安田章大が演歌に挑む! 熱狂的ファンを持つ土田世紀の漫画「俺節」を福原充則の脚本・演出で初舞台化

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2016.12.8
「俺節」土田世紀/太田出版

「俺節」土田世紀/太田出版


土田世紀の漫画『俺節』を原作とした新作舞台が、2017年5月~6月にTBS赤坂ACTシアター(東京)、オリックス劇場(大阪)に登場する。演歌歌手を目指す不器用な主人公を演じるのは、関ジャニ∞の安田章大。時にぶつかり合い、すれ違い、傷つきながらも夢に向かう、いまどき珍しいほど熱くド直球な“情”の物語で、先行き不透明で不穏な今を生きる人々に“綺麗事じゃない応援歌”が繰り広げられる。

「俺節」(おれぶし)は、「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で1991年から1993年にかけて連載された土田世紀(1969‐2012)の漫画。青森県津軽出身の高校生・海鹿耕治(あしか こうじ)が単身上京し、演歌歌手を目指して奮闘する涙と感動の青春群像劇で、若者たちの愚直なまでの情熱、愛と友情、苦悩、焦燥感が、それを象徴するような演歌の歌詞とともに濃厚なタッチで描かれ、人気を博す。作中の海鹿耕治のデビュー曲「俺節」は、土田の詞で実際にCD化され(歌:小林ひさし)、作曲・プロデュースをした北島三郎は、コミックスの表紙などに使用された「俺節」の題字も手掛けている。また、当時のラジオ「古田新太のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)には、リスナーに「俺節」の替え歌を募る「俺の俺節」というコーナー、「電気グルーヴのオールナイトニッポン」には「マンガ俺節」というコーナーがあった。

本作品の脚本・演出を手掛けるのは、高校時代から漫画『俺節』のファンで、「いつか舞台にしたいと思っていた」という福原充則。原作の熱量と泥臭い味わいはそのままに、若干設定を変え、コージとオキナワ、テレサの関係を中心に物語を構成します。登場人物たちが劇中で唄う演歌の名曲やギターの生演奏も重要な要素で、大きな見どころ・聴きどころの一つ。ストーリーとともに観る者の胸に沁み入り、“日本の心”といわれる演歌の魅力まで再認識できる。日常にある若者の痛みや生活者の哀切を笑いに包み、独特の叙情を漂わせつつ、奔放な発想と展開でポップかつ大胆に見せる福原だけに、舞台『俺節』は、ほかではちょっと見られないような、笑って泣ける熱く濃厚なエンターテイメントになるだろう。

コージ役を務めるのは、約2年半ぶりの舞台出演となる関ジャニ∞の安田章大。グループでは主にギターとコーラスを担当しているが、プロデューサーと福原が「鳥肌モノ!」と絶賛するその歌唱力にも期待は高まる。

テレサ役は、連続テレビ小説『マッサン』でヒロインを務めたシャーロット・ケイト・フォックス。もともと舞台出身で、2015年にはブロードウェイミュージカル『CHICAGO』のニューヨーク&日本公演に主演。日本語での舞台出演は今作が初めてとなる。

オキナワ役は、現代劇から時代劇まで様々な役柄で活躍する福士誠治。舞台経験も豊富で、この12月には下北沢で演出家デビューも果たす。

また、ダンディな魅力でシリアスな役柄からコメディまで幅広く魅せる西岡德馬が演歌歌手の大御所を演じ、近年『相棒』シリーズや鉄道関連の映像作品で人気を集め、自身でアコースティックバンドも組んでいる六角精児がギター片手に流しの歌手を、狂気を秘めた破天荒な役柄を得意とする劇団「猫のホテル」の中村まことがストリップ小屋の支配人ほかを演じる。さらに「劇団☆新感線」の看板女優であり、自身のプロデュースユニット「月影番外地」でも福原充則作品を上演している高田聖子が、かつて一度だけ売れたアイドル歌手とストリッパーのリーダーの二役で、「劇団KAKUTA」を主宰し、脚本家・演出家としても活躍する桑原裕子がストリッパー役などで出演。華と実力はもちろん、個性と音楽性とコメディセンスまで兼ね備えた頼もしい顔ぶれが揃う。

