「狂言」をよりわかりやすく!「お豆腐の和らい 狂言Hybrid(ハイブリッド)」

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いつの世も、誰からも広く愛される、飽きのこない、そして味わい深い「お豆腐狂言」

茂山千五郎家ファンクラブ・クラブSOJA 企画、制作の『お豆腐の和らい』が9 月21 日(月・祝)に名古屋・西文化小劇場にて、10月12 日(月・祝)に京都・大江能楽堂にて上演される。

茂山千五郎家とは、江戸初期から京都・奈良を中心に活動を続けてきた狂言師の家。現在は、十三代目の当主・千五郎を中心に、400 年にわたり京都に息づいてきた狂言の普及・継承に勤めている。

そんな茂山千五郎家に伝わる言葉が、「お豆腐のような狂言師」。もとは二世千作(十世千五郎正重)への悪口に由来しているという。

その昔、狂言や能が一部の特別な階層の人々だけのもので、能舞台以外での上演などはいけないと考えていた時代に、二世千作は地蔵盆・結婚式など色々なところに出向いては狂言を演じつづけ、仲間からどこにでも出て行く「お豆腐のような奴だ」と言われた。京都では常々おかずに困ったら「お豆腐にでもしとこか」などというが、それと同じように「茂山の狂言はお豆腐や」と悪口を言われたのだとか。

しかし二世千作は「お豆腐で結構。それ自体高価でも上等でもないが、味つけによって高級な味にもなれば、庶民の味にもなる。お豆腐のようにどんな所でも喜んでいただける狂言を演じればよい。より美味しいお豆腐になることに努力すればよい。」と、悪口を逆手にとったとのこと。それ以来、家訓としてこれを語り伝え、「余興に困ったら、茂山の狂言にでもしとこか」と気軽に呼ばれることを喜びたいと考えているそうだ。

さて、『お豆腐の和らい・狂言Hybrid(ハイブリッド)』と題した今回は、昨年好評となった人気企画「狂言EXPERIENCE」(観客一体型の体験できる公演)と「狂言解体SHOW!!」(ライブで上演する狂言を途中で止めながら、豪華解説陣が激論・笑論をかわす)のコラボレーションを企画する。

まず最初は古典狂言、名古屋では「雁礫(がんつぶて)」、京都では「墨塗(すみぬり)」を上演。

続いて「狂言解体SHOW」は、古典狂言「太刀奪」を解説付きで観てもらおう、という企画。通常の入門編の狂言会などの上演前に役者が行っている解説とは全く違った方法で、舞台上に解説者3名が座る。この3人が同じく舞台上にて「生で」上演されている狂言を、あるときは横からチャチャを入れるように、またあるときは突然役者をストップモーションにしながら観客に代わって喧々諤々の議論を繰り広げる。今回、劇団MONO主宰の土田英生も解説者として登壇する。ストップモーションする役者たちの手足が次第に震えてきても、素朴な疑問や解説で狂言の魅力を余す事なく解体するそうだ。

そして最後は「狂言EXPERIENCE」。観客全員参加型狂言『コール&レスポンス狂言』だ!!古典作品、名古屋では「千鳥」に登場する“ちりちりや、ちりちり~”、京都では「蝸牛」の“でんでんむしむし~”と囃すところを狂言の上演中に客席と舞台上が一緒になって熱唱!もちろん囃すところは舞台前にレクチャーされるので初心者でも大丈夫。

狂言会をただ観るだけではなく、敷居が高いと思われがちな伝統芸能である狂言に、『わかりやすい!面白い!また見たい!』と感じる機会になりそうなこの企画。秋の味覚と共に「お豆腐狂言」も是非どうぞ。

公演情報
お豆腐の和らい 狂言Hybrid

■名古屋公演
日時:9 月21 日(月・祝)13:00 開演(12:30 開場)
会場:西文化小劇場(地下鉄鶴舞線「浄心駅」下車、南へ徒歩3 分)

■京都公演
日時:10 月12 日(月・祝)13:00 開演(12:30 開場)
会場:大江能楽堂(地下鉄東西線「京都市役所前駅」下車、西へ徒歩4 分)

出演:茂山千三郎ほか

お豆腐狂言 茂山千五郎家公式サイト:https://www.soja.gr.jp/
 
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