ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』、スマホも登場する驚きの新演出でついに開幕

レポート
2017.1.16
(前列左から)木下晴香・大野拓朗・古川雄大・生田絵梨花・小池修一郎(後列左から)広瀬友祐・小野賢章・矢崎広・馬場徹・平間壮一・渡辺大輔 (写真撮影:岩間辰徳)

(前列左から)木下晴香・大野拓朗・古川雄大・生田絵梨花・小池修一郎(後列左から)広瀬友祐・小野賢章・矢崎広・馬場徹・平間壮一・渡辺大輔 (写真撮影:岩間辰徳)


ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が、2017年1月15日(日)、赤坂ACTシアターにて開幕した。フランス発祥のフレンチ・ロック・ミュージカルとして人気の本作は、日本では2010年に宝塚で初演。以降、男女混合キャストでも繰り返し再演されてきたが、今回は大幅に、装置、ストーリー、衣装、振付を、刷新しての再演だ。

この日、公演に先立ち、マスコミ向けプレスコール&囲み取材も行われた。初日の幕開けを数時間後に控えたタイミングで会場に集まった出演者達の口からは、いずれも憧れの作品に出演できる喜びと、役に対する熱い思いが語られた。今回のメインキャストたちは、いずれも以前に本作を観たり出演した経験があり、この舞台に出演することを熱望していた。各出演者達によるコメントは、以下の通り。

古川雄大(ロミオ役)
「いよいよこの日が来たという感じです。僕自身は以前、ロミオを演らせていただいて、千秋楽を迎えたその時に、もう一回、この役を演るんだと、ひそかに強く深く(笑)、思いました。その思いを初日から千秋楽まで、ぶつけていきたい。稽古の段階で、みんなの精度がどんどん上がっていくのを目の当たりにしておりました。

今回は、ダンスの振付を、KAORIaliveさん、HIPHOPのAKIHITOさん、コンテンポラリー界の小尻健太さんが担当してくださっています。いずれもそれぞれのジャンルで活躍している方々です。新演出になった『ロミオ&ジュリエット』を早く皆様にお届けして、驚かせたいなと思っています」

古川雄大(ロミオ役)

古川雄大(ロミオ役)

大野拓朗(ロミオ役)
「こんなにたくさんの方が集まってくださるとは思っていなかったので、びっくりと同時に光栄です。僕自身、初演を観てから5年くらい、毎日毎日CDで曲を聴いてきました。それでも飽きないくらい曲がキレイで、毎回感動できる曲が揃っています。だから、視覚的にも聴覚的にも楽しめる作品だと思っています。とにかく、一番大好きなミュージカルなんです。ずっと憧れの舞台だったので、その舞台で自分がロミオを演らせていただけるという幸せと楽しさを、すべてぶつけていきたいです」

大野拓朗(ロミオ役)

大野拓朗(ロミオ役)

生田絵梨花(ジュリエット役)
「役が決まったのが一年ほど前で、それからすぐに稽古が始まりました。一年を通して作品に関わるということが、私の人生の中では初めての経験だったので、ワクワク感と心臓が飛び出そうな緊張感でいっぱいです。私が初めて観た時も、衝撃を受けたのですが、本当にエネルギーいっぱいの熱い舞台なので、それを自分自身も感じながら、エネルギーを発していけるように精一杯、頑張りたいと思います。

好きなシーンはたくさんありますが、私はとくに舞踏会の場面が好きです。目が足りなくなるくらい、色々な人々が出会ったり、すれ違ったりしています。ですが、どのシーンも、何回観ても楽しめるんです。ぜひお客様には公演を何回も観て楽しんでいただきたいです」

生田絵梨花(ジュリエット役)

生田絵梨花(ジュリエット役)

木下晴香(ジュリエット役)
「稽古が始まってから今日まであっという間でした。今まで稽古場で小池先生や先輩方にいっぱい指導していただいたり、積み重ねてきたものを舞台上で、思い切り発揮できるように、そしてお客様に楽しんでいただけるように、頑張りたいと思います。見所は全てですが……とくに二幕の決闘のシーンとか。ダンサーさんたちの迫力やエネルギーも、びっくりするくらい凄いものになっています」

木下晴香(ジュリエット役)

木下晴香(ジュリエット役)

馬場徹(ベンヴォーリオ役)
「ようやくこの日が来たなという感じです。ベンヴォーリオという役は、ここにいる皆さんの役と違って、最後まで生き残る役(笑)。幕が閉まる直前まで楽しませていただきたいと思っています」

馬場徹(ベンヴォーリオ役)

馬場徹(ベンヴォーリオ役)

矢崎広(ベンヴォーリオ役)
「怒涛の稽古を経て、劇場に入りました。後は、小池先生や皆を信じて、楽しんでいければと思っています」

矢崎広(ベンヴォーリオ役)

矢崎広(ベンヴォーリオ役)

平間壮一(マーキューシオ役)
「この話は有名なので、知ってるよっていうかたが多いと思うんですけれど、今回の個性的なメンバーにしか出来ない作品が出来たと思っています。僕自身、自分らしいマーキューシオを演じたいと思っていますので、楽しみにしていてください」

平間壮一(マーキューシオ役)

平間壮一(マーキューシオ役)

小野賢章(マーキューシオ役)
「若者のエネルギッシュさが前面に出ている作品なので、千秋楽まで怪我なく、それぞれの力を出し切って生きたいと思っています」

小野賢章(マーキューシオ役)