【あらすじ】

演歌歌手を目指して青森から上京したコージ(安田章大)。抜群の歌唱力を持っているらしいが、気弱であがり症なばっかりに、いざ唄うとなると緊張してまともに唄えない。しかし、演歌に対する思いだけは、煮えたぎるように熱い。その熱に感化されたのか、お調子者のギター弾き・オキナワ(福士誠治)は、根城とするドヤ街・みれん横丁へとコージを連れて行く。そこでコージは偶然、ヤクザに追われているテレサ(シャーロット・ケイト・フォックス)と出会うことに。彼女は不法滞在中のストリッパー。コージの演歌は、彼女への思いが募るほどに加速する。やがて、飲み屋街で流しの演歌歌手として修行を始めたコージとオキナワは、コンビで演歌界デビューを果たそうと、アマチュアコンテストへの出場を繰り返す。そんな中、デビューの話が持ち上がるが、そこには「コージ一人で、ソロ歌手として」という条件があった……。

【配役】

■安田章大/海(あ)鹿(しか)耕治〈コージ〉
演歌歌手を目指し、青森から上京。演歌に対する思いだけは煮えたぎるように熱い。気弱で恐ろしく不器用であがり症だが、抜群の歌唱力を持っているらしい……。

■シャーロット・ケイト・フォックス/テレサ
東欧出身。偶然出会ったコージと恋に落ちる、不法滞在中のストリッパー。ふるさとの家族の生活費のために日本に出稼ぎに来て、ストリップ小屋で働かされている。

■福士誠治/南風原(はえばる)太郎〈オキナワ〉
沖縄県出身。お調子者のギター弾きで、コージの相棒。みれん横丁というドヤ街に住んでいる。一見明るいが、なぜか裏の世界に足を突っ込んでしまっている。

■六角精児/流しの大野
みれん横丁のボス的存在で、北野波平の同期。新宿、四谷、新橋と飲み屋街を流しで歌う歌手。世の中の酸いも甘いも理解した、演歌の歌の中の登場人物を地でいくような男。

■高田聖子/元アイドル歌手 寺泊行代/マリアン(ストリッパーのリーダー)
かつてのアイドル。見栄や嫉妬に取り付かれ、芸能界にしがみついている。起死回生の策として演歌歌手としての再デビューを打診されるが……

■桑原裕子/エドゥアルダ/才原(コージの歌の先生)
テレサと同じく、各地を回る巡業ストリッパー。サンパウロ出身の日系3世。

■中村まこと/戌亥(いぬい)辰巳/金村(テレサが働くストリップ小屋の支配人)
弱小プロダクションの社長。手腕は詐欺まがいだが、本物を見極めて業界で戦う意思を持つ。しかし、強者に勝つための戌亥の策略は、誤解と混乱と余計なトラブルを生み続ける。

■西岡徳馬/北野波平
紅白出場連続数十年の、演歌界を代表する大物歌手。コージとオキナワに若い頃の自分を見ている。大御所でありながらもおごることなく、「演歌人であるかどうか」という目を常に自分自身に向けている。


【脚本・演出家プロフィール】

福原充則(ふくはら みつのり)
1975年6月8日生まれ 神奈川県出身。2002年にピチチ5(クインテット)を旗揚げし、主宰と脚本・演出を務める。また「ニッポンの河川」、「ベッド&メイキングス」など複数のユニットで幅広い活動を展開。生活感あふれる日常的な光景が、飛躍を重ねて宇宙規模のラストまで結実するような物語作りに定評があり、深い人間洞察を笑いのオブラートに包んで表現。大劇場から小劇場、さらには野外にいたるまで、演出でも強烈な個性を発揮する。代表作は、宮崎あおい主演による「その夜明け、嘘。」(脚本・演出)、「墓場、女子高生」(脚本・演出)や、大槻ケンヂ作詞の楽曲をモチーフとした「サボテンとバントライン」(脚本・演出)など、映像作品の脚本執筆でも手腕を発揮し、15年には映画「愛を語れば変態ですか」で監督デビューも果たした。近年の主な作品に、【舞台】「どどめ雪」(16・脚本)、「墓場、女子高生」、「あぶくしゃくりのブリガンテ」(16・脚本・演出)、「いやおうなしに」(15・脚本)、「親族旅行記」(15・脚本・演出)、「サナギネ」「南の島に雪が降る」「大きなものを破壊命令」(14・脚本・演出)、「ぶっせん」「はぐれさらばが“じゃあね”といった」(13・脚本・演出)、【映画】「血まみれスケバンチェーンソー」(16・脚本)、「琉神マブヤーーTHE MOVIE 七つのマブイ」(11・脚本)、【ドラマ】「視覚探偵 日暮旅人」(16・NTV)、「まかない荘」(16・メーテレ)、「SICKS~みんながみんな、何かの病気~」(15・TX)、「おふこうさん」(13・NHK)、「三代目明智小五郎」(10・TBS)などがある。

