禁止映画から童話映画まで一挙紹介、企画上映『知られざる東ドイツ映画』
©DEFA-Stiftung, Eberhard Klagemann
企画上映『DEFA70周年 知られざる東ドイツ映画』が、11月29日から東京・京橋の東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホールで開催される。
DEFAは旧東ドイツに存在した唯一の公的な映画制作機関。ソ連の統制下に置かれたのち東ドイツの国営企業となり、1946年から1990年までにニュース映画や劇映画など計7千本以上の映画を制作した。
同企画では、DEFAによる童話映画、西部劇、ミュージカルといったジャンルの作品や、ヌーヴェルヴァーグやネオリアリスモの影響を受けたもの、検閲によって禁止されたものなど22作品を上映。あわせてドキュメンタリー作家のフォルカー・ケップによる短編3本を一挙上映する「フォルカー・ケップ選集」、DEFAの短編アニメーションを集める「DEFA アニメーション選集」といったプログラムも用意される。
期間中の12月3日にはDEFA財団研究員のシュテファニ・エッケルトによる講演会『DEFAの遺産 禁止映画(仮題)』を行なう。なお東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室では、2017年1月29日まで展覧会『戦後ドイツの映画ポスター』が開催されている。