和泉守兼定も展示 刀剣が生まれた背景に思いを巡らせる『名刀の面影-刀絵図と日本刀の美-』が開催に

2016.11.9
ニュース
アート

刀 銘 和泉守兼定(かたな めい いずみのかみかねさだ) /大永二年二月源親忠(みなもとちかただ) 1522年 大阪歴史博物館蔵(前田善衛氏寄贈)

画像を全て表示(3件)

大阪歴史博物館では、2017年1月5日(木)から2月27日(月)まで、特集展示『名刀の面影-刀絵図と日本刀の美-』を開催する。

本展では、刀そのものの鑑賞に加え、作品の背景に思いを巡らせるという楽しみ方を主眼に置いた展示がなされるとのこと。重要文化財を含む名刀そのもののほかに、刀絵図や絵巻物、刀職者の製作に関する資料等を展示し、多方面から日本刀の魅力を紹介する内容となっている。

会場では、写真が無かった時代に名刀の情報を伝えるために記された「刀絵図」のほか、「刀 銘 和泉守兼定」も展示される。

 

主な展示資料

(1)刀絵図(かたなえず) 元和元年(1615)極月十一月奥書 個人蔵

本図は元和元年の埋忠寿斎(うめただじゅさい)の奥書を伴う、いわゆる埋忠本刀絵図(うめただぼんかたなえず)の忠実な写し。特に大坂の陣で焼失した作品に対し、焼身を示す「ヤ」の符丁が書き記されている点が貴重だ。

(2)刀 銘 和泉守兼定(かたな めい いずみのかみかねさだ)
/大永二年二月源親忠(みなもとちかただ) 1522年 大阪歴史博物館蔵(前田善衛氏寄贈)

兼定は室町時代の美濃(今の岐阜県)で活躍した刀工。特に二代目兼定はその代表工で、「定」の字をウ冠(うかんむり)に之と彫るため「之定(のさだ)」と俗称されている。銘にある源親忠は、形原(かたのはら)松平家三代の松平親忠のことと考えられている。のちに徳川家康、紀州徳川頼宣の手を経て伊予西条の松平頼純に伝えられた歴史ある刀。力強い姿と刃文が魅力。

 

イベント情報
特集展示『名刀の面影-刀絵図と日本刀の美-』

会 期:平成29年1月5日(木)から2月27日(月)まで
毎週火曜日休館
開館時間:午前9時30分~午後5時 ※入館は閉館の30分前まで

会場:大阪歴史博物館8階特集展示室(常設展示場内)
(最寄駅)地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目」駅 ②号・⑨号出口
大阪市営バス「馬場町」バス停前

観覧料:常設展示観覧料でご覧になれます。
大人600 円(540 円)、高校生・大学生400 円(360 円)
※( )内は20 名以上の団体割引料金
※中学生以下・大阪市内在住の65 歳以上(要証明証提示)の方、
障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
  • イープラス
  • 美術館/博物館
  • 和泉守兼定も展示 刀剣が生まれた背景に思いを巡らせる『名刀の面影-刀絵図と日本刀の美-』が開催に