<福原充則コメント>
連載当時から漫画『俺節』を読んでいました。誰に頼まれたわけでもないのに、負けても負けても立ち上がって、リングに上がり続けるような主人公を中心に、今というものからちょっとズレている人達、世の中とコミットしたいんだけれども上手くいかない人達が、右往左往しながらも前に進んでいく物語は、いまも僕の心の拠り所になっています。この作品に描かれた、言葉にするのはちょっと恥ずかしいようなSOULとLOVEを伝えたくて、素晴らしいキャストに集まってもらいました。初対面でいきなり歌ってもらったにもかかわらず、僕が漫画を読んで想像していたコージの歌そのものの、人間味が滲む演歌を聞かせてくれた安田さん。“人の悲しさがわかったうえでの優しさ”を感じさせるシャーロットさん。高い“アニキ力”をとてもさりげなく発揮してくれる福士さん。そして西岡さん、六角さん、まことさん、高田さん、桑原さんと、いずれも原作の熱と泥臭さを存分に体現できるメンバーです。物語に沿って、登場人物たちが劇中で実際に演歌を唄うところも、舞台ならではの面白さ。原作ファンのかたに「こんなの俺の『俺節』じゃない!」と言われても、「でもこれが、稽古場でみんなでつくった『俺節』です」と胸を張れるようにはしたいですね。リングに上がろうとすらしない人が増えている気がする今、この作品を通して、お客さんに「あなたにもSOULとLOVEはありますよね?」と問うてみたいと思います。


【出演者プロフィール】

安田章大(やすだ しょうた)
1984年9月11日生まれ 兵庫県出身。04年に“関ジャニ∞”のメンバーとして「浪花いろは節」でCDデビュー以降、個性あふれる楽曲を次々と発表し、現在まで37枚のシングルをリリース。2017年1月には38枚目のシングル「なぐりガキBEAT」をリリース予定。現在はバラエティー番組「関ジャム完全燃SHOW」(EX)、「関ジャニ∞クロニクル」(CX)、「関ジャニ∞のジャニ勉」(KTV)、「ありえへん∞世界」「イチゲンさん“おはつ”できますか?」(TX)にレギュラー出演中。また、俳優としても、映画、ドラマ、舞台とコメディからシリアスな作品まで数多く出演し、その演技力は高く評価されている。舞台は14年の「ジュリエット通り」(岩松了演出)以来の主演となる。近年の主な出演作は、【映画】「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」(16)、「エイトレンジャー」シリーズ(14・12)、「ばしゃ馬さんとビッグマウス」(13)、【ドラマ】「フラジャイル」(16)、「なるようになるさ」シリーズ(14・13・TBS)、「夜行観覧車」(13・TBS)、【舞台】「トラストいかねぇ」(11)、「カゴツルベ」(09)など。

<安田章大コメント>
今回のお話をいただいて初めて原作を読みました。不器用だけど一途で、何度つまずいても必死に喰らいついていくコージの姿が素敵でカッコよくて、土田さんの熱量と思いを感じました。あがいても上手くいかないことって、誰にでもあると思うんです。そこで必死にもがく姿、諦めずに貫き通す心の清らかさや強さは、人の心を打つ美しさを持っていると思う。そんな世界観を、まだまだもがいている僕がコージを演じることで伝えられたら、ものすごく嬉しい。関ジャニ∞のデビュー曲が「浪花いろは節」で、もともと演歌には縁があります。その演歌に気持ちを乗せて、舞台で目一杯唄えることも楽しみです。毎ステージ惜しみなく全力を出し切って、感情が爆発しているような舞台になればと思います。

