夏の香港アニゲの祭典『ACGHK』に行ってきた 香港最大のアニメ・ゲームコンベンションを独占レポート

レポート
2016.8.2
『ACGHK』のステージをコスプレイヤーたちが彩る

『ACGHK』のステージをコスプレイヤーたちが彩る

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今アジアのアニメ・ゲーム業界が熱い。先日7月29日から8月2日の5日間に渡り、香港会議展覧中心(香港コンベンション&エキシビション・センター)で開催された『ACGHK』(Ani-Com & Games Hong Kong、「香港動漫電玩節」)、香港版東京ゲームショウとも言えるこのイベントだが、初日の様子が現地からレポートとして届いた。レポートしてくれたのは香港で初のアニソンDJイベント『秋葉東京』を開催した伊勢 清孝氏。香港アニゲ事情に詳しい彼が現地で見た今の香港アニゲ事情は?Ise氏撮りおろしの写真を満載して独占でお送りする。

−ACGHKとは

『ACGHK』は1999年から毎年開催されている、アニメ・漫画・ゲームの見本市です。さまざまな出展メーカーが工夫をこらして準備したアトラクションや、最新ゲームの試遊、商品サンプルの展示、パフォーマーによるステージパフォーマンスが主な内容となっています。

会場の雰囲気は『東京ビッグサイト』の展示ホールに似ており、日本企業のブースが立ち並ぶ中、日本企業以外のブースもいくつか見られました。開催初日の7月29日には、様々な目的を持った香港のユーザーたちが、平日にも関わらず大集結しました。香港の人口はおおよそ730万人ですが、『ACGHK』への来場者は5日間でのべ70万人を超えます(2013年統計・主催発表)。単純に計算すると、香港人口のほぼ10%が会場に足を運んでいることになります、この熱量はひょっとしたら日本以上のものかもしれません。

開催初日には、主催側関係者によるレセプションが華やかに行われ、レセプション開始直後『マクロスΔ』のワルキューレのメンバー5人に扮したコスプレイヤーが作中曲「いけないボーダーライン」の音楽に合わせたダンスショーをお披露目し、会場全体が一気に温まりました。その後、主催関係者や役員の方の挨拶や表彰が行われ、レセプションのフィナーレに向けてコスプレイヤーたちがいっせいに登壇。最後は紙吹雪舞うキラキラのステージを演出しました。さすが香港、のっけからきらびやかさが半端ありません。

ステージには『ワルキューレ』に扮したコスプレイヤーが舞う

ステージには『ワルキューレ』に扮したコスプレイヤーが舞う

紙吹雪舞う華やかなメインステージ

紙吹雪舞う華やかなメインステージ


それでは、実際の展示ブースのいくつかを紹介したいと思います。


−VR系の展示が人気

2016年は「VR元年」と言われているだけあり、関連の展示も見られました。特に『PlayStation. VR』ブース前では『FINAL FANTASY XV VR EXPERIENCE』のデモが流れ、VRの体験をしたい人で長蛇の列が形成されていました。据え置き型のコンシューマーゲームは、今後VRやARを活用したハードウェア・ソフトウェアが増えて行くことが予想されます。香港のゲームファンにとっても期待の高さを感じることができました。

僕もスタッフの方に「ぜひ体験していって!」と言われたので早速体験してみましたが、かなりの精度でモノを掴む、離す、落とす、取り出す、入れる、引く、投げるといった動作が違和感なくできました。照準を狙ったところに弾が飛んでいきますし、ヴァーチャルリアリティの世界の“精度”が現実に近づいていると感じました。これが家庭用ゲーム機になってしまうと、アーケード機がとても大変な気がします。

