フォーリミ、ブルエン、オーラル "同じ釜の飯を食い"ロックシーンを担う3組が刻んだ「いま」と絆

レポート
2016.8.29
THE ORAL CIGARETTES 撮影=Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

THE ORAL CIGARETTES 撮影=Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

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2016年ロックシーンの最重要若手バンドと言ってもいいであろう04 Limited SazabysBLUE ENCOUNTTHE ORAL CIGARETTESによる初の合同主催イベント『ONAKAMA 2016』が新木場STUDIO COASTで行なわれた。オフィシャルレポートにてその模様をお届けする。

タイトルは“同じ釜の飯を食う”が由来というこのイベント。それはインディーズ時代から交流を深めながら、ロックシーンを闘い抜いてきた3バンドによる一夜限りのスペシャルな企画だった。チケットの当選倍率は10倍にもおよび、開演前から満員のお客さんの熱気で満たされるなか、自他ともに認める負けず嫌いな3バンドは、バチバチに互いの存在を意識しながらも、それぞれに成長した「いま」を全力でその場所へと刻みこむ感動的なライブを見せてくれた。

04 Limited Sazabys 撮影=Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

04 Limited Sazabys 撮影=Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

04 Limited Sazabys 撮影=Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

04 Limited Sazabys 撮影=Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

トップバッターは「夏の思い出のいちばん濃いページにしたい!」(GEN / B・Vo)という意気込みでステージに乗り込んできた04 Limited Sazabys。初っ端から「monolith」や「Remember」「fiction」といったキャッチーかつスピーディなメロディックパンクでフロアにダイバーたちを続出させていった。新作アルバム『eureka』から披露された夏らしいナンバー「Warp」に続けて、オーラルの「Mr.ファントム」やブルエンの「もっと光を」の一部をカヴァーする嬉しいサプライズでも沸かせたフォーリミ。「最初から最後まで楽しむ才能しかない音楽バカしか集まってない。ONAKAMAっていうのはバンドマンだけじゃなく、みんなのことだと思います」(GEN)。そんなふうにオーディエンスとの関係を確認しながら、ラストの「swim」まで、弾丸のようなパフォーマンスで会場を温めた。

BLUE ENCOUNT 撮影=Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

BLUE ENCOUNT 撮影=Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

BLUE ENCOUNT 撮影=Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

BLUE ENCOUNT 撮影=Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

「今日と言う日をこの夏いちばん楽しみにしていました!」。田邊駿一(Vo・G)が剥き出しの感情を爆発させた BLUE ENCOUNT は豪快なパフォーマンスでフロアの熱狂をさらに加速させた。いきなりメンバーのソロ回しを炸裂させた「D.N.K」を皮切りに、歌詞の一部を《自分を誇れるのは“ONAKAMA”が待っているから》と変えて歌った「THANKS」。明日を強く生きるために鳴らすブルエンの音楽は聴き手の心にダイレクトに訴えるパワーがある。サビでシンガロングを巻き起こした「DAY×DAY」のあと、田邊は息を切らしながら語りかけた。「俺はフォーリミとオーラルには勝てないものがいっぱいある。悔しい。でも、俺らの武器は……あなたの隣で歌うっていう覚悟です」。誰かの人生に踏み込んで歌を届ける決意を込めた「もっと光を」で、最後にフロアを美しい光が包み込んでいた。

THE ORAL CIGARETTES 撮影=Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

THE ORAL CIGARETTES 撮影=Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

“ONAKAMAラストは俺らに任せとけの回”と題したTHE ORAL CIGARETTESのライブは、ライバルたちの熱演によって尋常でないほどの高いテンションでスタートした。鈴木重伸(G)による鮮やかなギタープレイで幕を開けた「STARGET」、真っ赤な照明がステージを妖しく染めた「GET BACK」。激しく緩急をつけた緻密なバンドアンサンブルにのせて、山中拓也(Vo・G)はファルセットを交えた艶やかな歌声を聴かせる。「誰の噂にも惑わされずに、自分の目でしっかり確認しろ!」と訴えて届けた「カンタンナコト」から、ヒップホップを取り入れた新機軸のナンバー「DIP-BAP」でもフロアを完全に掌握したオーラル。地鳴りのような轟音を生んだラストナンバー「狂乱 Hey Kids!!」を前に、「いつでもここに戻って来い!」と山中が叫ぶと、それに賛同する無数の拳がフロアを埋め尽くした。

THE ORAL CIGARETTES 撮影=Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

THE ORAL CIGARETTES 撮影=Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

オーラルのライブ直後にはメンバー全員がステージに集合して記念撮影が行なわれた。その笑顔溢れる素敵な1枚は即座にTwitterにもアップされていたが、彼らがその笑顔に辿り着くまでには涙も多かったことは、この日のイベントからも伝わってきた。山中は「同じ苦しみを抱いてきた」と言っていたし、GENは仲間とは「馴れ合いじゃない」と、田邊は「自分を曝け出すことだ」と言った。ひとことでは表すことのできないONAKAMAの強い絆。それはきっと彼らがこの先もロックシーンで戦い続ける大きな力になるだろう。

セットリスト
ONAKAMA 2016 2016.8.25 新木場STUDIO COAST
<04 Limited Sazabys>
01. monolith
02. Remember
03. fiction
04. cubic
05. Warp
06. Chicken race
07. Any
08. midnight cruising
09. buster call
10. swim

<BLUE ENCOUNT>
01. Survivor
02. D.N.K
03. THANKS
04. HEEEY!
05. JUMP
06. JUST AWAKE
07. ロストジンクス
08. DAY×DAY
09. もっと光を

<THE ORAL CIGARETTES>
01. STARGET
02. GET BACK
03. カンタンナコト
04. DIP-BAP
05. mist...
06. 嫌い
07. 起死回生STORY
08. Mr.ファントム
09. 狂乱 Hey Kids!!

 

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