『RENT』の熱い夏、再び!~村井良大×堂珍嘉邦×ユナク鼎談~

インタビュー
2017.4.28
(左から)堂珍嘉邦 村井良大 ユナク(超新星)

(左から)堂珍嘉邦 村井良大 ユナク(超新星)


シアタークリエにて2年ぶり5回目の上演となる今夏の『RENT』で、マーク役を演じる村井良大と、ロジャー役をWキャストで務める堂珍嘉邦&ユナク(超新星)。前回と同じ顔ぶれとあって、息もぴったりにボケ合い、ツッコみ合う(?)3人の鼎談インタビューをお届け!

「2年前の『RENT』が今の自分を作ってくれた」(ユナク)

――マーク役もロジャー役も前回公演のまま、という布陣は『RENT』日本公演の歴史の中でも初めてのことになりますが、続投の話がきた時のお気持ちは?

村井 いやもう、すぐに「やりたい!」と思いました。前回の大千穐楽が終わった時から、「もしまたやるなら絶対呼んでください」って言っていたんです。共演者にも恵まれて、「『RENT』の世界から離れたくない」「もっとみんなといたい」という気持ちがとにかく強かったから、また出られることになって本当に嬉しいです。

村井良大

村井良大

堂珍 僕はですね、え~と……。

村井 嬉しかったんでしょ?

堂珍 いや、今質問を思い出してた(笑)。

村井 今回の話がきた時の気持ち(笑)!

堂珍 ああそうか(笑)。2年前に感じたカンパニーの一体感というか、作品の素晴らしさ、熱気とか興奮とか前を向く気持ちをみんなで共有できたことが、僕の中に大きな充実感として残っていたので、すごく光栄でしたね。音楽以外の場所でここまでの充実感を味わえることって、そうそうあることでもないですし。年齢的なことが気になる部分もあったんですが、やりがいと、またみんなで一緒に生きる毎日を体験したいという気持ちが上回って、「ぜひ」と言いました。

堂珍嘉邦

堂珍嘉邦

村井 なんか最近、年齢の話めっちゃするね? 何かあったの?

堂珍 やっぱりね、「俺もう上から2番目やん」みたいな気持ちがあるんだよね。前回最年長だったTAKEさんみたいに、今回は俺が周りを見ながらみんなを上手く支えないといけないのかな、あんまりワチャワチャしてもいられないのかもな!みたいなさ(笑)。

村井 ああなるほど、2回目だからこその気持ちだね。じゃあ、ユナ(ユナク)は?

ユナク 質問……。

堂珍 忘れるよね(笑)。今回の話がきた時の気持ち。

ユナク ああ! 本当に、1秒も考えずに「やります」って言いました。一緒にいると落ち着く村井君と、憧れの大スターの堂珍さんと、また共演できるのがすごく嬉しいです。僕は色んな舞台をやってるんですけど、『RENT』ファミリーってやっぱりちょっと違ってて、アメリカンスタイルって感じで(笑)、稽古場も本番も打ち上げも本当に楽しいんですよ。

2年前の稽古中は、みんながすごすぎるからキツくて、「二度としません」って思ってたんですけど(笑)、その経験が今のユナクを作ってくれたと思っています。『RENT』は、僕にとって本当に大事な作品です。

ユナク(超新星)

ユナク(超新星)

「みんながいるからマークになれる」(村井)

――お互いのマーク役、ロジャー役の印象を聞かせてください。

村井 ロジャーは歌も素晴らしくないといけないし、気持ちもないといけないし、簡単にできる役じゃないと思います。選ばれた者にしかできない中で、二人は見た目からして完璧で、一緒にやってて毎日刺激的でしたね。堂珍さんとはその前にも共演したことがあったから、最初から気楽~な感じでやらせてもらってて。それこそ、衣裳をチェンジしたりとか(笑)。

堂珍 あったあった(笑)、開演前の楽屋で村井君が「ロジャーやってみたい」って言い出して。

村井 そう、それで交換して写真を撮って、衣裳さんに注意されたっていう(笑)。それくらい、リラックスして一緒に楽しめるのが堂珍さん。ユナとは2年前が「初めまして」で、ユナ自身も悩みながら作っていたから、僕は後ろで見守っているような感覚でした。印象的なのは、ケンカのシーン。本当に体当たりで演じてきてくれて、実際に殴るより強く歌で殴られて、胸がえぐられるような気持ちになったのを覚えてます。二人のロジャーは、色んな意味で違うよね。

村井良大

村井良大

ユナク 僕は堂珍さんのロジャーのことはもう、ファンの目線で見てるから(笑)、歌を聴くだけで幸せになります。同じ役を演じる立場としては、真似したいところもあったり、自分にはできないなって思うところもあったり。僕のロジャーは強気だと思うんですけど、堂珍さんには強さと弱さの両方があるのがいいなあって思います。あと、金髪の短髪が似合うところも(笑)。

村井 え~、ユナだって似合うんじゃない?

ユナク いや、僕は魚顔だからちょっと(笑)。堂珍さんのロジャーには、羨ましいところがいっぱいあるんですよ。

堂珍 それは僕にもありますよ。ユナクの演じるロジャーからは僕とは違う寂しさみたいなのが感じられるし、いい意味で冷たい空気感も、自分にはないものだなあと思う。あと、僕が150パーセント頑張らないと出せない男らしさを、ユナクは持ってるし。まあでも、それぞれに特徴があるから面白いわけで、同じになる必要はないからね。僕たちがどんなロジャーを演じようと、(村井の肩を叩いて)このマークが上手くさばいてくれるから!

