モルゴーア・クァルテット×キース・エマーソン、日本最高峰の弦楽四重奏団がプログレ名曲群を熱奏

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クラシック
2017.1.19


2016年に逝去したELPのシンセ神K.エマーソンに捧げる「トリビュートロジー」をリリース!


日本を代表する弦楽四重奏団がプログレ往年の名曲に本気で取り組む、モルゴーア・クァルテット(荒井英治:第1ヴァイオリン、戸澤哲夫:第2ヴァイオリン、小野富士:ヴィオラ、藤森亮一:チェロ)。プログレに強い愛情を注ぐ、ヴァイオリニスト荒井英治に牽引され、プログレの弦楽四重奏カバーに取り組み注目を集めている。

これまで「21世紀の精神正常者たち」(2011)「原子心母の危機」(2014)をリリースして、キング・クリムゾン、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)、ピンク・フロイド、イエス、ジェネシスなどのプログレ曲をカバーしてきたこのクァルテットが、アルバム第3弾をリリースすることが発表された。

今回のアルバムは2016年3月10日に急逝したELPの創設メンバー、キース・エマーソンと直接交流のあったメンバーにより、追悼の想いを込めて企画されたものだ。

キース・エマーソンは生前このクァルテットのパフォーマンスに惜しみない賛辞を送り、交流を深めていた。実は2016年春にはエマーソンの来日コンサートが予定されており、そこでモルゴーア・クァルテットもゲスト参加をし、エマーソンのモルゴーアのための新編曲「After All of This」で共演する予定だった。

エマーソンの急逝直後、この「After All of This」をモルゴーア・クァルテットは急遽レコーディングし、エマーソンの葬儀でその音源が流されたという。今回のアルバムは、葬儀で流れたその音源を中心に、ELPの大作「タルカス」や「悪の経典」などELP、キース・エマーソンの楽曲ですべて構成。クァルテットがこの偉大なるシンセ神に思いを捧げる追悼盤として、逝去から1年後の3月8日にリリースされる。

ELPの名盤「トリロジー」を彷彿とさせる「トリビュートロジー」というタイトルとともに、プログレファンならば誰しもが見慣れている元ジャケットへのオマージュとして、クァルテットメンバー4名の顔が配されたジャケットも公開された。

それにしても、このCDにおいて、キース・エマーソンのみならず、グレッグ・レイクの追悼もしなければならなくなるとは、誰が想像していたであろう……。

CD情報
トリビュートロジー Tributelogy
 
1. アフター・オール・オブ・ディス
2. タルカス  (タルカス)
3. スティル...ユー・ターン・ミー・オン (恐怖の頭脳改革)
5. ザ・シェリフ  (トリロジー)      
6. 悪の教典#9 第1印象パ-ト1   (恐怖の頭脳改革)  *
7. 悪の教典#9 第1印象パ-ト2   (恐怖の頭脳改革)            
8. 《悪の教典#9 第3印象》への間奏曲 ~《石をとれ》のインプロヴィゼーション     
9. 悪の教典#9 第3印象   (恐怖の頭脳改革)           
( )はEL&Pのオリジナルアルバム名
 
モルゴーア・クァルテットMORGAUA QUARTET
荒井英治(第1ヴォイオリン) (日本センチュリー交響楽団首席客演コンサートマスター)     
戸澤哲夫(第2ヴォイオリン) (東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団コンサートマスター)
小野富士(ヴィオラ) (NHK交響楽団ヴィオラ奏者)                    
藤森亮一(チェロ ) (NHK交響楽団首席チェロ奏者)   

 
編曲:荒井英治 (except Tr.9)         
*アルバム《原子心母の危機》より再収録   
"録音:2016年10月16日&23日、11月7日、12月26日(Tr1, 2, 4-8)
:2016年3月28日(Tr.9)
プライム・サウンド・スタジオ・フォーム"
     
■モルゴーア・クァルテット HP
http://columbia.jp/morgauaquartet/
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