木村佳乃がオフィシャルサポーターに就任 『マリー・アントワネット展』記者発表会レポート

レポート
アート
2016.7.20
『ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展』オフィシャル・サポーター 木村佳乃

『ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展』オフィシャル・サポーター 木村佳乃

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悲劇のヒロインとして知られるフランス王妃、マリー・アントワネット。37年という短くもドラマティックな人生は、映画や小説、漫画でも親しまれ、いまも世界中の人々を魅了し続けている。その波乱の人生を200点あまりの美術品で辿る『ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実』が、10月25日(火)から六本木・森アーツセンターギャラリーにて開催される。先駆けて行われた記者発表会にて、そのみどころが明かされた。

エリザベト=ルイーズ・ ヴィジェ・ル・ブラン『フランス王妃 マリー・アントワネット』1785年 ヴェルサイユ宮殿美術館 "©Château de Versailles (Dist. RMN-GP)/ ©Christophe Fouin"

エリザベト=ルイーズ・ ヴィジェ・ル・ブラン『フランス王妃 マリー・アントワネット』1785年 ヴェルサイユ宮殿美術館 "©Château de Versailles (Dist. RMN-GP)/ ©Christophe Fouin"

記者発表会の様子

記者発表会の様子

日本初!ヴェルサイユ宮殿監修のアントワネット展

本展覧会では、「絵画」「愛用品」「空間再現」の3要素からマリー・アントワネットの人物像に迫っていく。その出展品の多くが、マリー・アントワネットにまつわる世界最大のコレクションを誇るヴェルサイユ宮殿の所蔵品だ。ヴェルサイユ宮殿の学芸員チームによって企画・監修される日本初のマリー・アントワネット展は、フランス国外では類を見ない集大成とも言うべきものとなる。

シャルル・オーギュスト・べメールとポール・バッサンジュの原作に基づく『王妃の首飾り(複製)』1960-1963年 ヴェルサイユ宮殿美術館 "©Château de Versailles (Dist. RMN-GP)/ ©Jean-Marc Manaï "

シャルル・オーギュスト・べメールとポール・バッサンジュの原作に基づく『王妃の首飾り(複製)』1960-1963年 ヴェルサイユ宮殿美術館 "©Château de Versailles (Dist. RMN-GP)/ ©Jean-Marc Manaï "

ウィリアム・ハミルトン『1793年10月16日、死刑に処されるマリー・アントワネット』1794年 ヴィジル、フランス革命美術館  "©Coll. Musée de la Révolution française/ Domaine de Vizille"

ウィリアム・ハミルトン『1793年10月16日、死刑に処されるマリー・アントワネット』1794年 ヴィジル、フランス革命美術館 "©Coll. Musée de la Révolution française/ Domaine de Vizille"

王妃のプライベート空間を原寸大で再現

本展覧会のみどころは何と言っても、ヴェルサイユ宮殿内にあるマリー・アントワネットのプライベート空間「プチ・アパルトマン」の原寸大の空間再現だ。居室、浴室は当時の家具調度品を持ち込みながら、壁紙に至るまで忠実に再現される。また、現在は焼失し見ることができない図書室は、プロジェクションマッピングで臨場感たっぷりに蘇る。まるでヴェルサイユ宮殿を訪れているかのような気分になれること間違いなしだ。

原寸大で再現される『プチ・アパルトマン』の完成予想模型

原寸大で再現される『プチ・アパルトマン』の完成予想模型

原寸大で再現される『プチ・アパルトマン』の完成予想模型(浴室)

原寸大で再現される『プチ・アパルトマン』の完成予想模型(浴室)

原寸大で再現される『プチ・アパルトマン』の完成予想模型(居室)

原寸大で再現される『プチ・アパルトマン』の完成予想模型(居室)

美術史に大きな影響を与えた王妃の審美眼

フランス革命の時代、「赤字夫人」と揶揄されたマリー・アントワネットだが、現代のフランスではその審美眼による文化貢献が再評価されているという。本展覧会ではそうした彼女が与えた芸術、ファッション、デザインへの影響を、実際に使用されていた食器や家具調度品、身につけていた品々から丁寧に紐解いてゆく。中には、母后マリア=テレジアから贈られた日本の漆器や、王立セーヴル磁器製作所による伊万里焼を模した食器セットなどもあり、日本への関心が高かったことを思わせる一面も浮き彫りに。

クロード=ルイ・デレの原画に基づくマルシャル・ドゥニの版刻 『大盛装姿のマリー・アントワネット』1775年頃 ヴェルサイユ宮殿美術館 ©Château de Versailles

クロード=ルイ・デレの原画に基づくマルシャル・ドゥニの版刻 『大盛装姿のマリー・アントワネット』1775年頃 ヴェルサイユ宮殿美術館 ©Château de Versailles

木村佳乃がオフィシャルサポーターに就任

記者発表会の最後には、本展のオフィシャルサポーターに抜擢された女優・木村佳乃が登場。自身も漫画家・池田理代子の代表作『ベルサイユのばら』が大好きで、幼い頃からマリー・アントワネットに親しみを感じてきたという木村。今回、音声ガイドを通じて、来館者にアントワネットの魅力を伝えられることに非常に喜びを感じているという。

オフィシャル・サポーターとなった木村佳乃

オフィシャル・サポーターとなった木村佳乃

「展覧会に誰と訪れたいか?」という質問には「娘2人と訪れたいです。キラキラしたものや、プリンセスが大好きなんですよ。」と微笑んだ。「ヴェルサイユ宮殿にはまだ行ったことがなくて。(本展覧会で)森アーツセンターギャラリーに行けば、宮殿に行った気になれると期待しています。」と、木村自身もこの展覧会に胸躍らせていることを語った。

200点あまりに及ぶ最高級の美術品から、これまでのイメージとは違うマリー・アントワネット像を一人ひとりが発見できる展覧会となりそうだ。この秋は六本木で、フランス王妃の人生を体感しよう。

 

イベント情報
ヴェルサイユ宮殿《監修》 マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実

開催期間:2016年10月25日(火)~2017年2月26日(日) ※会期中無休
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ 森タワー52階)
開館時間:10:00~20:00
※火曜日および10月27日(木)は17:00まで。
※入場は閉館の30分前まで。
観覧料:
前売/団体:一般 1,600円、高校・大学生 1000円、小・中学生 400円
当日:一般 1,800円、高校・大学生 1,200円、小・中学生 600円
※小学生未満は入館無料。
※全て税込価格。
企画監修:ヴェルサイユ宮殿

展覧会公式サイト http://www.ntv.co.jp/marie/

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