【花火大会特集】日本最大級の「民謡流し」ほか多彩なイベント満載の新潟まつり、みなとまち 熱く、きらめく夏の祭典の幕開け

インタビュー
イベント/レジャー
2017.6.23

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8月初旬、3日間にわたり開催される「新潟まつり」。期間中は多彩な催しを繰り広げ、最終日には夏まつりの定番である花火大会が行われる。新潟まつり花火大会実行委員会の真島さんにお話を伺った。

ーー新潟まつりが始まったきっかけを教えてください。

新潟まつりはもともと開催されていた住吉祭、商工祭、川開き、開港記念祭の4つの祭りを1つに集結させたものです。なかでも、花火大会の前身は川開きと言われています。これは明治41年に2回にわたり見舞われた大火からの復興を願い、明治43年に「新潟川開き協賛会」が結成されてスタートしました。同年9月10日、11日の両日に萬代橋下流の中州で花火が打ち上げられたそうです。尺玉をまちなかで初めて打ち上げたのは新潟の川開きと言われており、多くの観光客を魅了したとも言われています。そうして長年の歴史を重ね、新潟まつりとして昭和30年に第1回が執り行われました。

ーー当大会ならではの特徴や自慢できるプログラムを教えてください。

花火大会のフィナーレを飾る大型ワイドスターマイン「エボリューション」が特徴です。これは新潟市の政令指定都市移行を記念して2007年にスタートしたもので、8区から構成される新潟市を象徴して8か所から打ち上げるワイドスターマインです。エボリューション実行委員会では、子どもたちの夢を描いた短冊を花火玉に張り付けて打ち上げる夢花火プロジェクトや、市内の小学生を対象とした花火の絵のコンテストなど、未来を担う子どもたちに元気と感動をリレーすることを目指し、花火を打ち上げています。

 

ーー他にもおすすめがありましたら教えてください。

花火大会の前日にも音楽付きのまちなか音楽花火を打ち上げます。世代を超えて親しまれる楽曲をアレンジし、音楽に合わせてスターマインなどを約45分間打ち上げるものです。また、新潟まつりの初日には日本最大級の民謡流しが行われ、新潟まつりを熱く盛り上げます。それぞれ揃いの浴衣に身を包んだ踊り手は約1万5000人。新潟市のシンボル萬代橋をメインに、踊り手が通りを埋めつくします。

ーー地方から行くお客様のために、新潟の魅力や観光スポットを案内いただけますでしょうか。

新潟市は江戸時代には北前船の寄港地として賑わい、開港5港のひとつとなるなど歴史ある港町として栄えてきました。おすすめの観光スポットをいくつかご紹介します。まずは「萬代橋」。国指定重要文化財であり、信濃川の係る水の都「新潟」を象徴する橋です。続いては「新潟市水族館マリンピア日本海」。新潟の里山の風景を再現した屋外展示「にいがたフィールド」やイルカショーなど見どころ満載です。それから、新潟市にはマリンレジャーを楽しめるビーチがたくさんあります。日本海に沈む夕日は感動的ですので、ぜひご覧いただきたいです。

タレカツ丼

タレカツ丼

新潟ラーメン

新潟ラーメン

ーー新潟は食も豊富ですよね。

はい、おすすめ食材はたくさんあります。まずは新潟が誇るお米の「コシヒカリ」ですね。ツヤと粘り、口に広がる香りと甘さは一度食べたら癖になる美味しさです。次に、新潟市の黒埼地区で生産されているブランド茶豆の「くろさき茶豆」。香り高く豊かな甘みを持っています。それから、新潟を代表する郷土料理といえば「のっぺ」。地域によって食材の違いはありますが、山海のうまみが凝縮されている一品です。

そして新潟は地酒も有名です。新潟の地酒は「淡麗辛口」と言われ、スッキリとした味わいが特徴。市内には15の蔵元があり、越後杜氏が丹精込めて造り上げた地酒が豊富にあります。ちなみに、3月には新潟県内約90蔵元、約500種類の自慢の酒が大集合し、各蔵元の銘酒を味わうことができる「新潟淡麗にいがた酒の陣」が開催されているのも特徴です。

その他、タレカツ丼、新潟ラーメン、いちごの「越後姫」、笹団子など新潟の風土と人々の手によって育まれた食材や料理がたくさんあります。

総おどり

総おどり

ーーこのお祭りの他にもおすすめするイベントがあれば教えてください。 

いくつかあるイベントをご紹介します。まず一つ目は、新潟市の姉妹都市であるフランス・ナント市で誕生したクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」。世界から集まった一流の音楽家たちによる演奏を、1公演約45分と短くてリーズナブルな料金で朝から晩まで楽しめます。

二つ目は、日本が誇る伝統芸能を気軽に楽しめる「アート・ミックス・ジャパン」。遥か昔より受け継がれてきた伝統芸術をはじめ、多彩な日本文化が新潟に集う和の祭典です。

三つ目は「にいがた総おどり」。300年前の新潟に実在した、四日四晩踊り明かす祭りを再現。全国から約200団体1万3000人が参加し、多彩なジャンルの踊りを披露します。パワーあふれる活気に満ちたお祭りです。ぜひ新潟にお越しになった際はいろいろな食や文化に触れていただければと思います。


インタビュー・文=ふくだゆみ

イベント情報
新潟まつり花火大会

 日時:2017年8月6日(日)19:15〜
 会場:昭和大橋西詰

 
 

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