綾野剛が「それ、死んじゃうやつ!」と中村獅童に激しいツッコミ 映画『日本で一番悪い奴ら』完成披露舞台挨拶
左から 白石和彌監督、植野行雄(デニス)、中村獅童、綾野剛、YOUNG DAIS、ピエール瀧
4月25日、映画『日本で一番悪い奴ら』の完成披露舞台挨拶が東京・丸の内TOEIにて開催され、出演者の綾野剛、中村獅童、YOUNG DAIS、 デニスの植野行雄、ピエール瀧、白石和彌監督が登壇した。
同作は、覚せい剤取締法違反などの容疑で2002年に逮捕された北海道警察の元警部・稲葉圭昭氏の著書『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』を映画化した作品。「日本警察史上の最大の不祥事」と呼ばれる"稲葉事件"をモチーフに描いた問題作だ。あらゆる悪事に手を染めた北海道警察の警察官・諸星要一を綾野が、諸星を慕う裏社会のスパイ“S”を中村が、諸星の先輩刑事を瀧が演じている。
歓声と盛大な拍手の中、キャストが登場。綾野は「極上のエンタテイメントを楽しんで下さい!」、中村は「映画を観て何を感じていただけるか非常に楽しみです」、YOUNG DAISは「非常に言葉では表せない映画なので楽しんで下さい」、植野は「パキスタン人の役でしたが自然と違和感はありませんでした。」、瀧は「実録作品ですが非常に楽しんでいただけるエンタテイメント作品に仕上がっています」、白石監督は「ここにいるキャストの方と一生懸命作った作品です」と思い思いにあいさつした。
今回、綾野は警察官ながら裏社会の人間を使い、成績をあげていく男の26年間を演じている。綾野は出演について「白石和彌監督だったのだが最大の理由」と語り、台本を読んだときに「これはやるしかない!」と思ったことを明かしている。
そんな綾野に対し、中村は「綾野さんは大好きな役者で勉強になった」と絶賛。さらに以前に大河ドラマでの綾野との共演を振り返り、「今度、綾野君と共演する現場があったら二つ返事でOKする」と語ったことを明かしていた。中村は「ひとつ返事をしたものの、こんな強面の役は務まらないと思った」と本音をもらすと、他のキャストたちからツッコミが入り会場の笑いを誘っていた。また、日本人とブラジル人のハーフでありながらパキスタン人役を演じた植野は「自分はお彼岸にお墓に行くタイプの日本人」と鉄板ネタを披露。さらにオファーを受けた際に携帯でパキスタン人の画像を観て「いける!」と思ったことなど、爆笑エピソードを明かしていた。
最後に、作品タイトルにちなんだ「最近ちょっと悪いな~と思ったエピソード」をそれぞれが披露。中村が「奥さんのイビキがうるさかった時、鼻をつまんでいたがそのまま無呼吸で寝ていて焦った」と、私生活のエピソードを披露すると、綾野が「それ、死んじゃうやつ!」「本当にヤバいやつ!」とツッコミを入れる場面も。中村は舞台挨拶を観覧していた妻に向け「ごめんね」と公開謝罪していた。
左から 白石和彌監督、植野行雄(デニス)、中村獅童、綾野剛、YOUNG DAIS、ピエール瀧
最後のフォトコールでは綾野の掛け声とともに、劇中に登場する“北海道警察・諸星要一”の名刺と、5億円相当の“日悪紙幣”がバラまかれる演出が。さらに、綾野らキャストの計らいで来場者による写真撮影もOKとなり、一斉にシャッター音と黄色い歓声が鳴り響いていた。
映画『日本で一番悪い奴ら』は6月25日(土)より全国ロードショー
映画『日本で一番悪い奴ら』
(C)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会
出演:
綾野剛 ・ YOUNG DAIS 植野行雄(デニス) ピエール瀧 ・ 中村獅童
監督:白石和彌
脚本:池上純哉
音楽:安川午朗
原作:稲葉圭昭「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」(講談社文庫)
配給:東映・日活
(C)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会