NHK BSプレミアムで文学座アトリエ公演、アレクシ・ケイ・キャンベルの『弁明』を放送
11月7日(11月6日日曜日深夜)のNHK BSプレミアム「プレミアムステージ」では、2016年9月に上演された文学座アトリエ公演『弁明』が放送される。
脚本はアレクシ・ケイ・キャンベル。訳を広田敦郎、演出を上村聡史が手掛けた。
アレクシ・ケイ・キャンベルは、現在のイギリス演劇界で躍進を遂げている劇作家。ロイヤルコート・シアター初演の『プライド』(2008)がローレンス・オリヴィエ賞を受賞、世界各地でヒット。第2作『弁明』も2009年ロンドンのブッシュ・シアターで初演され、高い評価を得た。ロイヤルコートで初演された『信じる機械』(2011)は2014年に文学座アトリエで上演。2016年5月には『ヴィラ・タリアの夕陽』は、ロンドンのナショナル・シアターで初演。2015年に公開された映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』(サイモン・カーティス監督、ヘレン・ミレン出演)の脚本も手がけた。
演出の上村聡史は文学座演出部に所属、またシアター風姿花伝レジデントアーティストも務めている。 『炎 アンサンディ』『ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる』の演出で第22回読売演劇大賞最優秀演出家賞、前述『信じる機械』や『アルトナの幽閉者』の演出により第17回千田是也賞を受賞した。現在上演中の『マーダー・バラッド』では初めてのミュージカルの演出に挑み、注目を集めている。
『弁明』は客席100人にも及ばない小劇場、ブッシュシアターで世界初演され、高い評価を得た。主人公、クリスティンは成功を得た美術史家。60年代後半から70年代という時代に社会と闘うことによってその女性としての立場を勝ち取ってきた。そして現代、男性も女性も自由に、無秩序に躍進することのできる先進国の現代。家族のあり方において葛藤する母クリスティンと息子たちの対立は、やがてこの飽和した現代社会の様相を浮かび上がらせながら展開してゆく。
なお、同番組の<後半>では、清水邦夫・作、熊林弘高・演出「狂人なおもて往生をとぐ」がアンコール放送される。
NHK BSプレミアム「プレミアムステージ」
11月7日(11月6日日曜日深夜)午前0時20分~ 午前4時41分
『弁明』『狂人なおもて往生をとぐ~昔、僕達は愛した~』
http://www4.nhk.or.jp/p-stage/
■会期:2016年9月7日[水]→21日[水]
■会場:信濃町文学座アトリエ
■出演:山本道子、栗田桃子、松岡依都美、小林勝也、佐川和正、亀田佳明 ※坂口芳貞が体調不良のため降板。代役は小林勝也。
■作:アレクシ・ケイ・キャンベル
■訳:広田敦郎
■演出:上村聡史
■美術/長田佳代子
■照明/賀澤礼子
■音響/藤田赤目
■衣裳/伊藤早苗
■舞台監督/加瀬幸恵
■制作/友谷達之、山下悠
■イラストとチラシデザイン/チャーハン・ラモーン
■公式サイト:http://www.bungakuza.com/benmei/