勅使川原三郎芸術監督就任記念シリーズ第3弾　芸術監督として初の新作公演『ペレアスとメリザンドーデュエット版―』の上演が決定

勅使川原三郎芸術監督就任記念シリーズ『ペレアスとメリザンドーデュエット版―』が、2021年2月21日（日）から23日（火・祝）まで、愛知県芸術劇場小ホールにて上演される。

本公演は、2020年7月の『白痴』と12月の『調べ』に続く、芸術監督就任記念シリーズの第三弾。フランスの作曲家で印象主義の音楽を開拓したとされるクロード・ドビュッシー作曲のオペラをもとにした新作ダンスとなる。

原作は、架空の国アルモンドを舞台に、謎の女性メリザンドと国王の孫のゴロー、その異父弟ペレアスが繰り広げる愛の物語。これまでに勅使川原は、佐東利穂子（さとう・りほこ）のソロで、2度にわたりペレアスとメリザンドを創作してきた。その際、批評家からは「今この場に在るという存在の強さと、闇、といっても一様ではない玄妙な照明を始めとする緻密な構成が折り重なって未知なる体験へと誘われた」、「ひとつの身体で四代元素を表し、宇宙のブラックマターも表現。この宇宙が終わっても女の愛は続く」などと評された。

今回は、勅使川原と佐東がデュエット版として新たに創作。悲しくも美しい愛情に満ちたダンスをこの機会に堪能してみてはいかがだろうか。