第十三沼(だいじゅうさんしょう)『人間考察 断捨離沼!』
-
ポスト -
シェア - 送る
沼。
皆さんはこの言葉にどのようなイメージをお持ちだろうか?
私の中の沼といえば、足を取られたら、底なしの泥の深みへゆっくりとゆっくりと引きずり込まれ、抵抗すればするほど強く深くなすすべもなく、息をしたまま意識を抹消されるという恐怖のイメージだ。
一方、ある物事に心奪われ、取り憑かれたようにはまり込み、
その世界にどっぷりと溺れることを
「沼」
という言葉で比喩される。
底なしの「収集」が愛と快感というある種の麻痺を伴い増幅する。
これは病か苦行か、あるいは究極の癒しなのか。
毒のスパイスをたっぷり含んだあらゆる世界の「沼」をご紹介しよう。
第十三沼(だいじゅうさんしょう) 『人間考察 断捨離沼!』
保育園の父母を仕切る『挨拶しないオバサンEX』
幸い、
「挨拶しないオバサン」
(挨拶しないオバサンについての記事はこちら↓
第六沼 「人間観察沼 挨拶しないオバサン編」)
と
「挨拶し過ぎるオバサン」
(挨拶しすぎるオバサンについての記事はこちら↓
第八沼 「人間観察沼 挨拶しすぎるオバサン編」)
にはここ数日会っていない。
しかし、重大な事実を知ってしまった。
なんと!!
「挨拶しないオバサンEX(身長180cm)」
が父母会の会長だった事が発覚。
この後、行事の都度にあの攻撃的な仏頂面と、
無視を決め込まれるかと思うとUNKOも出なくなりそうだ・・・。
人間観察沼はすぐそこにある!
さてこんばんは、齋藤久師です。
「人間観察」「人間考察」は、私の数多い趣味の中でも最もお金がかからず、さらには面白い。いわゆるリーガル的な覗き趣味だ。知らないひとの顔を見て、どういう仕事や生活をしていて、どんな癖の持ち主かとか、きっと痔を持っているとか、埼玉から出てきたんだろう、とかいろんなことを想像するのだ。
勝手に考えるだけなら罪にはならないはずだ。
そうしたアンテナを張っていると、吸い寄せられるように様々な事件が目の前で展開される。ある日電車に乗っていた時、前に座ったオバサンが到着駅で立ち上がり、降りて行こうとしたので、ふと目を向けると・・・
床にひきずるくらいの長〜いトイレットペーパーをスカートに引っ掛けて降車していった。当然UNKOも付いていた事は言うまでもない。
また、子供をチャリに乗せているおばさんが、子供にかぶせるヘルメットを完全に前後逆に被せ、走っているところを目撃したこともある。
皆さんもよく見るでしょう?
誰もいないと思って一人で大声歌いながら歩いている人を。
今号では、最も私の琴線に触れた思い出深い人間考察、
というより
事件を紹介しよう。
少年時代に出会った存在自体が事件な男・M田
M田くんは私より学年が一つ下で、学校は違うが15〜6歳の頃からバンド活動をやったりして遊んでいた。
細身で歯茎の出たネズミ男のような奴だ。
トイレでUNKOをしていたら「キレが悪いな、、、」と思い前かがみに覗き混むと腸が飛び出ていたそうだ。慌てて素手で腸とUNKOを体内に戻したそうだ。自己治癒とは言うが、これはその域に入るのか謎だ。
そんなM田くんが1986年、高校1年の時、彼はある重大な決意を決めた。そう、日に日に溜まりに溜まったエロ本(推定500冊約80kg相当)を親に知られずにどうにかして処理しなければと頭を抱えていた。
すると電光石火のようにアイデアが天から降ってきたとM田は言う。
16歳になったばかりの彼は、大量のエロ本を廃棄するために、50cc原動付自転車(通称原チャリ)の免許を取得する事に決め、早速免許を取りにいったそうだ。
免許を手に入れた彼はある日、意気揚々と小分けにしたエロ本を母親の乗っているラッタッタ(原付バイク)に搭載し始めた。
よくバラバラ殺人事件の犯人は、遺体を運びやすくするために小分けにするという。
しかし、M田くんが遺棄しようとしているのは死体ではなく大量のエロ本だ。免許と原チャリを手に入れたM田くんに怖いものなどない。数十分後にはお世話になり続けたが既にUZAくなったエロ本達と誰にもバレず、スッキリおさらばできるのだ。
小雨が降る中、母親にバレないよう原チャリの
カゴ、
足元、
リュック、
とあらゆるところに搭載された大量のエロ本(推定500冊約80kg相当)を運ぶため、彼はエンジンをスタートさせた。そしてスロットルを全開にした次の瞬間!
ドガシャアアアアアアアンン!!!
彼は自宅前で大転倒を起こし、500冊あまりのエロ本にまみれながら倒れてしまったのだ。歯茎や腸だけでは無く、大量のエロ本も飛び出すM田。
最初の発見者は他でもない自分の母親だ。
転倒時のあまりの音の大きさに近所の人たちが集まり大騒ぎになったという。エロ本まみれのM田くんはそのまま救急車で運ばれ、大量のエロ本と倒れたラッタッタの現場検証に警察が駆けつけた。
命には関わらなかったのは幸運だったが、私なら切腹するだろうと心で思ったものだ。
沼から這い出そうとした罪と罰
私は「沼」=「収集癖」だと思うのだ。
安心して沼の住人になっていればいいのだ。
M田くんは断捨離なんてする事なかったと思う。
ず〜っと取っておけば、今やプレミアム価格になるようなSM雑誌だってあったはずだ。
普段やり慣れない事をやれば、失敗するのは当然だ。
もし今度やるなら、完全犯罪にしてほしい・・・。
いや、しかし、やはり面白いから失敗してくれた方がよろしいw。
あなたもまだまだ遅くは無い。
一緒に沼の住人になろう・・・。