今年の夏は、噂の『空中キャバレー』で信州・松本へ!

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舞台
2017.2.21
『空中キャバレー2015』 提供:まつもと市民芸術館

『空中キャバレー2015』 提供:まつもと市民芸術館

 

『空中キャバレー』、それは夏の松本の新しい風物詩

『空中キャバレー2015』 提供:まつもと市民芸術館

『空中キャバレー2015』 提供:まつもと市民芸術館

 踊る音楽! 奏でるサーカス! そして歌う演劇!

 そんなキャッチフレーズのもと、2年に1度、松本に『空中キャバレー』はやってくる。そして今年も、なんとも楽しいひと時が、『空中キャバレー』ロスな人びとを大量に生み出すのかと思うと、なんと罪深い作品なのか。おっと、そんな心配はまだまだ先だ。

 じゃあ、そんな『空中キャバレー』とはなんなんだ。アコーディオニストのcoba作曲のナンバーの生演奏、空中ブランコやアクロバットなどのパフォーマンス、笑いやペーソスに富んだ寸劇などが次々と繰り広げられる。それぞれがそれぞれの魅力を競い合うように、あるいは、同時多発で融合することにより言葉では表現しきれないメッセージを響き合わせて劇場空間をなんとも幸せな空気で包み込む。お客さんは片手に飲み物、もう片方の手には鳴り物を持ったりしながら、次々に繰り広げられる演し物に合わせて、中央に集まったかと思えば、パフォーマーを囲んだり、移動しながら好きな場所で見ればいい。いつの間にかお客さんも出演者の一人であるかのような気分になり、一体感が生まれるのが『空中キャバレー』の真骨頂だ。開演前や休憩、終演後には同じ空間に現れるマルシェを回って、地元アーティストの手作り作品や飲食も楽しめる。その間も、パフォーマーはお客さんと触れ合い、あの手この手で楽しませてくれるから、なんのための休憩だかわからない。

 今年は、ミュージカルで大活躍の吉野圭吾、劇団☆新感線の高田聖子が初参戦! どんな新たな顔を見せてくれるか楽しみだ。もちろん松本出身の秋本奈緒美をハジけている!

『空中キャバレー2015』 提供:まつもと市民芸術館

『空中キャバレー2015』 提供:まつもと市民芸術館

街が劇場になり、劇場が広場になる

 松本の街へとそのままつながっていくような劇場空間の特性か、この『空中キャバレー』では特に、お客さんは、まるで夢を見たあとかのようにふわふわと作品の余韻をまとって帰っていく。なんだか恋人との逢瀬を楽しんだあとの、どちらも帰らなきゃと思いつつ、その場を離れられないような、あの感じに似ている。BGMは軽快な「空中キャバレーのテーマ」のリフレイン。でも、ご心配なく。今年もきっと、街のあちこちのお店で『空中キャバレー』の空気があふれ出してくれているだろう。なんともノリのいい店主たちが、特別メニューや特別商品などで、なかなか夢から醒めないみなさんをユニークなアイデアでおもてなししてくれる。

 今年の夏は、信州ディスティネーションキャンペーンが繰り広げられていたり、隣の大町市では北アルプス国際芸術祭が開かれていたり、もする。毎回、多くのお客さんが東京や大阪あたりからもやってくる。少し長めに、短い信州の夏を『空中キャバレー』を中心に楽しむのはいかがだろう。意外と、松本の夏の昼間が涼しくないんだというのもわかるよ。

『空中キャバレー2015』 提供:まつもと市民芸術館

『空中キャバレー2015』 提供:まつもと市民芸術館

 
公演情報
『空中キャバレー2017』
 
■日程:
2017年7月21日(金)~30日(日) 
■会場:まつもと市民芸術館特設会場
■構成・演出:串田和美
■音楽:coba 
■サーカス・アドヴァイザー:ジュロ

■キャスト
吉野圭吾 高田聖子
大森博史 秋本奈緒美 串田和美
小西康久 内田紳一郎 片岡正二郎
近藤隼 佐藤卓 細川貴司 下地尚子〔TCアルプ〕
■ミュージシャン
coba 大熊ワタル 花島英三郎 ギデオン・ジュークス 熊谷太輔
サーカスパフォーマー 
ジュロ  アメリー  マット  ジョアネス  金井ケイスケ  茉莉花  ジェームス・ヨギ ほか 
発売日:4月15日(土)
■料金:全席自由 一般5,500円 U25 2,500円/U15 1,000円
U25(25歳以下)、U15(15歳以下)は当日年齢確認証を提示
■開演時間:21・25・26・28日19:00、27日・土曜・日曜14:00
■問合せ:まつもと市民芸術館 Tel.0263-33-3800
■公式サイト http://www.mpac.jp/
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