車やバイクに乗って襲撃する悪者を成敗している様子ですが、何をしてるかわかりませんね

車やバイクに乗って襲撃する悪者を成敗している様子ですが、何をしてるかわかりませんね

 もう一社、VRに大きく力を入れていたのはセガと業務提携を行い『上海JOYPOLIS』の運営を担う「華夏動漫形象有限公司」ブースです。『JOYPOLIS』は体験型アトラクションが多数存在し、今後その一翼を担うのは間違い無くVR技術を用いたものです。群雄割拠する会場中、異色の存在である感は否めませんでしたが、着眼点としては一歩先を行っているように感じましたし、VRゴーグルを装着しての体験形アトラクションでは、体験者から歓声が上がっていました。

VRゴーグルを装着しての体験形アトラクションでは、体験者から歓声が上がっていました

VRゴーグルを装着しての体験形アトラクションでは、体験者から歓声が上がっていました

「VRをメインテーマとしたパラダイス」という題目だけあり、コスプレのお姉さんもパラダイス級に可愛い!

「VRをメインテーマとしたパラダイス」という題目だけあり、コスプレのお姉さんもパラダイス級に可愛い!

−萌え系コンテンツは強い!

日本と変わらず、いわゆる「萌え系」も健在です。『香港角川』ブースには最後尾が見えないほどの待機列が形成されていました。構成としては物販がメインで、多くの人が購入するための列に並んでいる様子が伺えました。TVアニメにもなった『冴えない彼女の育て方』作者である丸戸史明、深崎暮人両氏が30日にサイン会を行ったり、力が入っていました。

香港角川ブース

香港角川ブース

 


『コトブキヤ』ブースでは、キャラクター系ガレージキットやフィギュアをメインとした構成でした。一部胸を露出しているフィギュアなどはマスキングテープで隠すなどの処置を施して展示するなど、(性表現的に)ギリギリを攻めているものもありました。

コトブキヤブース

コトブキヤブース

ブース内は展示と物販目当てで人がごった返していました

ブース内は展示と物販目当てで人がごった返していました

香港人の友人からは「隠せばいいってものでもない」というコメントがありましたが、性表現に関しては、香港の法律はけっこう厳しく制定されています。しかし、会場内を警官が巡回していても何事もありませんでしたので、展示物はすべて適法であるということなのでしょう。

『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』ロゥリィ・マーキュリー 性表現的にはセーフ

『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』ロゥリィ・マーキュリー 性表現的にはセーフ

『冬月茉莉 純白ver.』これは性表現的にはグレーゾーン

『冬月茉莉 純白ver.』これは性表現的にはグレーゾーン

『佐倉 日菜』アウト気味ですがマスキングテープで大事なところを隠す工夫が見られます

『佐倉 日菜』アウト気味ですがマスキングテープで大事なところを隠す工夫が見られます


−人気のコンテンツは?

日本でも大人気の『アイカツ』や『プリパラ』など女児向けコンテンツのブースも盛り上がっていました。日本では青年層にも人気の作品ですが、香港では純粋に「女の子」たちのための「女の子」に人気のブースとなっているようです。

『アイカツ!』ブース アイカツは現地のことばでは『星夢学園』です。

『アイカツ!』ブース アイカツは現地のことばでは『星夢学園』です。

こちらは『プリパラ』ブース 現地語では「星光楽園」です。

こちらは『プリパラ』ブース 現地語では「星光楽園」です。

そして『ドラゴンボール』と『機動戦士ガンダム』シリーズの人気には根強いものがあります。『バンダイナムコ』ブースでは、すこぶる存在感を示す『RX-78-2』の展示に注目が集まっていました。

悟空がお出迎え

悟空がお出迎え

3メートルほどある「RX-78-2」の展示

3メートルほどある「RX-78-2」の展示


同時開催された『Creative Paradise03』という香港最大級の同人誌即売会も7月29〜31日に開催されましたが、こちらも追ってレポートしたいと思います。夏の5日間に渡るアニメ・ゲーム・コミックの祭典『ACGHK』。ぜひ皆さんも足を運んでみてください。香港観光とセットで行っても楽しめると思います!

撮影・レポート・文=Kiyotaka Ise

 

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