パジャマ姿の最上もがを直撃! 個性派集団でんぱ組.incでも孤高の「ぼく」
-
ポスト -
シェア - 送る
最上もが
個性派アイドルグループ・でんぱ組.incの中でも取り分け異彩を放つ最上もが。自分のことを「ぼく」と呼び、ふだんはボーイッシュなファッションに身をつつむ彼女だが、ワコールから生まれた洋服のようなインナーウェアブランド「ウンナナクール」新商品のアンバサダー就任を16日に発表した。イラストレーター・徳田有希とコラボした女子力あふれるブランドに、最上がなぜ? 就任会見後、パジャマ姿の彼女を直撃した。
最上もが / 徳田有希コラボのパジャマを着用
ウンナナクール新商品アンバサダー就任! 女子力高めたい
――意外といったら失礼ですが、かなりガーリーなブランドですよね。
女の子らしさからはかけ離れた私生活を送ってきたので(笑)、嬉しいですね。普段はTシャツに短パンで寝てるんですけど、寝る時間は一番リラックスしたい時間でもあるので、やっぱり女の子らしくしたい空間なんですよね。ウンナナクールは質感もよく、そういうニーズにとてもピッタリで、これを機に女子力を高めようってひたすら思っています。
――最上さんにとって、女の子らしいとはどんなイメージ?
パステルカラーが似合うこと。グループでのぼくのイメージカラーは紫なんですけど、私服には黒やグレーとか男の子っぽい色が多いんですよ。でも、やっぱり女の子らしいといえば、ふわふわして暖かい色を身につけて……そういうのが似合う子だって思っているので。ぼくも今回のアンバサダーで、そこに少しでも近づけたらいいなと。
アイドルになる前はゲームオタク
最上もが
――アイドルになる前は、ゲーマー少女だったとか。
10年ぐらい前ですかね、オンラインゲームにはまって。当時はネットゲームが普及しておらず、女の子のユーザーが少なかったこともあり、女子だと思われるとヘタだって見られがちだったんです。それが悔しくて、男の子のキャラクターを使い、一人称を「ぼく」にして、ずっと参加していたんです。それで自分を「ぼく」と呼ぶようになったんですよ。
――ゲーマーからアイドルになるってすごい方向転換ですが、きっかけは?
人前に出る仕事はしたくなかったんです(笑)。だから、芸能をやってみたいと思ったことは一度もなくて、たまたま就活というか、生活するために働かなくちゃとバイトをしていた時期に、でんぱ組.incと出会ったんですよ。プロデューサーのもふくちゃん(福嶋麻衣子)から「うちで働かないか」と。「アイドルは無理です」って最初断ったんですけど、「でんぱ組はキラキラしている感じじゃなくてオタクのおもしろ集団だから」って。
記者の目が見れなかった……。アイドル活動で人間リハビリ
最上もが
――それではや5年が過ぎたわけですね。
2011年のクリスマスに加入して、この世界に入ってから表に出る仕事ってこういうことなんだと学んだし、モデルや女優もやらせていただいて、「あ、ぼくはこういうことにやり甲斐を感じてやっていくべきなんだ」とすごい感じました。
――5年が過ぎて、今どうですか?
人とコミュニケーションをとれるようになったのが、すごく大きかった(笑)。デビュー当時は取材のときも記者さんの目を見て話せなかったし、もふくちゃんに「インタビューのとき、しゃべるんじゃなくて、ノートパソコンでキーボードを打って会話してもいいですか」ってお願いしたことがあるんですよ。それぐらい人と会話することがイヤで。キーボードならネットゲームで鍛えられてすごく速いし、しゃべるよりも的確に伝えられると思ったんですけど、「だめです」って(笑)。
――そりゃそうでしょう(笑)。
「もっとちゃんとあなたは場数を踏んで、話せるようになりなさい」と。だから、人間としてのリハビリをしてもらったのがでんぱ組.incっていう印象が大きいです。
好きな人と仕事をしたらモチベーションが上がる
最上もが
――いま思う理想的な仕事のスタイルって、ありますか?
ぼくが仕事上気にしてることって、人間関係なんです。楽しいと思ってもらえる環境をつくりたい。映画の撮影なんかでは、ハードなスケジュールが連日続いて、スタッフさんたちが疲れてくるのを見かけてきたんですけど、好きな人と仕事をしていたらモチベーションって上がるじゃないですか。ぼくもそうなんです。好きな方と共演したり、好きな音楽にふれられる仕事ってすごくうれしい。だから、自分のことを好きになってもらえたら、もしかしたらスタッフさんのつらさが半減するんじゃないかって。何よりも仕事に携わる人たちが楽しく思える環境をつくりたいですね。
――今回のアンバサダーもそうですが、仕事を通じいろいろなものをアウトプットして、逆にインプットはどういうところでしていますか?
映画を観るのがすごく好きで、去年は150本ぐらい観て。映画って、ファッションもあれば音楽もある、感受性が豊かになる要素がつまっているので、ぼくの中で映画って大きいかもしれないです。あとは、ネットでいろんな情報にふれたり、自分とは正反対の女の子としゃべってみたりするのも新鮮でいいですね。
――自分とは正反対って、どういう女の子でしょう。
本当に女子力の高い、女の子らしい子。ぼく、私服がボーイッシュなので、私服から女の子らしい可愛い子。仕事で関わったスタッフさん、同級生とか。たとえば、化粧品何を使ってるの?とか、どういうところで買い物してるの?って聞いたり。あとは……いま、どういう芸能人が好きなの?(笑)って。
「ぼく」が新たに取り組む女子力UPは成功するのか? ウンナナクールの可愛いファッションとともに、最上もがの今後に注目だ。
取材・撮影=志和浩司
ワコールから生まれた洋服のような下着ブランド。このたび、3月24日からイラストレーター・徳田有希氏とコラボレーションした新商品を発売。ブラジャー、ショーツ、ハラマキ、パジャマの4アイテム全8型、5種のデザインで展開。全国のウンナナクール直営店57店舗とワコールウェブストア、ZOZOTOWN、Amazonで販売する。