解けなかったら人形にされる!? ドキドキの謎解きゲーム『ダークナイトミュージアム~動かぬ客人たちの謎~』
非常に精巧なフィギュアの数々を楽しめるミュージアム『マダム・タッソー』。ロンドンで生まれたこのミュージアムは、今では世界19か所に広がっている。そのひとつである、東京・お台場の『マダム・タッソー東京』では現在、閉館後に夜な夜な不思議なイベントが行われているそうだ。
その名も謎解きゲーム『ダークナイトミュージアム~動かぬ客人たちの謎~』。
なんでもこのミュージアムには、創立者であり、フィギュア制作の巨匠でもあった「マリー・タッソー」の魂が眠っているのだそうだ。ミュージアム内にある60体以上にもわたるフィギュアは皆、本物の人間と見まごうばかりの精巧さ。その秘密は一体一体に人の魂が封じ込められているかららしい……。そんなフィギュアの中のある一体に「マリー・タッソー」の魂も封じ込められている。
マダム・タッソー館長による説明が行われた
参加者のミッションは、そのフィギュアを見つけること。フィギュアを見つけたとき「マリー・タッソー」の魂は解放され、参加者に人智を超えた未知なる力を与えてくれるのだそうだ。しかし、ミッションに失敗したそのときは……まだ魂の入っていないフィギュアに封じ込められてしまうらしい……ひいい!
そんなドキドキの謎解きゲームに今宵も多くの参加者が集まった。もちろん、筆者も参加者のひとりだ。館長からのゲーム説明の後、事前に友達申請をした『ダークナイトミュージアム』のアカウントに呼びかけると、さっそく第1の謎が提示される。1時間に渡るドキドキの謎解きタイムが今、幕を開ける――!
手元には、参加する際に配られたゲームの説明書と謎めいた館内の地図がある。地図の裏面にはなにやら文章が書いてある。これが謎を解く鍵となるのだろう。早速地図とスマホを手に、館内を巡っていく。
照明は昼間とそんなに変わらないはずなのに、夜の館内はなんとも不気味だ。「テレビで観ているクイズ番組での正答率は結構高い」と余裕綽々で参加した筆者だったが、自然に顔が引き締まっていた。
謎は手元の地図やLINEを筆頭に、フィギュアやエリア内のモニターなど、至るところに散りばめられている。
ひとつ謎を解くごとにスタッフやLINEから与えられる次の謎への鍵は、一度のみならず何度も使うこともある。
ただ一か所にいて考えるだけでは解けない。行動し、目で見て確かめていかなければならない。館内を縦横無尽に動き回りながらも、時には焦る気持ちを押さえて立ち止まる。いつしか当初の余裕は微塵もなくなっていた。
最初から最後まで、得られたすべての情報を駆使しなければ最後の答えにはたどり着けないようだ。さらに、柔軟な発想や、観察力が求められている。
アナウンスによって示されるタイムリミット。刻一刻と過ぎていく時間は、緊張感を高めていった――。
ケアレスミスや見逃しを続け、時間をだいぶロスしてしまった筆者。最後の謎、「マリー・タッソー」の魂が封じ込められたフィギュアを特定するヒントを手に入れたのは、終了約5分前だった。震える手のひらの中でヒントを見つめ、高速で頭を回転させる――わかった! これだ!
大急ぎで解答を報告所に届けに行く。報告所には続々と謎を解いた参加者たちが集まっていた。解答用紙を渡してホッと一息ついたとき、「残りあと1分です」のアナウンスが流れた。よかった、筆者は間に合った。これで蝋人形に閉じ込められることなく、未知なる力を手に入れることができる……。
そして、タイムアップ。館長によって次々に謎の答えが明かされていく。
「そうそう、あれがそうで、うんうん、合ってる合ってる」としたり顔で答え合わせをしていた筆者。
しかし、最後の最後の謎の解答に……「えぇっ、あの答えじゃなかったの!?」
欺きに欺かれた筆者、唖然。そして感嘆。時間が足りなかったとも言えようが、時間があったとしても、巧みなひっかけにまんまと嵌まっていたに違いない。
この回の正解者は10人。恐るべき人たちだ。未知なる力は10人で分配されるらしい。って、感嘆してる場合じゃないっ。人形にされてしまう~~~!
その後の筆者がどうなったかって? なんとか見逃してもらって、無事に人間でいることができた。
終了後は、ゲーム参加者だけの貸し切り状態で、夜の『マダム・タッソー東京』を楽しめたのもまたよかった
。
夜のフィギュアたちが誘うドキドキの謎解き体験。カップルで協力するもよし、友人同士で競争してみてもよし。謎が大好きな大人たちにぜひ、オススメしたいイベントだ。
日時:2015年9月12日(土)、23日(水・祝)、26日(土)、
10月3日(土)、17日(土)、24日(土)、25日(日)
受付:Ⅰ部 16時45分、Ⅱ部 19時15分
会場:デックス東京ビーチ アイランドモール3F