サイキックラバー、火照った熱狂を振りまいた2時間半のステージ

レポート
2016.4.4
サイキックラバー/撮影=中山利尚

サイキックラバー/撮影=中山利尚

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サイキックラバー LIVE 2016 『SPRING SPRINTER』
2016.3.27(Sun)HOLIDAY SHINJUKU

3月27日(日)、舞台は様々な欲望と華やぐ楽しさが小さな街の中で渦巻いている新宿歌舞伎町。その一角に拠を構えたHOLIDAY SHINJUKU。サイキックラバーは、この地を舞台に、今年一発目となるワンマンライヴ『サイキックラバーLIVE 2016 "Spring Sprinter"』を行なった。

サイキックラバー/撮影=中山利尚

サイキックラバー/撮影=中山利尚

荘厳なSEが支配する場内。サイキックラバーのライヴは、激しくパワフルに攻めた『タイタニア』のエンディングテーマ「LOST IN SPACE」からスタート。演奏が進むごとに気持ちが昂揚してゆく。何時しか雄叫び上げ、拳を振り翳さずにいれない気分へ。それくらい、牙剥き出しに襲いかかる2人の歌と演奏が、気持ちを熱く熱く高ぶらせていた。なんてスケールあふれた始まりだ、サイキックラバーらしい熱狂祭り描く幕開けなんだ。

滾る気持ちへ拍車をかけるように流れたのが、『轟轟戦隊ボウケンジャー』のエンディングテーマ「冒険者 ON THE ROAD」。明るく開放的な歌に勇気が沸き立てば、YOFFYの歌声に大勢のファンたちが歌の掛け合いを求めていた。ファンたちとの熱い掛け合いがあってこそ歌が完成する。それこそが戦隊ナンバーの魅力、サイキックラバーのライヴだからこそ生まれる嬉しい特色だ。

序盤から凄まじい熱気が場内を支配してゆく。YOFFYはすでに息がハアハア状態。それくらい、高ぶる感情をぶつけてたということだ。

サイキックラバー/撮影=中山利尚

サイキックラバー/撮影=中山利尚

スケールあふれたシンフォニックでハードなサウンドが会場中を包みだした。初期衝動へ導かれるまま勇壮な演奏に抱かれながらも、大勢の人たちが拳を天高く掲げてゆく。「Prisoner」を通し、凛々しくもハードエッジな表情を2人は突き付けてきた。雄大な景色の中に投影した激しさや華やかさも、サイキックラバーの音楽に魂震わせてしまう嬉しい魅力だ。

激しさを受け継ぎながらも、演奏は一気に輝く光をまといだした。ライヴではなかなか耳にする機会の少ない『冒険王ビィト』の挿入歌「冒険王ビィト!」の登場に、ファンたちも嬉しく騒ぎだした。YOFFYの歌へ熱い掛け声をぶつけてゆく観客たち。気持ちを掻き立てる明るくもハードエッジな歌と演奏に、一緒に叫ばずにはいれなかった。

サイキックラバー/撮影=中山利尚

サイキックラバー/撮影=中山利尚

ふたたび流れだしたシンフォニックでハードロックな演奏。YOFFYは熱い雄叫び上げながら、IMAJOも激烈なリフビートを叩きつけ、PCゲーム『Rewrite』の2ndオープニングテーマ「Rewrite」を力強く解き放った。気持ちを掻き立ててゆく歌と演奏。強く拳を握りしめ、沸き上がる想いを全身でぶつけたい。そうしなきゃ、火照った身体の疼きが収まらない。

「歌舞伎町に魔物がいるぞ」と叫んだのがYOFFY。IMAJOはこの日のライヴのために5kg痩せ、2.5kgリバウンドしたことも告白。「今回は、まるで主題歌のような挿入歌「冒険王ビィト!」を歌ったけど。最近、漫画連載も再開したということで、またアニメ化になったら挿入歌を狙おうか」と、熱い演奏とは裏腹にコミカルなトークを披露。

続いて披露したのが、透明感あふれるアコギの音色も印象深い、美しくも肌心地良いメロウバラードの「Beginning of Love」。哀愁を帯びながらしっとりと、心を優しく潤すようにYOFFYが歌いかけてきた。1曲ごとに物語の風景を様替えながら、1曲1曲しっかりと消したくない印象を胸に刷り込んでゆく。まさに2人は、感動を描く歌の職人たちじゃないか。

飛び出したのが、『超爆裂異次元メンコバトル ギガントシューター つかさ』のオープニングテーマ「ギガントシューターだっちゅーの!」だ。これまでの潤う感動から、一変。灼熱の風を身に纏い、高ぶる勇気を背負い全速力で駆けだしてゆく気分。間髪入れずに熱く攻めてゆく2人。その煽りを受けて興奮せずにいれないわけがないっちゅーの!!

