山猿 感動や興奮、そして笑顔、幸せになるための感情がすべて詰まっていたようなステージ

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『猿年だよ!!全員集合ツアー2016~見る猿、聴く猿、歌う猿~』
2016.5.21(Sat)恵比寿LIQUIDROOM

福島を拠点に活動、恋愛や友情、家族など人々のつながりの大切さを、巧みなラップと歌にのせ表現。そのシンプルでまっすぐなメッセージが、世代を超えて支持されている、山猿。申年である今年、2月17日には通算3作目となるオリジナルアルバム『あいことば3』をリリース。4月からはアルバムを携えて全国ツアー『猿年だよ全員集合!!ツアー2016~見る猿、聴く猿、歌う猿~』を敢行。そのツアーファイナルが5月21日(土)恵比寿リキッドルームにて開催された。

ステージが始まる数時間前から老若男女、全国各地から(ちなみに東北、東海、中国地区から足を運んだ人もいた様子)多数の観客が駆けつけ、彼の声に早く触れたいと思う人々の熱気に包まれていた会場。スポットライトがステージに当たり、山猿が「準備はできているかい?(今日は)オレたちと遊ぼうぜ!」とバンドを従えて登場し、ライヴがスタート。最新作に収録の「愛・夢・孤独」が放つ、疾走感のあるメロディとビートで瞬く間に会場に一体感が生まれていった。続く「花火」では、女性ダンサー二人と共にパフォーマンスし、観客は手を上げ、クラップしたりなどと盛り上げ、早くも熱気がスパーク。山猿は「やばい、2曲目でもう汗びっしょりなんだけど」と、うれしそうにシャツをあおっていた。

その後、ディスコ風な「SEXY LADY」でダンスフロア化し、サマートラック「NAGISA」では観客の持つサイリウムの光が波のような印象で、季節が一歩先に進んだ気がした。さらに、山猿のマイク1本でのラップからスタートした、人間関係のもつれについて綴った「先生ちょっと話聞いて・・・」では、彼の真摯なメッセージに誰もが声を出すのを忘れるほどに圧倒。「夏の日」「180°」「3090~愛のうた~」と続いた泣きのバラード曲では、観客それぞれが曲の世界観と自身の思い出を重ねているような表情で、楽曲の世界をじっくり噛み締めている様子だった。と、曲ごとにさまざまな世界や魅力を、我々にみせてくれた山猿。また、彼自身も会場の雰囲気に「みなさんのヴァイブスがすげえ」と感動していた様子だ。

後半に入ると、会場をさらに盛り上げるべくパーティチューン「アルコール」ではユーモラスなダンスも織り交ぜ、会場に満開の笑顔の花を咲かせた山猿。すると「4月からツアーがスタートしたんですけど、こんなにたくさんの人々の笑顔を見ることができてうれしい」と。また、ちょっと照れくさそうな表情をしながら「たくさんの音楽があふれているなかで、山猿の作品に出会ってくれたことに感謝しています。暗いニュースがあふれている世の中ですが、せめてこの時間だけは笑顔になってくれたら、と福島からやって来たので」と自身の素直な思いを伝えると、会場からは温かい歓声や拍手が轟き、彼と観客とがより強い(家族的な)絆で結ばれたような。ゆえに、本編終盤に披露した、TVアニメのオープニングテーマに起用されたヒットシングル「風」では全員がタオルを振り回してお祭り騒ぎが起きるなど、最後まで熱気が途絶えることはなかったのだ。

だが、熱気はアンコールでさらに高くなることになった。というのも、最新作で共演を果たした華原朋美がスペシャルゲストとしてステージに登場したからだ。シルバーのドレスをまとい、バナナを手にし登場した彼女。そのキュート(まぶし)さに、照れた表情を見せた山猿に、彼女が手にしていたバナナをプレゼント。そこに書かれた「新幹線のなかで食べてね♥︎」のメッセージに、さらに顔を赤らめていた様子だった。また、華原朋美もこの共演は特別なものだったようで「不景気のなか、こんなに幸せな音楽を作れる人は、山猿さんしかいない!」と大絶賛。その発言にさらにタジタジになってしまった彼の表情を見た観客からは「山猿、カワイイ」という声も出てしまうほどだった。だが、タジタジになるキュートなゲストは他にもいて、5月29日に一夜限りのスペシャルライヴ・山猿meetsハローキティ『猿年だョ!!全員集合ツアー in サンリオピューロランド』の開催を記念して、ハローキティもステージに登場。全員で「Happy days feat. 華原朋美」をパフォーマンス。二人の息の合ったハーモニー、ハローキティのダンスからは、世界で最もハッピーなヴァイブスが流れていた気がする。そんなハッピーな時間の最後に山猿は「世界中のカップルに捧げます」と、名ラヴソング「赤い実ハジケタ恋空の下..part2」を披露。温かな感動に包まれたなか、「あなたは幸せになるためにここに生まれてきたのだから」という力強いメッセージを残して、ステージは終了したのだった。

感動や興奮、そして笑顔、幸せになるための感情がすべて詰まっていたような山猿のステージ。6月22日には、昨年に福島の郡山市民文化センター・大ホールにておこなったワンマン公演の模様をおさめた映像作品『あにばーさる 山猿だよ ! ! 勝手に紅白猿合戦2015 ~あの夢への第一歩~』をリリースする。そこでも魅力や幸福感を味わうことができるはず。そして生で幸福を噛み締めたくなるだろう。申年である2016年は、さらなる活躍・飛躍していくこと確実なので、ぜひ体感していただきたい。

撮影=吉田幸生、嶋村二郎 レポート・文=松永尚久

イベント情報
パンダライオンスタジアム交流戦2016
日時:7月10日(日)
会場:名古屋SPADE BOX
出演者:パンダライオン

FREEDOM aozora 2016 九州
日時:9月3日(土)
会場:みやざき臨海公園 サンマリーナ宮崎 多目的広場
出演者:MINMI、湘南乃風、加藤ミリヤ、HAN-KUN、AK-69、ハジ→、BLUE ENCOUNT、MACO

 

 

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