林 美智子(メゾソプラノ) & 大萩康司(ギター) デュオ 歌とギターで魅了するスペインの情熱と日本の心

ニュース
クラシック
2015.8.24

歌とギターで魅了するスペインの情熱と日本の心

 声とギター。言葉と音。そして、日本とスペイン。このステージには、たくさんの幸せな出逢いがある。日本を代表するメゾソプラノ林美智子と、ギター界の若きエース、大萩康司という豪華な顔合わせによるデュオ・リサイタル。スペインの情熱を写し取ったような佳品と、秋の風を思わせる日本の歌の数々が、心を揺らす。その出逢いの瞬間に立ち会える聴衆も、また幸運な人々だ。

 ドイツ・ミュンヘンに学び、2003年に国際ミトロプーロス声楽コンクールで最高位入賞、新国立劇場など国内のオペラ公演で重要な役柄を演じる一方、歌曲の上演にも力を注ぎ、CD録音も高い評価を得ている林。一方の大萩は、パリ・エコール・ノルマルやパリ国立高等音楽院に学んで、ハバナ国際ギター・コンクールで第2位に。その後、キジアーナ音楽院で名手オスカー・ギリアの薫陶を受け、今やクラシック音楽の枠組みを遥かに超えた、しなやかな活動が光る。

 今回はまず、ビゼー《カルメン》から〈ハバネラ〉や、ドリーブ「カディスの娘たち」など、フランスの作曲家がスペインをイメージし、その音楽的特色を盛り込んだ歌曲を。特に、ギター伴奏での「カルメン」には、新たな魅力を発見するはず。ここへ、大萩がタレガ「アルハンブラの思い出」、ブローウェル「11月のある日」など、ギター・ソロで珠玉の名曲を添える。そして、「小さな空」「翼」など武満徹の歌曲、「この道」「小さい秋」など童謡メドレーを。さらに、加藤昌則による「旅のこころ」と新作初演で締め括る。。

文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年9月号から)

公演情報
林美智子&大萩康司デュオ・リサイタル

日時:11/18(水)13:30
会場:東京オペラシティ コンサートホール
出演:林美智子(メゾソプラノ)、大萩康司(ギター)
曲目: 武満徹「小さな空」、ビゼー「ハバネラ」
問合せ:ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040

公式サイト:http://www.japanarts.co.jp

WEBぶらあぼ
シェア / 保存先を選択