村井 おう(笑)! また二人のロジャーと向き合えるのが、本当に楽しみ。ほかの続投キャストも絶対おととしより進化してると思うし、新しいキャストも入るから、全員が稽古場で楽しく苦しめたらいいなと思います。「また『RENT』の熱い夏がやってくる!」って感じですね!

ユナク 終わりのコメントみたい(笑)。じゃ、お疲れ様でしたー!(立ち上がって去ろうとする)

村井 うん、じゃあね~!

ユナク それじゃ帰るしかなくなっちゃうでしょ(笑)!

――もう少しお付き合いください(笑)。ロジャー役のお二人から見た、村井さんのマークの印象は?

ユナク 村井君は、体とか台詞じゃなく、魂で芝居をする人。だから、目を見ているだけで台詞が聞こえてくるんです。さっき言ってくれたケンカのシーンで、目のパワーに圧倒されて、僕はそこにぶつかっていかなきゃいけないのに説得されちゃって、セリフが飛びそうになったことが1回だけあります(笑)。しかもWキャストの僕たちと違って、それだけ魂のこもった芝居を毎日2回やってるって考えると、本当にすごい人だなって思います。

村井 ありがとうございます!

堂珍 村井君はね…。

村井 マジで? ありがとう!

堂珍 まだ何も言ってないから(笑)。僕は歌にしても芝居にしても、自分が経験してないと気持ちが入らないタイプだから、そこに関係なくひゅっと役の立場に身を置ける村井君は、さすが俳優さんだなあと思います。マーク役は語り手的な役どころで、心情を思いっきり吐きだしたりするシーンがなかなかないから、難しいと思うんですけどね。

堂珍嘉邦

堂珍嘉邦

村井 いやいや、僕なんて平均点以下の人間です(笑)。僕がマークになれてるとしたら、それはカンパニーのおかげ。舞台は映像と違って、稽古からみんなとずっと一緒で、全員の空気感を知った上でお芝居をするものだから、チームワークが一番大事だと思うんです。だから今回も、それぞれの個性を大事にして、みんながいい空気の中で演技できるようにしていきたいですね。

「『RENTは何度でも観て触発されるべき作品」(堂珍)

――最後に、もしかしたら若干名いるかもしれない「2年前に観たから同じキャストなら今回はいいや」と思っている方に、「今年はここが違う」というアピールのメッセージをお願いします!

ユナク はい(挙手)!

村井 はいどうぞ(笑)。

ユナク 今年はとりあえず、パワーが違います! 2年前から出てるみんなのパワーが2倍になって、感動も2倍になると思うから、ぜひ観に来てほしいですね。あと、ニューメンバーもみんなすごくいい声で歌も上手だから、それも楽しみにしてほしいなと思います。

ユナク(超新星)

ユナク(超新星)

村井 新メンバーには、ユナクの後輩もいるんだよね。

ユナク そう、ベニー役のNALAW君が韓国の後輩で。前回Spi君が素晴らしく演じた役だから、プレッシャーがあって大変だと思うけど、頑張ってほしいですね。

堂珍 じゃあシメはマークにやってもらうことにして、次は僕がいこうかな。え~と……何でしたっけ(笑)。

村井 おい(笑)!

堂珍 ウソウソ、2年前にも観てる方へのメッセージですよね。僕は『RENT』って、1回観たからもういいやって作品じゃないと思うんです。劇場に行かないと味わえないリアリティとか、生きる希望とか、感情がうごめいているわけだから、何回でも行って触発されたほうがいい。当たり前ですけど、僕らも2回目だからって手を抜くことはなく、新しい発見をしたり気持ちを深めたりしながら作っていきます。舞台の上でちゃんと生きて、作品の素晴らしさとメッセージを伝えようと思ってやってるので、ぜひ何回でも観に来ていただきたいですね。

村井 僕は今回は、完全に“リベンジ”だと思っています。前回公演が終わってすぐに「またやりたい」と思ったのは、具体的にどこがということではないですけど、自分の力不足を感じたからでもあると思うんです。今回は、マークという人間をもっともっと深く知りたい。前回観た方に「全く違うマークだったね」と思ってもらえるくらい、進化させるつもりで挑みます!

(左から)堂珍嘉邦 村井良大 ユナク(超新星)

(左から)堂珍嘉邦 村井良大 ユナク(超新星)

取材・文=町田麻子  写真撮影=荒川潤

公演情報
『RENT』

■日程:2017年7月2日(日)~8月6日(日)
■会場:シアタークリエ
■脚本・歌詞・音楽:ジョナサン・ラーソン
■演出:マイケル・グライフ
■日本版リステージ:アンディ・セニョールJr.
■出演:
マーク:村井良大
ロジャー:堂珍嘉邦/ユナク(超新星)
ミミ:青野紗穂/ジェニファー
コリンズ:光永泰一朗
エンジェル:平間壮一/丘山晴己
モーリーン:上木彩矢/紗羅マリー
ジョアンヌ:宮本美季
ベニー:NALAW(CODE-V)
新井俊一、千葉直生、小林由佳、MARU、奈良木浚赫、岡本悠紀

■公式サイト:http://www.tohostage.com/rent2017/
■一般発売:2017年4月15日(土)

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