Angelo ブレのない姿勢が浮き彫りになった3days
Angelo
INTER PLAY MEMBERS PRESENTS '16 「THE CHAIN OF GROWTH」
2016.7.30(SAT)Zepp DiverCity Tokyo
7月28日(木)、29日(金)、30日(土)の3日間、Zepp DiverCity Tokyoにて『INTER PLAY MEMBERS PRESENTS '16 「THE CHAIN OF GROWTH」』と題し、夏の恒例ライブを開催したAngelo。7月28日の初日には梅雨明けが発表され、キリトがライブ中に「梅雨をブっ飛ばしてきました!」と発言したことはすでに報じられているが、3日目の30日は早くも35度近い猛暑。その暑さにも負けない最終日のライブの模様をお伝えしよう。
まず、今回の3daysは毎日セットリストがガラリと変わるため、全通すれば、ほぼ70曲のAngeloの歴代の曲が生で聴けるというスペシャルなライブ。衣装も日替わりで、最終日は全員が黒で統一。キリトは黒の上下にネクタイを締めて登場した。
大歓声の中、オープニングは重低音がビシビシくるラウドなナンバー「FAITH」。ステージにはスモークがたちこめ、キリトの凶暴なシャウトで始まる「OUTBREAK」では危機感が加速するようなボーカルと重くギリギリとねじこんでくるような演奏で場内を圧倒し、「ディスプレイ」ではフロアから無数の拳が突き上げられた。
「東京! どうですか? 狂ってますか? 期待していいんだろうな!?」
キリトが煽り、Karyuのギターフレーズが鮮烈な攻めのナンバー「My Strife」では、KOHTA(B)が上手に、Karyuが下手に、ギル(G)がセンター近くに動き、アグレッシブなパフォーマンスが繰り広げられ、熱狂する場内にキリトがマイクを叩いて拍手を送る。ギルのカッティングで始まる「連鎖」では何色もの色が重なっていくような演奏とヘヴィなグルーヴで揺らし、TAKEO(Dr)の強靭なビートとKOHTAの太いベースにギターが絡みあっていくバンドアンサンブルも聴き応えたっぷりの「ULTIMATE WORLD」を久々に披露。内側からもじわじわと熱くさせられる感覚はAngeloならではだ。
ライブはアッという間に中盤戦に突入し、Karyuのギターの旋律がもの哀しく、キリトの歌が刺さってくる「Voice of the cradle」では熱狂していたフロアが静まりかえり、激しくもメロディックな「Rebirth」へ。絶望の淵で立ち尽くす時も、Angeloの生み出してきた楽曲は彼ら、彼女たちに寄り添い、ぬかるんだ道であろうとも前に足を踏み出すことを示唆してきた。さまざまな年代の楽曲がアップデートされ、披露されるライブで浮き彫りになったのは、そんな彼らのブレのない姿勢でもあった。
再びライブは上昇のカーブを描き、「Climax Show」から、TAKEOのドラムのビートに合わせてみんなが声を上げた「薔薇の花」へと。KOHTAのベースがフィーチャーされ、開放感に満ちるサビでは場内の手がいっせいに挙がる光景が広がった。
「なんか爆発してますね。新曲、やるけど、わかってますね。キミたちと僕の間に言葉はいらない。キリトとキミたちの間に年々、言葉はいらない」
Angelo
キリトが場内を沸かせ、9月にリリースされるニューアルバムの中から、一足早く新曲が披露された。骨太なギターサウンドとキリトの歌がダイレクトに伝わってくるこの曲は近年のAngeloの中ではストレートで衝動的な魅力に溢れたナンバー。新作への期待を弥が上にも高めて、「SELF AWAKE」ではヘドバン続出。「CEREMONY」ではハンドクラップで盛り上がり、初期のナンバーを2連発。「Destruction impulse」ではキリトがフロアにマイクを向け、動きまわり、Karyuとギルが向かい合い、KOHTAも前に出て煽り、爆発寸前の熱気。キリトが「今日はアッという間だ! 楽しいからか!? 行けるか? 東京!」と叫び、ライヴは終盤戦に突入した。「Brainwash」、「Blind Light」とたたみかけ、みんながジャンプする図が壮観な「PLOSIVE」で本編が終了した。
アンコールでは火照った熱をクールダウンさせるようなAngeloの名曲がたて続けに披露された。ギルの美しいアルペジオで始まる「EDEN」、「Crave to you」では風が吹き抜けるような演奏を届け、「想像の楽園」では光を集めるようなメッセージと演奏を届けた。
そしてMCでは5人が最終日の心境を混じえて挨拶。
「祭り最終日ですね! 今日で終わりかと思うとちょっと寂しい感じがしますが、これで夏が始まった感じもするので俺たちの夏をもっと始めたいなって。キリトのパワーもあって初日に梅雨が明けちゃったしね(笑)。さすがうちのリーダー。残りも暴れていきましょう!」(TAKEO)
「3日間、みんなに会えたなんて幸せです! 夏ですよ、夏! 俺サマのサマー(笑)。この後もよろしくお願いします」(KOHTA)
「今日はいい緊張感があってアッという間に終わっていくから、怪我はしないように、でも寸前のところまで盛り上がりましょう!」(ギル)
「今日も最高です! ありがとうございます。翌日からレコーディングがありますが、素敵な夏の思い出をありがとう!」(Karyu)
「僕たちはこれから地下に潜りますけど、キミたちは僕たちの分も夏を楽しんでください。Angeloも気がついたら10周年、アルバムも9月に出ますし、全国ツアーもあります。この3日間は夏祭りでキリトの脳もちょっとやられてるんです(笑)。だからMCから曲にうまく行けないんです」(キリト)
キリトがTAKEOに煽りを振って、ラスト3曲は「MULTI PERSONALITY」、「Script error」とライブのキラーチューンで暴れ倒し、最後は「もっとぶっ壊れようぜ!」と「SCRAP」で全て粉々にする勢いの演奏を届け、Angeloの夏祭りはいさぎよく終了。
「すごいアルバムを作るために頑張るから」と宣言し、生声でお礼を言い、ステージを去っていったキリト。ニューアルバム『CORD』は9月28日にリリースが決定。10月4日、“天使の日”には『Angelo 10th Anniversary「CELEBRATION OF THE VARIANT』と題して TOKYO DOME CITY HALLでアニバーサリーライブを開催する予定で、11月22日を皮切りに全国ツアー『Angelo Tour「THE COUNTLESS CORD」』もスタートと、2016年を駆け抜けていく。
取材・文=山本弘子
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