小野賢章(マーキューシオ役)

渡辺大輔(ティボルト役)
「稽古場で和気藹々と、時にはぶつかりながら、切磋琢磨してきましたが、1日1日楽しみながら、公演中にももっと進化していけるメンバーだと思っています。お客様にも、また観に来たいと思ってもらえる作品になれるように、頑張ります」

広瀬友祐(ティボルト役)
「僕は前回の舞台を観させていただいて、誰よりも強く深く、このティボルト役を演じたいと思っていました。全員で千秋楽まで突っ走っていきたいと思っています」

(左から)小野賢章・矢崎広・大野拓朗

(左から)小野賢章・矢崎広・大野拓朗

潤色・演出の小池修一郎は見どころを語った

小池修一郎 (潤色・演出)
「ここにいるキャストたちはもちろん、アンサンブルやこの会見の場にいない『死』のダンサーや、ベテランキャストも含め、全ての人々から醸し出される、エネルギッシュな舞台だと思っています。昨日、古川&生田による通し稽古が行われたんですけれど、生田のジュリエットに、本当に新しいミュージカル女優の誕生を見ました。今後、日本のミュージカル界をリードしていく素晴らしい女優さんになるんではないかと、非常に感心しました。TVで見た時は、失礼ながら作って演っていらっしゃるのかなと思ったんですが(笑)、日々接していて、まだ19歳なのに、出された課題をひとつひとつ、きちっとクリアしていこうという姿勢や、相手役に対して動じないで向かっていく度胸や強さ、そして今どき珍しいくらいの清純さが、ジュリエットにオーバーラップしているなと思っています」

これに対して生田は「そんな風に言っていただいたら、この後、力んじゃって(演技が)出来ないかもしれないです(笑)。でもすごく嬉しいですし、常に満足せずに、頑張っていきたいと思います」と答えた。

(左から)生田絵梨花・古川雄大

(左から)生田絵梨花・古川雄大

さらに小池は続ける。
「今回初舞台の木下晴香も、おそらく日本のミュージカル界や音楽の世界で、大変な活躍をしていく人になるのではないかと。大変楽しみです。あと、世間的にはイケメンのこの男性陣たちも(笑)、既に声優などで活躍している人達です。なかなかミュージカルって演ってくれないんですよ。多分、踊りも芝居もやらなきゃいけないから面倒なのでしょう。こういうコスプレもしないといけないし(笑)。なのに、よくぞ集まってくれました。これほどの素晴らしいメンバーが今回、揃ってくれましたことに、本当に感謝しています」

(左から)木下晴香・大野拓朗

(左から)木下晴香・大野拓朗

小池が話したとおり、前日の1月14日には、古川雄大(ロミオ)&生田絵梨花(ジュリエット)主演バージョンのゲネプロが行われ、その全貌が披露された。初演とはガラリと雰囲気を変えた廃墟風のセットは、日本初演から潤色・演出を担当している小池修一郎氏が、当初から実現したかった構想のようだ。

楽曲やストーリーにも多少アレンジが加えられていたが、新鮮だったのは、新たな振付。廃墟の中で、スマホを片手に歌い踊る若者たちのナンバーは、日本を代表する振付家3名によるもの。新たな日本版『ロミオ&ジュリエット』の世界観や葛藤する若者達の姿を、よりアクティブに、より生き生きと浮き彫りにしていて強烈な印象を残した。

(左から)馬場徹・古川雄大・平間壮一

(左から)馬場徹・古川雄大・平間壮一

これからのミュージカル界を背負う、人気&注目の若手俳優たちが集結し、新たな試みにチャレンジした今回のミュージカル「ロミオ&ジュリエット」は、新たな感動と刺激を与えてくれそうだ。以前観たことがある人も、初めての人も、是非、劇場に足を運んで、そのエネルギーとパッション、素晴らしい楽曲とダンスナンバーを体験して欲しい。

取材・文=華川瑶香 写真撮影=岩間辰徳

公演情報
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』

<東京公演>
日程:2017年1月15日(日)~2月14日(火)
会場:東京都 TBS赤坂ACTシアター
チケット料金:S席13,000円/A席9,000円/B席5,000円[全席指定]
チケット好評発売中

<大阪公演>
日程:2017年2月22日(水)~3月5日(日)
会場:大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
チケット料金:S席13,000円/A席9,000円/B席5,000円[全席指定]
チケット好評発売中

<スタッフ>
原作:W.シェイクスピア
作・音楽:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:小池修一郎

<キャスト>
ロミオ:古川雄大 / 大野拓朗 ※Wキャスト
ジュリエット:生田絵梨花(乃木坂46) / 木下晴香 ※Wキャスト
ベンヴォーリオ:馬場徹 / 矢崎広 ※Wキャスト
マーキューシオ:平間壮一 / 小野賢章 ※Wキャスト
ティボルト:渡辺大輔 / 広瀬友祐 ※Wキャスト
死のダンサー:大貫勇輔 / 宮尾俊太郎 ※Wキャスト
キャピュレット夫人:香寿たつき
乳母:シルビア・グラブ
神父:坂元健児
モンタギュー卿:阿部裕
モンタギュー夫人:秋園美緒
パリス:川久保拓司
大公:岸祐二
キャピュレット卿:岡幸二郎
ほか

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