ユナイト 結成5周年を超えさらなる未来へ
ユナイト
ユナイトの結成5周年を祝う場となったTOKYO DOME CITY HALL。“Rt5A”と題して行ってきた5周年記念企画の集大成であると同時に、メンバーはまた一つ、未開の地へと歩みを進める扉を開けることとなる。それは、これまで歩んできた軌跡が紡いだものであり、志強く歩みを進めてきたからこそ、その切符を手にすることができたのだ。ユナイトが掲げる“終わらないバンド”という目標を着実にクリアしていくため、とても大切な意味を持ったこの日のことを書き残しておきたいと思う。
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記念日に相応しいエレガントな白い衣装に身を包んだメンバーを待ち受ける会場には、ファンの手元を彩るグッズ“光るコイツ”(メンバーカラーに光るリング)の無数な輝きと巻き起こる歓声が広がった。幕開けに選んだ最新シングル『ジュピタ』は、まさにこれまでの軌跡を辿りながら絆を確かめあう1曲。ステージ上を客席に歩み寄るように歌う結の様子も相まって、集まった皆をこれから始まるショーへと引き入れていくようなオープニングはとても微笑ましい。「広いねぇ! そっちまで行っちゃおうかな!」というご機嫌な結の言葉にもあったように、彼らにとって過去最大のキャパシティの会場で迎えられた5周年(※正式には3月29日が結成日)にメンバーも歓喜の様子。
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そして、この日のライヴに花を添えるスペシャルな演出も続々と飛び出していく。『スキ≒キライ』をはじめ、『星屑と形』『「ヨル」と「ヒカリ」』『アンハッピータイムリーパー』『高級娼婦とカミキリムシ』では、ステージバックに据えた大きなスクリーンへそれぞれの歌詞を映し出した映像を用いて演奏。これらは各メンバーが作詞・作曲を手掛けた楽曲というだけあって、個性的な魅せ方・メッセージを楽しむことができた最高のギミックだった。もちろん興味をひかれたのは演出だけでなく、メンバー同士が向かい合ってみたり、その場その場の高揚感で演奏にアレンジを加えて弾いてみたりと、なによりステージ上の楽しいといった感情溢れる高揚感がこちらにもビシビシと伝わってくる。
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中盤は、ダンスユニット・SHARE LOCK HOMESを招いてより一層はじける場面も。ポップナンバー『WONDER f∞l PEOPLE』のお祭り騒ぎを一層掻き立てたかと思えば、『THEATER -LA-』のようにジャジーでシックな表情はグッと上品に。さらに続いたハイスピードな『timeSICKness』では結とLiNの歌の掛け合いに加え、SLHメンバーのソロダンスも交わりエンターテイメントなセクションに会場は一気に熱くなる。
かと思えば、『「ヨル」と「ヒカリ」』『造花と嘘』ではじっくりと繊細な思いを伝えていく一面を魅せてくれた。これを経て「そろそろ体動かしたくない? めでたい日だからさ!」という結の一言から突入したラストスパートは、言わずもがなエンジンフル稼働! 中でもファニーな『Love_Duck_Core_Nothing』や、タオルを使ってフロアが一体となる『Cocky-discuS』での爆発力といったらない。まさに“百面相”、喜怒哀楽のフルコースを存分に味わわせてくれる。
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そして終盤には、バンドの核へと迫るラインナップが用意されていた。まずは『イオ』。この日の冒頭に披露された『ジュピタ』と対になる曲だ。木星にオーロラをかけるイオに比喩して描かれた、ユナイトとファンとを結ぶ“距離”に基づいた楽曲でその関係をしっかり確かめ合うと、究極の愛をスリリングに描いた『ice』、軽快にジャンプで揺らした『small world order』へ。続いて『レヴ』は、現メンバーで最初にリリースした楽曲。グッと引き締めるような力強さを持ち合わせながら、挑戦し続けていく強い意志を改めて提示したのだった。
ユナイト
「気づいたら、ただ歌いたかっただけじゃなくて、もっと愛されたいと思いました。――長い付き合いになると思うんだけど、これからもよろしくね。まだまだ終わらないよ」