サイキックラバー/撮影=中山利尚

サイキックラバー/撮影=中山利尚

火照った気持ちへさらに沸騰した熱を注ぎ込むように、『カードファイト!! ヴァンガード リンクジョーカー編』のオープニングテーマ「Vanguard Fight」が流れだした。会場中の誰もが、突きあげた拳を振り上げ、その場で飛び跳ねながら、熱い歌のエールをぶつけてゆく。ハイテンションで騒ぎ続けるファンたちが生み出した熱狂が、この空間を、熱気渦巻くパーティ会場へと様変えていた。爆裂した楽曲に身を預け騒がなきゃ、ドキドキとした熱い衝動を止めるなんて出来ないよ!!

ここで、スリリングなバトルセッション繰り広げたメンバーのインスト演奏を披露、続けざま、そうる透のパワフルなドラムソロを挟み、ライヴは後半戦へ。

触れた人の気持ちを心地好い緊張感混じりに熱く掻き立てた、『ウィッチブレイド』のオープニングテーマ「XTC」の登場だ。なんてテンション高くスリリングな演奏なんだ。キリキリと身体をつんざく変拍子効いた歌と演奏のバトルに触れているだけで、身体中をアドレナリンが駆けめぐり、興奮のエナジーがふつふつと煮えたぎってゆく。触れるたび、その格好良さに惚れてしまう。YOFFYが最後に呟いたセクシーな「エクスタシー」の囁きが、ゾクゾクッとするくらいに大人な男の色気を放っていた。

サイキックラバー/撮影=中山利尚

サイキックラバー/撮影=中山利尚

この日、楽屋に用意したお弁当話から、「サイキックラバーも冷えても美味しくいただける関係でありたい」とトーク。さらに、7月31日に今年2回目となるワンマンライヴを、高田馬場CLUB PHASEで行なうことも発表された。

先の「XTC」に続き、さらにこの日は『ウィッチブレイド』の挿入歌「鼓動 -get closer-」も披露。涙腺を刺激するしっとりとしたバラードとはいえ、予想もしていなかった『ウィッチブレイド』ナンバーの連続演奏に心が沸き立たずにいれなかった。とくに後半で、一気に演奏が高ぶる場面。潤ったまま気持ちが沸き立ったあの瞬間の、なんて感動的だったことか…。

表情は一変、ふたたび感情に熱い拳を突き刺すように、『爆丸バトルブローラーズ』の後期オープニングテーマ「ブッちぎり∞ジェネレーション」を演奏。こちらも、ライヴではなかなか耳にする機会の少ない、でも、触れた人たちの感情に熱いバトルモードの血を滾らせてゆく楽曲だ。かっ飛ばした歌と演奏が、どんどん興奮のアクセルを上げてゆく。またも場内には、熱がどんどん沸き上がっていた。

サイキックラバー/撮影=中山利尚

サイキックラバー/撮影=中山利尚

レアーと言えば、こちらもライヴで耳にするのは久しぶり?! 奏でたのが、『魔法戦隊マジレンジャー』より「シャイニング マジック マジシャイン」だ。晴れやかに、カラフルに、ファンキーに、歌のマジックが場内へ降り注いでゆく。キラキラとした歌に導かれ、気持ちも心地好く揺れていた。
  
この日のタイトルは、IMAJOが春のことをSprinterと間違えて口走ったことから決定。夏のワンマン・タイトルは、2人のトークの流れから「何サマーですか?!」になりそうな予感も。さらにIMAJOは、5kgダイエットすることを宣言?!していた。

夏のワンマンへ向けての予習も兼ね演奏したのが、ホットなパーティロックチューンの「RAISE YOUR HANDS!!」。会場中の人たちが手にしたタオルを振りまわし、熱した祭り系ダンスロックに嬉しくダイブし続けていた。この歌に触れながら、早くも真夏に行なう次のワンマンライヴが楽しみになってきた。

身体をガンガン突き上げてゆく四つ打ちのダンスビート。魂開放したロックナンバーで踊れ。腕を突き上げはしゃぎ倒せ。「Eternal Flame」が与えたのは、どこまでも気持ちを上げてゆく躍動的な衝動だ。激烈で豪快な演奏がスパーク。『デジモンクロスウォーズ 時を駆ける少年ハンターたち』の挿入歌「タギルチカラ!」が、気持ちをがんがん熱く滾らせてゆく。サビ歌に触れてる間中、武者震いする嬉しい衝動を抑えきれなかった。それくらい、「タギルチカラ!」が魂を熱く熱く掻き立ててくれた。

