インドの伝統的な民族画「ゴンド画」の展覧会『GOND ART SUMMER EXHIBITION 2017』が開催に

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2017.6.26
作家:Dwarka Paraste(ドゥワルカ・パラステ) 紙/インク・アクリル

作家:Dwarka Paraste(ドゥワルカ・パラステ) 紙/インク・アクリル

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インドの民族画、ゴンド画(GOND ART)の展覧会『GOND ART SUMMER EXHIBITION 2017-Tribal Art from India』が7月26日(水)~8月20日(日)にアートギャラリー石(東京・銀座一丁目)にて開催される。 

ゴンド画は、インド中央部マディヤ・プラデーシュ州一帯に居住する先住民族によって描かれる伝統的な民族画。独自の自然信仰を持つ民族が神への祈りの気持ちを表すために、村の儀礼や祭事の際に家の床や壁に描いていた絵が原点と言われている。近年は、そのポップで親しみやすいデザインや色鮮やかでモダンなスタイルによって、伝統絵画の枠を超え、欧米を中心にアートとしても楽しまれている。 

作家:Sukhnandi Vyam(スクナンディ・ビヤム) 紙/インク・アクリル

作家:Sukhnandi Vyam(スクナンディ・ビヤム) 紙/インク・アクリル

紙/インク・アクリル  作家:Bajju Shyam(バジュー・シャーム)  紙/インク・アクリル

紙/インク・アクリル 作家:Bajju Shyam(バジュー・シャーム) 紙/インク・アクリル

ゴンド画の主な特徴は、民族に伝わる寓話や神話、自然・動物をモチーフにした図柄と、中に敷き詰められる連続的で精緻なパターン模様だ。一方で、型や形式にはまらず頭に浮かんだイメージのままに描くスタイルは植物や動物に力強さと躍動感を与えると同時に、ゴンド画のルーツにつながる神秘的な雰囲気を際立たせている。また、図柄の中に描き込まれる稲や葉、虫など自然の産物を模したパターン柄はサインと同様の意味を持ち、画家ごとに特徴が見られるなど、同じゴンド画の範疇においてもバラエティあふれる作品が存在することも魅力の一つだ。 

本展覧会では、約30名の画家によるオリジナルのゴンド画70 点を入れ替わりで展示する。また、日本語訳でも出版されている「The Night Life of Trees」(邦訳:夜の木/Tara Books)や「Creation」(邦訳:世界のはじまり/同)をはじめとしたゴンド画を挿絵にした絵本も紹介予定とのこと。

作家:Mayank Shyam(マヤンク・シャーム)  紙/インク

作家:Mayank Shyam(マヤンク・シャーム) 紙/インク

イベント情報
GOND ART SUMMER EXHIBITION 2017-Tribal Art from India

会期:2017年7月26日(水)~8月20日(日)12:00-19:30/月・火曜休廊、最終日は 18:00 まで
会場:アートギャラリー石(東京都中央区銀座 1-9-8 奥野ビル 206)
無料
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