぬアンコールコールに対し福井健太が再登場。アンコール突入かと思わせておきながら、「波多野裕文(G&Vo)からの伝言を伝えに来ました。『おまえらを満足させると思うなよ(笑)』。また会いましょう!」と再会を誓い、ライヴは終幕した。
2016年に新たなスタートを切ったPeople In The Box。4月、5月、6月と渋谷クアトロでのワンマンライヴ企画は続くが、各メンバーの意思が色濃く反映される各公演から目が離せない。ぜひ新しいPeople In The Boxワールドを体感してほしい。
Photo by Daisuke Miyashita
People In The Box/Photo by Daisuke Miyashita
2016.3.6(Sun)CLUB QUATTRO
01. 鉱山
02. ベルリン
03. 新市街
04. 翻訳機
05. 聖者たち
06. 馬
07. おいでよ
08. ダンス、ダンス、ダンス
09. Chicago ※Sufjan Stevensカバー
10. Anyone Can Fall In Love ※Kindnessカバー
11. きみは考えを変えた
12. 土曜日 / 待合室
13. 開拓地
14. 泥の中の生活
15. 逆光
16. 市民
17. ニムロッド
18. 気球
19. アメリカ