中山優馬、辰巳雄大らが美しく生きる意味を問う!舞台「それいゆ」製作発表
舞台「それいゆ」金井勇太、佐戸井けん太、桜井日奈子、施鐘泰
5月2日(月)、中山優馬主演舞台「それいゆ」の製作発表が都内で行われ、中山をはじめ、共演の金井勇太、施鐘泰(JONTE)、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、桜井日奈子、佐戸井けん太が姿を現した。
戦中戦後の日本で活躍し、当時の少女たちに夢と希望を与えた画家・挿絵作家の中原淳一を描いた本作は、物語を通して現代に「美しく生きる」ということの意味を問いかける。「LIAR GAME」「ガリレオ」などの話題作を手掛けた古家和尚が初めて舞台の脚本を担当、演出は「幽かな彼女」「本日、家を買います。」の木村淳が手掛ける。
「それいゆ」「ひまわり」をはじめとした中原の作品が、当時の少女たち、さらには日本の女性文化にも影響を与えるような存在となったことを踏まえ、「キャストたちにとって、影響を受けたor救いになった存在とは?」という質問をふると、中山は「救いになる存在ですが…いちばんはうちにいる愛犬かな。愛犬にその日あったストレスをすべてぶつけています。そろそろ毛が抜けてくるかも(笑)」
金井勇太「それいゆ」
金井は「今月3歳になる息子がいて、今生きている中でいちばん影響を受けているのは妻と子。この場を借りてそれを言いたいです」、JONTEは「山下達郎さん。ライブなどに行くたびに達郎さんから聴くさまざまな歌や言葉が心の支えになっています」、そして辰巳は「僕は小学校のころからジャニーズ事務所に入り、今まで携わってきた先輩や俳優さん、今回の舞台の演出の木村さんなど、一緒にお仕事する人すべての影響を受けて、自分が形成されているんだなと思っています」とコメント。
施鐘泰「それいゆ」
本作が女優デビュー作となる桜井は、登壇直後から緊張の色を隠しきれない様子。この質問に対しても「演出の木村さんです。以上です(笑)」と最小限の回答にとどめると、他の共演者から「木村さん、怖いからね!」「この純粋な桜井さんにかなり影響を受けています」などとフォローされて、さらに赤面する桜井だった。
桜井日奈子「それいゆ」
最後に佐戸井。「僕がティーンエイジャーのころに一番影響を受けたのは深夜放送。特に『パックイン・ミュージック』のDJだった林美雄さん。林さんの放送でいろいろな映画・映像・舞台・小説など時代の最先端のものに触れていた。それに影響を受けてこの演劇という世界に流されてたどり着いたんです」と語る言葉に、若手たちが真剣に聞き入っていた。
佐戸井けん太「それいゆ」
なお、会見の後に囲み取材が行われたが、ここでは桜井が学生時代にバスケ部に所属しており、そこでやっていたトレーニングを稽古前に全員で行っているという話が飛び出し、せっかくだからと全員で“日奈子トレーニング”を実演。静かな時間が流れていた会見とは真逆の体育会系なアツさにマスコミからも笑い声があふれていた。
舞台「それいゆ」
中原の描く少女画が敵性文化、かつ華美にして優雅であり、時局に合わないと軍部から圧力を受け、“画風を変えるか、さもなくば雑誌から降りるか”の決断を迫られたとき、「ならば辞めます」とあっさり言い放った中原。そこからどのように自らの創作の場を切り拓いていったのか。ぜひ舞台でこの物語に、そして中原の想いに寄り添っていただきたい。
■日時・会場:
2016年5月26日(木)~29日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
2016年6月1日(水)~5日(日)Zeppブルーシアター六本木
■脚本:古家和尚
■演出:木村淳(関西テレビ)
■出演:中山優馬、金井勇太、施鐘泰(JONTE)、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、桜井日奈子、佐戸井けん太 ほか