男と女とプロレスを描く恋愛活劇、映画『いたくても いたくても』

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2016.10.13
 ©東京藝術大学大学院映像研究科

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映画『いたくても いたくても』が12月3日から東京・渋谷のユーロスペースで公開される。

濱口竜介、真利子哲也らを輩出した東京藝術大学大学院映像研究科を修了し、同大学院で黒沢清と諏訪敦彦に師事した経歴を持つ1988年生まれの堀江貴大。長編監督デビュー作となる同作は、映画祭『TAMA CINEMA FORUM』が主催するコンペティション『TAMA NEW WAVE』でグランプリ、ベスト男優賞、ベスト女優賞の3賞を受賞した。

『いたくても いたくても』は倒産寸前の通販会社が社運をかけ、商品紹介とプロレスを融合した新番組を開始するという物語。負け役レスラーとして起用される社員・星野役には、山戸結希監督『溺れるナイフ』にも出演する嶺豪一がキャスティングされている。プロレスに熱中してゆく星野の姿に戸惑う恋人の葵役を『螺旋銀河』に出演した澁谷麻美、星野から葵を奪おうとライバル心を燃やす戸田役を吉家翔琉が演じる。

堀江貴大監督のコメント

怪我をして「いってぇ」と涙を流すのは身体がようやく痛みを感じ始めた時で、怪我をしてから少しだけ遅れてやってきます。そして、傷跡は確かなものとして身体に残り続けます。寒くなるとその古傷が疼き、怪我をした時の記憶や感情を呼び覚まします。傷を負った本人が失ったものの大切さを感じるのは遅かれ早かれいつも少し後になってからです。そういった鈍感さについての映画を撮ろうと思いました。古傷によって呼び覚まされた感情は、家族や恋人、友人といった人たちをも巻き込みます。この映画で描こうとしたのはそういった痛みの伝播です。男と女とプロレスがこの映画にはあります。痛くても、その痛みを信じて生きる人たち。『いたくても いたくても』にある手触りを感じてもらえることを願っています。

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