シャーロット・ケイト・フォックス
1985年8月14日生まれ アメリカ/ニューメキシコ州出身。カレッジ・オブ・サンタフェで演劇ダンス専攻の学士を取得、ノーザンイリノイ大学演劇専攻にて修士課程を修了。NHK連続テレビ小説「マッサン」で史上初めての外国人ヒロインに抜擢され、一躍注目を浴びる。その後ブロードウェイミュージカル「シカゴ」で主役のロキシー・ハートを演じ高い評価を得る。近年の主な出演作は、【映画】「高台家の人々」(16)、【ドラマ】「べっぴんさん」(16・NHK)、「沈まぬ太陽」(16・WOWOW)、「OUR HOUSE」(16・CX)、「名探偵キャサリン」(16・15・EX)、「京都人の密かな愉しみ」(16・15・NHK BSプレミアム)など。

<シャーロット・ケイト・フォックスコメント>
お話をいただいた時は、私が日本語の舞台に!? と驚きました。大きなチャレンジなので怖さもありますが、ストリッパー役というのもなかなか経験できないと思うので、楽しみたいです。試しにポールダンスのレッスンを始めたら想像以上に大変で、最初はアザだらけになりました。役の背景まで掘り下げながら、孤独なサバイバーとして生きてきたテレサの人間性や愛を見出したいです。子どもの頃から舞台が大好きだった私は、劇場の匂いに包まれると家に帰ってきたような気持ちになります。エネルギッシュな素晴らしい舞台になることを、とても楽しみにしています。

福士誠治(ふくし せいじ)
1983年6月3日生まれ 神奈川県出身。2002年に「ロングラブレター 漂流教室」(CX)にてドラマデビュー。06年にNHK朝のテレビ小説「純情きらり」でヒロインの相手役を演じ注目を集め、以降話題作に次々と出演。舞台ではストレートプレイだけでなく、10年に「RENT」でミュージカルに初挑戦し主演のマークを好演。芝居だけでなく歌声にも定評がある。16年12月に上演する舞台「幽霊でもよかけん、会いたかとよ」では演出家デビューを果たす。近年の主な出演作品:【映画】「シマウマ」「僕だけがいない街」(16)、「THE NEXT GENERATION -PATLABOR-」「東京難民」(14)、「利休にたずねよ」(13)、【ドラマ】「忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~」(16・NHK)、「OLですが、キャバ嬢はじめました」(16・TBS)、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(16・CX)、【舞台】「ホテル・カリフォルニア」(16)、スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」(15)、「真田十勇士」(14)、「サイケデリック・ペイン」(12)など。

<福士誠治コメント>
演歌という大きな主軸を持った、芝居と音楽が融合したこの舞台で、コージの相棒・オキナワを演じます。コージと切っても切れない関係を作って、お客さんに何か届けられたら幸せです。この12月に初めて舞台の演出を経験して、より一層、演劇の世界が好きになったと感じているので、まずは稽古場でのセッションを楽しみたいですね。ギターの生演奏もあるので、四六時中ギターに触れて猛特訓して備えたい。それでももし足りない時は、音楽に対する熱い気持ちで勝負できたらと思います。芝居もギターも原点に戻る気持ちで、覚悟を決めて頑張ります。

シャーロット・ケイト・フォックス、福士誠治

シャーロット・ケイト・フォックス、福士誠治

公演情報
舞台『俺節』

■原作:土田世紀
■脚本・演出:福原充則
■出演:
安田章大 シャーロット・ケイト・フォックス 福士誠治
六角精児 高田聖子 桑原裕子 中村まこと 西岡德馬 他

 
<東京公演>
■日程:2017年5月28日(日)~6月18日(日)
■会場:TBS赤坂ACTシアター
■問合せ:キョードー東京 0570-550-799
■主催:TBS/キョードー東京/イープラス

 
<大阪公演>
■日程:2017年6月24日(土)~30日(金)
■会場:オリックス劇場
■問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888
■主催:MBS/サンライズプロモーション大阪

 
■チケット一斉発売日:2017年3月18日(土)
■チケット料金:S席 11,000円 A席 9,000円(全席指定・税込)
■公式サイト:http://www.orebushi.com/
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