「酸素足りてますかー!!」「家賃滞納していませんかー!!」。YOFFYのブラックなMCも挟みつつ、ライヴはクライマックスへ…。

飛び出したのが、魂に沸騰したエナジーをがっつり注入してゆく『爆丸バトルブローラーズ ニューヴェストロイア』のオープニングテーマ「超!最強!ウォーリアーズ」だ。凛々しく、沸き立つ感情のままに攻めゆく歌と演奏。何時しか場内は、拳突き上げるバトルモードへ。スリリングさ抱きながら舞台上と客席が互いにバーニングしてゆく、その闘い合う様が最強に心地好い!!

サイキックラバー/撮影=中山利尚

サイキックラバー/撮影=中山利尚

「チャンチャンバラチャーンバラー」。お馴染み、YOFFYと観客たちとの熱い掛け合いからの幕開け。熱した想いのやり取りから、演奏は『侍戦隊シンケンジャー』のオープニングテーマ「侍戦隊シンケンジャー」へ。会場中の誰もが、YOFFYの振りに合わせ「チャンチャンバラ」と歌えば、「アッパレ!!」コールをぶつけてゆく。そう、気持ち一つになって暴れまくる、一緒に歌を掛け合い、ともに楽曲を作りあげていく。一声相乗してゆくこの熱狂こそが、サイキックラバーのライブだからこそ得れる興奮だ!!

本編最後は、爽やかな演奏へ身を委ね跳ね続けた「JUMP!」だ。これまでの熱狂のドラマをその身体や心で噛みしめ直すように、心地好くファンキーに揺れる演奏へ大勢の人たちが想いを預けていた。誰もが、何時しか笑顔で揺れるビートに身を任せはしゃいでいた。高くそびえるその壁を飛び越えれば、そこには、こんな楽しい世界が待っていることをサイキックラバーが教えてくれた。

止まない「サイキックラバー、ラバー」の声に導かれ、ふたたびメンバーがステージへ。ぶつけたのが、サイキックラバーの顔とも言える『特捜戦隊デカレンジャー』のオープニングテーマ「特捜戦隊デカレンジャー」だ。ファンたちも、待ってましたとばかりに拳を突き上げ「1.2.~」と叫び続けてゆく。まさに、向うところ敵無しな熱狂が「特捜戦隊デカレンジャー」を通し、場内へ生まれていた。誰もが無邪気な勇者に戻り、共に闘いの雄叫びを上げていた。そう、♪S.P.D.♪と…。

サイキックラバー/撮影=中山利尚

サイキックラバー/撮影=中山利尚

「サイキックラバー、ラバー」の熱いコールからの幕開け。最後を飾ったのが「サイキックラバーのテーマ」。明るくスプラッシュした楽曲を全身に浴びながら、会場中の人たちが無邪気な笑顔を浮かべ大騒ぎ。サイラバの名前に引っ掛け、「最高」「いい男」「ラブラブだ!」「バッカヤロー!!」と熱い掛け合いも行なえば、会場中の人たちが気持ち一つに「サイキックラバー、ラバー」と叫んでゆく場面も。まさに火照った熱狂を振りまきながら、約2時間半に及んだライヴは幕を閉じていった。

この日のライヴでも発表になったよう、サイキックラバーは7月31日に2ndワンマンライヴを高田馬場CLUB PHASEで開催する。えっ、夏まで待てない? その間も、いろんなイヘントに姿を現すので、そこで高ぶる気持ちを持続させ続けてくれ。

撮影=中山利尚 文=長澤智典

セットリスト
サイキックラバー LIVE 2016 『SPRING SPRINTER
2016.3.27(Sun)HOLIDAY SHINJUKU

01. LOST IN SPACE
02. 冒険者 ON THE ROAD
03. Prisoner
04. 冒険王ビィト!
05. Rewrite
06. Beginning of Love
07. ギガントシューターだっちゅーの!
08. Vanguard Fight
◆インスト~Drum solo
09. X.T.C.
10. 鼓動 -get closer-
11. ブッちぎり∞ジェネレーション
12. シャイニング マジック マジシャイン
13. RAISE YOUR HANDS!!
14. Eternal Flame
15. タギルチカラ!
16. 超!最強!ウォーリアーズ
17. 侍戦隊シンケンジャー
18. JUMP!
[ENCORE]  
19. 特捜戦隊デカレンジャー
20. サイキックラバーのテーマ

 

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