斉藤由貴らが現パルコ劇場のフィナーレを飾る! 『母と惑星について、および自転する女たちの記録』
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「母と惑星について、および自転する女たちの記録」 撮影:引地信彦
7月7日(木)、パルコ劇場で舞台『母と惑星について、および自転する女たちの記録』の公演が始まった。初日に先駆けて6日(水)午後、公開稽古が催され、その直前に行われた囲み取材に志田未来、鈴木杏、田畑智子、斉藤由貴が出席した。
すでに当サイトでも稽古場の模様をお伝えしているが、改めて稽古中の模様が語られる。奔放な母親を演じる斉藤は「最近時間配分が間違ってると思います。やることが多すぎる」と愚痴まじりで笑う。NHK大河ドラマ『真田丸』の出演をはじめとする多くの仕事と私生活では三人の子育ての両立に「どう考えても無理がある」と語るも「でも素敵なお仕事の依頼を受けるとついつい燃えてしまう。この舞台も絶対やりたいと思った」と女優魂を見せつけていた。
「母と惑星について、および自転する女たちの記録」 撮影:引地信彦
三姉妹の末っ子を演じる志田は短期間だった稽古を振り返り、「あと1か月あれば、とすごく思っている。この舞台はテンポが大事なので、みんなの足を引っ張らなければいいなあ」と口にした。次女役の鈴木も初日が7日ということで「七夕の短冊に『あと1週間下さい』って書きたい(笑)」と苦笑いすると、長女役の田畑もうんうんとうなづく。ただこの三人について、斉藤は「(三人は)立ち稽古の初日からほとんどセリフが完璧に入っていて、台本を持って稽古に臨んだのは私だけだった。尊敬します」と心からのリスペクトを贈っていた。
「母と惑星について、および自転する女たちの記録」 撮影:引地信彦
公開稽古では、母から徹底的に放任されて育った三姉妹が、それぞれに母の記憶をたどりながら、いつしか今現在の自分自身と向き合って“生きる”姿を描いていた。非常にシンプルな舞台装置とシンプルでありながら効果的に使われる照明により、三人は母のいる過去と母がいなくなった現在を自然かつ自在に行き来していた。
「母と惑星について、および自転する女たちの記録」 撮影:引地信彦
いつしか母と娘たちの姿に、まもなく休館となる今のパルコ劇場と、渋谷の再開発事業完了後に生まれ変わる新劇場が重なって見えてきた。娘たちは新劇場そのものであり、またそこで上演されるさまざまな作品の一つ一つ…なのでは、と。
パルコ劇場へのはなむけとして上演される本作。一度でも劇場に足を運んだ人はもちろん、多くの演劇ファンにぜひ見ていただきたい。
「母と惑星について、および自転する女たちの記録」 撮影:引地信彦
『母と惑星について、および自転する女たちの記録』
■演出:栗山民也
■出演:志田未来、鈴木杏、田畑智子/斉藤由貴
■会場・日程
【東京都】パルコ劇場 2016年7月7日(木)~31日(日) ※7/7(木)=プレビュー公演
【宮城県】仙台電力ホール 2016年8月4日(木)
【広島県】広島・JMSアステールプラザ 大ホール 2016年8月9日(火)
【福岡県】北九州芸術劇場 中劇場 2016年8月13日(土)~14日(日)
【新潟県】りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場 2016年8月16日(火)
【大阪府】シアター・ドラマシティ 2016年8月20日(土)~21日(日)
■東京公演後援:TOKYO FM
■企画・製作:株式会社パルコ
■公演 HP: http://www.parco-play.com/web/program/hahawaku/