ラスト2曲を残し、結がしっかり自身の思いの丈を告げて導いたのは、“僕らにとって大切な曲”と紹介したユナイトの原点でもある『Eniver』。順風満帆な道のりではないことを知りながら、“届けたい歌”“叶えたい未来”のために歩き出した初期衝動を詰め込んでいる。そして、ユナイトを表す“終わらないバンド”という真意を提示した『starting over』。手をつないで嬉々として飛び跳ねる客席の情景も相まって、嬉しい事や辛い事、無限に続くそれらを繰り返しながら、メンバーと彼らを取り巻くすべての人を引き連れて歩みを止めることなく進んでいくアンセムとして響き渡った。
ユナイト
5月からは、UNiTE. 2016 ONEMAN LIVE TOUR『天国に一番近い男達』と題して全22カ所を廻るツアーを発表。これは、彼らにとって史上最大規模のツアーとなる。最後は、ユナイトにとっては初めて試みることでもあったメンバーが手をつないでジャンプという笑顔にあふれるフィナーレとなった。アンコールはなく、全24曲を通して思いの丈を伝えきった潔さ。5周年を迎えたユナイトはどこかたくましい印象があった。去り際「未来へ向かっていきたいと思います」と残した椎名未緒。
“-U&U's in the FUTURE-”、タイトルのごとく5人の視線は鋭く進むべき道を見据えていた。
文=平井綾子(Cure編集部) 撮影=西槇太一、 MASANORI FUJIKAWA
ユナイト
-U&U's in the FUTURE-
2016.3.26(Sat.) TOKYO DOME CITY HALL
1.ジュピタ
2.universe
3.AIVIE
4.スキ≒キライ
5.BadRequest
6.HELIOS
7.星屑と形
8.マーブル
9.WONDER f∞l PEOPLE
10.THEATER ?LA-
11.timeSICKness
12.「ヨル」と「ヒカリ」
13.造花と嘘
14.アンハッピータイムリーパー
15.高級娼婦とカミキリムシ
16.Love_Duck_Core_Nothing
17.FCW
18.Cocky-discuS
19.イオ
20.ice
21.small world order
22.レヴ
23.Eniver
24.starting over
「天国に一番近い男達」
・5月30日(月) 新宿Zirco Tokyo
・5月31日(火) 新宿Zirco Tokyo
・6月03日(金) 名古屋Electric Lady Land
・6月10日(金) HEAVEN'S ROCK 宇都宮VJ-2
・6月17日(金) 長野CLUB JUNK BOX
・6月19日(日) 福井CHOP
・6月24日(金) 渋谷TSUTAYA 0-WEST 〈ハク フィーチャーイベント〉
・7月08日(金) 柏PALOOZA
・7月10日(日) 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
・7月16日(土) 水戸ライトハウス
・7月17日(日) 郡山CLUB #9
・7月19日(火) 仙台MACANA
・7月22日(金) 札幌DUCE
・7月23日(土) 札幌DUCE
・7月28日(木) 高崎club FLEEZ
・7月29日(金) HEAVEN’S ROCK さいたま新都心VJ-3
・8月03日(水) 福岡DRUM Be-1
・8月05日(金) 広島SECOND CRUTCH
・8月06日(土) 岡山IMAGE
・8月08日(月) 大阪 阿倍野ROCKTOWN
・8月16日(火) 新宿ReNY
「ありがてぇ。2016」
・4月18日(月) 渋谷TSUTAYA O-WEST
発売中
【通常盤】(CD 3 Songs+DVD)/ ¥1,700(本体)+税 / DCCL-197?198
【初回生産限定軽装盤】(CD 1 Song)/ ¥463(本体)+税 / DCCL-199
【初回生産限定盤タイプY】(CD 3 Songs)/ ¥1,200(本体)+税 / DCCL-192
【初回生産限定盤タイプM】(CD 3 Songs)/ ¥1,200(本体)+税 / DCCL-193
【初回生産限定盤タイプL】(CD 3 Songs)/ ¥1,200(本体)+税 / DCCL-194
【初回生産限定盤タイプH】(CD 3 Songs)/ ¥1,200(本体)+税 / DCCL-195
【初回生産限定盤タイプS】(CD 3 Songs)/ ¥1,200(本体)+税 / DCCL-196