noonが愛をテーマにしたコンセプトライブの開催に向けての思いを語ってくれた
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様々なジャンルの音楽でオーディエンスを魅了するヴォーカリスト「noon」 が、これまでに製作された星の数ほどある名作映画から、「愛」をテーマにチョイスした作品のテーマソングや挿入歌を歌うライブが開催となる。演奏予定曲は「Moon river」(映画"ティファニーで朝食を"より)、「It had to be you」( 映画"恋人たちの予感"より)、「How long has this been goning on? 」( 映画"パリの恋人"より)など名シーンがnoonの歌とともによみがえるライブになるとのこと。それにむけた思いをnoonが語ってくれた。
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――コンセプトライブ『noon LIVE~songbook cinema“LOVE”~』が間もなく開催されますが、今回、“愛”をテーマにした映画のテーマソングや、挿入歌を歌おうと思ったきっかけから教えて下さい。
そもそも私がこうして歌を歌っている事も、映画音楽に大きな影響を受けていて、今までも映画音楽からインスピレーションを受けて選曲した歌を歌ったりしているので、映画は自分の中でも切っても切れないものです。映画をテーマにすると、皆さんも知っている曲がたくさんあると思いますので、喜んでいただけるのではないかと思い、今回このテーマで歌わせていただきます。
――映画音楽というと、今映画『ラ・ラ・ランド』が話題で、サントラも人気のようですが、『ラ・ラ・ランド』の中で歌われていた曲も、セットリストには入ってきそうですか?
あの映画を観て、あそこで流れていた曲をやらないわけにいかないだろうと思ったくらい感動してしまって、今スタッフと相談中です。ファンタジーでロマンティックな世界がありつつ、リアリティな世界観も織り交ぜてあって、観終わった後、話しかけられたら困るというくらい余韻に浸っていました(笑)。
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――資料には一部披露予定の曲が出ていますが、やはりnoonさんが尊敬しているハリー・コニックJr.が『恋人たちの予感』の中で歌った「It had to be you」も入っています。
そこはもう刷り込まれていますので(笑)。彼もたくさん映画音楽を手がけていますので、色々組み込んでいきたいと思っています。誰が聴いても喜んでもらえそうな青春映画の曲も入れたいなと思いつつも、自分の趣味も混ぜてみようと思っていて、古いものから新しいものまでバランスよくミックスしていきたいです。
――改めて、映画における音楽の役割、影響は本当に大きいなと思います。
そうですよね。映画を観て刷り込まれて自分の記憶に残るので、それが思い出になって、その曲を聴くと当時の事を思い出して、その映画とセットになってそのメロディが頭の中に流れてきます。
――今回のセットリストは、noonさんの好きな映画ベスト10という見方をしても間違いではないと?(笑)
結局自分の思い出に残っている映画の曲が多くなってきそうなので、偏っているといえば偏っている選曲になっているのかもしれませんね(笑)。「なんかオードリー・ヘプバーンの作品が多くない?」とか(笑)。『You’ve got a mail』が大好きなので、そこで流れていた曲を歌いたいなあと思ったり…。でも、いわゆる大作が好きなので、結果的に皆さんがよく知ってる曲が半分くらいはあると思います。
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――邦画からの曲はありそうですか?
入れられれば入れたいと思っていますが、今まで歌ってきた曲の中に邦画の主題歌になっている曲もありますので、そういう意味では今回は私的にはカードが多いので、逆に選曲に悩んでいます。
――今回のバンド編成は?
ピアノとパーカッションですが、二人とも躍動感のある強い演奏が得意なので、力強さを感じてもらいつつ、ムーディーな感じもありつつ、小編成ながら満足度が高い音を作り上げたいと思っています。
――今回も会場は「eplus LIVING ROOM CAFÉ&DINING」ですが、この会場の雰囲気はステージで歌っていていかがですか?
フロアの一段高いところにステージがあるのですが、カフェという事で、ワイワイ賑やかな感じに囲まれている環境が、よりリラックスさせてくれます。カフェと言いながらも規模が大きいので、ドレスアップした雰囲気も、カジュアルも両方合うし、グラスの音と音楽とがちゃんと混じり合って、皆さんと一つの場所で共存している感じがとても心地いい新鮮な空間です。ステージの場所が、ちょうど枠になっている感じがあって、別世界のようにも見えるので、そこで映画音楽を歌うというのはすごく合っていると思います。
――今後の予定を教えて下さい。
ライブを中心に動いて、来年15周年なのでそこに向けてこれから試行錯誤していこうと思っています。まだまだやっていない事、できる事がたくさんあると思うので、14年目での試行錯誤です(笑)。それを次の作品に反映させたいと思っています。
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取材・文=田中久勝 撮影=三輪斉史