マシュー・ボーンの『眠れる森の美女』、来日キャスト発表
マシュー・ボーンの『眠れる森の美女』
イギリスで最も人気があり、成功している振付家、演出家といえばマシュー・ボーンである。ローレンス・オリヴィエ賞を5回受賞、トニー賞の優秀振付賞と最優秀ミュージカル演出賞の両方を受賞した唯一のイギリス人である。彼は、古典を斬新な手法で全く新しい作品によみがえらす翻案の天才だ。
『くるみ割り人形』(1992年)では、舞台を覆い尽くす巨大ケーキを登場させ観客の度肝を抜き、『白鳥の湖』(1995年)では、スワンを全員男性が演じる手法で世界中を熱狂させた。そして、チャイコフスキー三大バレエの最後のピースでありマシュー・ボーンの集大成・最高傑作の呼び声も高い『眠れる森の美女』(2012年)が今年(2016年)、遂に来日を果たす。
マシュー・ボーンの『眠れる森の美女』(SleepingBeauty) ⒸJohan Persson
この物語は、1890年、オーロラ姫の洗礼式で初めてバレエが演じられたシーンから始まる。妖精やヴァンパイア、退廃的な富豪たちが古典のイマジネーションに溢れる世界を表現する。オーロラの成長に伴い時代はより厳格で保守的な20世紀初頭へと移り変わる。架空の黄金期の長い夏の日の午後、芝の上で繰り広げられるクロケット、そして流行のダンスに興じる人々。数年後、世紀に渡る眠りから目覚めたオーロラ姫を取り巻く世界は、どんなおとぎ話よりもミステリアスで素晴らしい現代……。これまでのスタイルをなぞるのではなく、ダンススタイルの変化で歴史経過を表現するなど新たな手法も盛り込まれた、マシュー・ボーンの最新進化形を目撃することができる作品だ。
そんな『眠れる森の美女』の来日キャストが、4月28日に発表された。それぞれトリプルキャスト。
◆オーロラ役 : アシュリー・ショー / コーデリア・ブレイスウェイト / 鎌田真梨
◆レオ役 : ドミニク・ノース / アンドリュー・モナガン / クリス・トレンフィールド
◆ライラック伯爵 : クリストファー・マーニー / リアム・ムーア(2役候補) / ジャック・ジョーンズ
◆カラボス/カラドック : アダム・マスケル / リアム・ムーア(2役候補) / ダニー・ルーベンス
その他の役は、ニュー・アドベンチャーズのメンバーが演じる。
なお、公演ごとの配役は、ニュー・アドベンチャーズの意向により、各公演当日の発表となる。申込み・購入後の変更、キャンセル、払い戻しは、公演中止の場合を除いて、できない。
■期間:9月14日(水)~9月25日(日)
■会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)
■演出・振付: マシュー・ボーン
■音楽: ピョートル・チャイコフスキー
■出演:ニュー・アドベンチャーズ
■公式サイト:http://mbsb.jp/