「死ぬまでに一度はやりたい作品でした」ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』ロミオ役:古川雄大&大野拓朗インタビュー

インタビュー
2016.8.16
(左から)大野拓朗、古川雄大

(左から)大野拓朗、古川雄大

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W.シェイクスピアの歴史的名作に大胆なアレンジを加え、世界中で話題を呼んだフランス発のミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、国内でも10年に宝塚歌劇団星組が初演し話題となった。さらに11年・13年には日本オリジナルバージョンとしても上演され、多くのミュージカルファンの胸を打った。そんな傑作ミュージカルが約4年ぶりに復活する。演出を務めるのは、宝塚歌劇団による初演から一貫して同作を手がける小池修一郎。注目のロミオ役には、前作からの続投となる古川雄大、そして今回が同作初出演となる大野拓朗のふたりに決まった。4年ぶりの上演ではあるが、今回は演出・振付・美術・衣裳などを一新。感動の名曲はそのままに、また新しい『ロミオ&ジュリエット』の幕が上がる。SPICEでは、来年1月の上演に向けて、プリンシパルキャストのインタビュー連載を開始する。記念すべき第1回は、ロミオ役の古川と大野に現在の心境を語ってもらった。

(左から)古川雄大、大野拓朗

(左から)古川雄大、大野拓朗

――おふたりは『エリザベート』(12年)で同じルドルフ役を演じて以来になりますか。

古川:そうですね。今回嬉しかったことのひとつが、大野くんとロミオをやれるっていうこと。『エリザベート』のとき、平方(元基)くんとトリプルキャストだったんですけど、もうとにかく周りのみなさんの歌がズバ抜けてて。僕たちふたりは何とか周りの人に追いつくために必死で一緒に頑張ったのをよく覚えています。

大野:いやいや、雄大さんも相当上手かったわ(笑)。

古川:そんなことない(苦笑)。あれから4年経って、お互いそれぞれのフィールドでやってきた積み重ねがあるからこそ、今、ロミオを演じたらどんなふうになるんだろうって楽しみです。

大野:『エリザベート』は僕にとって初ミュージカル。ふたりで一緒にって言うけど、雄大さんは僕よりずっと上手で。でも、そんな中でも「一緒に頑張ろう」って言葉をかけてくださるのが本当に嬉しかったのを今でもよく覚えています。そして、長い年月を経た今、また雄大さんと同じ役をやれるっていうのがめちゃめちゃ嬉しい。新しい戦場に赴く上で、先導してくれる人が雄大さんで良かったなって思います。

古川雄大

古川雄大

――キャスト発表時、小池先生が大野さんについて「『エリザベート』の後、4年間秘かに歌のレッスンを重ねてきたというミュージカルへの情熱がオーディションで感じられ、リベンジのチャンスを勝ち取りました」とコメントされていたのが印象的でした。

大野:『エリザベート』が終わった直後、小池先生から「まだミュージカルに対する情熱の火種が君の中にあるならば地道なレッスンを続けなさい」ってお言葉をいただいて。それ以来、ずっと練習は続けていました。あるとき、子ども番組で僕が歌っているのを小池先生がご覧になって、メールをくれたんです。「あれは本当に君が歌っているんですか。吹き替えかと思いました。頑張りましたね」って(笑)。

古川:へえ、そうなんだ!

大野:やっぱり僕、ミュージカルが好きなんですよね。それはもうデビュー以来、ずっと変わらないです。この『ロミオ&ジュリエット』も11年の上演から見に行ってましたから。しかも自分で購入して(笑)。13年の上演はスケジュールが厳しくて、これだけは絶対に見逃せないと思って、雄大さんのバージョンだけ見させていただきました。

古川:おお、ありがとう!

大野:『ロミオ&ジュリエット』はミュージカルの中でいちばん好きな演目。役者人生で死ぬまでに一度はやってみたいと思っていた作品だから、出演が決まったときは本当に感激しました。

古川:僕は今年で29歳だし、年齢的にも若いロミオを演じるのは大丈夫なのかなって若干不安はあったんですよ。でも、今回は新演出。振付も衣裳も美術も全部変わるし、またひとつ新作に臨む気持ちでイチからやりたいなと思っています。

大野拓朗

大野拓朗

――ロミオと言えば、恋に情熱を捧げる青年というイメージですが、同じ男としてロミオに対する共感は?

大野:どうでしょう……。僕、あんまり恋に一直線になることがないんですね。雄大さん、どうですか? 恋してますか?(笑)

古川:恋に関してはわからないけど、仕事に対して盲目的になるところは同じかなあ。あ、でも、恋に関してもロミオみたいになる気がする。好きになった子がいたら、その子より可愛い子とか条件がいい子とか現れても全然目に入らないし。

大野:うわあ、一途じゃないですか!

古川:ごめん。やっぱりやめていい? この話(照)。

大野:いえ、素敵です(笑)。ロミオを演じていて大変だったことってあります?

