標高約300mの山上にマナティー!?「新屋島水族館」vol.1

2015.8.16
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国内でアメリカマナティーに会えるのは2館だけ!

水族館といえば、海の近くというイメージがありますが、標高約300mの山上に位置する珍しい水族館があります。香川県高松市にある「新屋島水族館」は、源平の古戦場として知られる屋島の山上にある水族館。前身である「屋島山上水族館」では、1970年に、世界で初めてアクリルパネル製回遊水槽が使われました。その水槽を手掛けたのは、現在、水族館用大型アクリルパネルで世界シェア7割を誇る日プラ株式会社(以下、日プラ)。2006年に同館は日プラの子会社に事業譲渡され、「新屋島水族館」としてリニューアルされました。

近年は、日プラの原点ともいえる水族館をぜひ見たいと訪れる来館者も増えましたが、老朽化などの理由から閉館が決定しました(年内は営業予定で、閉館の時期は未定)。瀬戸内海国立公園内にあるため、様々な制約があり、建て替えなどが困難な状況とのことですが、閉館を惜しむ声も多く聞かれます。

日プラが手がけたドーナツ型水槽

同館の珍しい点は、山上にあることだけではありません。ゼニガタアザラシのプールには、日プラが手掛けたドーナツ型水槽が設置されています。残念ながら、この日はお休みでしたが、通常は毎日開催されている「アザラシライブ」などで、ドーナツ部分にアザラシが姿を現す場面が見られます。

左:ニール(メス) 右:ベルグ(オス)

 

飼育動物で注目したいのが、アメリカマナティー。国内でアメリカマナティーを飼育しているのは、同館と「沖縄美ら海水族館」(沖縄県)の2館だけ。アマゾンマナティーやアフリカマナティーを含めても、国内でマナティーを見られるのは数館。同館では、ドイツの動物園から来館したベルグ(オス 26歳 1992年に来館)とニール(メス 24歳 1994年に来館)の2頭を飼育しています。ジュゴンと間違えられることがありますが、マナティーの尾ビレはしゃもじのような丸い形で、ジュゴンの尾ビレはイルカのような三角形です。大きな体でゆったりと泳ぐ姿に癒されながら、尾ビレの形や動きも観察してみましょう。

 

同館では、平日限定でマナティーのエサやりイベントも開催(参加費500円)。アメリカマナティーの生態についてのレクチャーを受け、水槽内に入って実際にエサをあげるという貴重な体験ができます。所要時間は1時間で、1日1回6名限定(身長110cm以上)。マナティーの体調により、時間の変更や中止する場合もあるので、詳細は公式サイトや館内でご確認ください。

新屋島水族館オリジナルのボクサーパンツ

お土産品で注目したいのが、同館オリジナルのボクサーパンツ(1,080円)。じわじわと知名度を上げ、ここ数年で人気急上昇中の「チンアナゴ」が描かれています。ここでしか買えない限定品なので、お見逃しなく!

「亀田の柿の種 水族館限定」

もう1点注目したいのが、「亀田の柿の種 水族館限定」(21個装入り 税抜600円)。「大きな水槽の中を優雅に泳ぐ魚たち」をイメージし、個包装1つ1つにイラストが描かれています。イカ味、エビ味、カツオ味の3種類が楽しめ、同館を含めて全国22の水族館で販売中。        

 
新屋島水族館
住所:香川県高松市屋島東町1785-1
営業時間:9時~17時(最終入館 16時30分)
休館日:年中無休(台風・大雨・大雪により、臨時休業する場合あり)