古川:とにかくずっと出ずっぱりだから、集中力が切れそうになるのをコントロールするのに苦労したかなあ。あ、あと、鼻水! 僕、泣くとすぐ鼻水が出るんですよ。ロミオは泣くシーンが多いから、そこが大変(笑)。

大野:僕も鼻水出る!(笑) 雄大さんはそういうリアルな大変さをすでに体験しているから、稽古場でもいっぱいアドバイスを聞きたいです。

古川雄大

古川雄大

――おふたり共に愛と情熱のつまった作品だと思いますが、その魅力はどこにあると思いますか。

大野:まず曲が大好きです! 11年の上演のときにCDを買って以来、車で現場移動するときは毎日この『ロミオ&ジュリエット』の曲を聴いて歌いながら通ってましたから(笑)。しかもそれがいまだに続いているっていう。それくらいまったく飽きないんですよね。

古川:曲はどれも本当にいいと思う。自分のライブで、(劇中に登場する)『世界の王』をやったんですけど、そこがライブの沸点になった。その熱を体験して、すごい楽曲なんだなって改めてパワーを感じましたね。

大野:全曲どれも好きなんですよね。いろいろミュージカルを見ていますが、全曲好きな作品って珍しい。そこが僕のハマった理由のひとつかもしれません。

大野拓朗

大野拓朗

古川:あとは衣裳だったり美術だったり、小池先生のもとでつくられた美しい世界に浸れるのが、この作品の魅力だと思う。キャラクターも魅力的ですしね。特に僕が惹かれるのが、マーキューシオとティボルト。難しい役だなと思うのが、ベンヴォーリオかな。この練りこまれた人間関係が、素敵な衣裳を身にまとって舞台上で力強く生きているさまは、きっとたくさんの人に届くものがあると思います。

大野:それに加えて、僕が思う最大の見どころは幕間です。1幕は『Aimer』という曲で終わるんですが、もう幕が下りた瞬間に余韻が客席中に広まって。休憩中も「早く2幕が始まらないかな~」ってワクワク感でいっぱいになるんです。もうその空気感が大好き。ぜひみなさんにもこの興奮を劇場で味わってほしいです!

(左から)大野拓朗、古川雄大

(左から)大野拓朗、古川雄大

ヘアメイク:林田 凛(古川) スタイリスト:宇田川雄一(古川)
ヘア:中野倫宏(大野) メイク:小坂笑子(大野)

【ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」キャストインタビュー
死のダンサー役:大貫勇輔&宮尾俊太郎
ベンヴォ―リオ役:馬場徹&矢崎広
ティボルト役:渡辺大輔&広瀬友祐
マーキューシオ役:平間壮一&小野賢章
ジュリエット役:生田絵梨花&木下晴香

プロフィール
古川 雄大(ふるかわ・ゆうた)
1987年7月9日生まれ。長野県出身。俳優として舞台、映画、TVドラマ等多方面で活躍中。2009年に映画『僕らはあの空の下で』主演。2008年にはミュージシャンとしてCDをリリース、ライブ活動も精力的に行っている。主な舞台出演作にミュージカル『黒執事』、『タイタニック』、『SAMURAI7』、『ファーストデート』、『エリザベート』『レディ・べス』など。今年は『1789』(ロベスピエール役)出演後、『エリザベート』ルドルフ役で東京、博多、大阪、名古屋での公演がある。

大野 拓朗(おおの・たくろう)
1988年11月14日生まれ。東京都出身。2010年、ホリプロ50周年記念事業『キャンパスター★H50』でグランプリを受賞。同年、映画『インシテミル~7日間のデス・ゲーム~』で俳優デビュー。近年では、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(16)、NHK初主演「ラスト・アタック~引き裂かれた島の記憶~」(16)、情報バラエティ「Let’s天才てれびくん」のメインMCを務めるなど活躍の場を広げている。主な出演作品には、ミュージカル『エリザベート』、舞台『ヴェニスの商人』、「三匹のおっさん」シリーズ、連続ドラマ初主演「LOVE理論」、大河ドラマ「花燃ゆ」などがある。

 

公演情報
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』

<東京公演>
日程:2017年1月15日(日)~2月14日(火)
会場:東京都 TBS赤坂ACTシアター
チケット料金:S席13,000円/A席9,000円/B席5,000円[全席指定]
チケット好評発売中

<大阪公演>
日程:2017年2月22日(水)~3月5日(日)
会場:大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
チケット料金:S席13,000円/A席9,000円/B席5,000円[全席指定]
チケット好評発売中

<スタッフ>
原作:W.シェイクスピア
作:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:小池修一郎

<キャスト>
ロミオ:古川雄大 / 大野拓朗 ※Wキャスト
ジュリエット:生田絵梨花(乃木坂46) / 木下晴香 ※Wキャスト
ベンヴォーリオ:馬場徹 / 矢崎広 ※Wキャスト
マーキューシオ:平間壮一 / 小野賢章 ※Wキャスト
ティボルト:渡辺大輔 / 広瀬友祐 ※Wキャスト
死のダンサー:大貫勇輔 / 宮尾俊太郎 ※Wキャスト
キャピュレット夫人:香寿たつき
乳母:シルビア・グラブ
神父:坂元健児
モンタギュー卿:阿部裕
モンタギュー夫人:秋園美緒
パリス:川久保拓司
大公:岸祐二
キャピュレット卿:岡幸二郎
ほか

 
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