吊り橋効果!? ダイエットにも効く!? アスレチックのようなスリルを体感“リアル潜入ゲーム”に潜入!

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2017.7.31

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リアル脱出ゲームは、参加者全員の知恵を結集して、とある場所からの脱出を目指す“リアル”体感型のゲームとして、若者から大人まで楽しめる人気のアクティビティーだ。
後楽園ヒミツキチオブスクラップはリアル脱出ゲームがいつでも楽しめる常設施設。今までにもたくさんの脱出ゲームを世に放ってきたが、今回の新作はなんと“潜入”!? 8月1日の始動を前に、一足早く“潜入”してきたことを、読者のみなさまに報告する!

●潜入開始! 罠にかかって制限時間がどんどん減っていく……。

これは参加者自身がスパイとなって、基地の最深部にある極秘文書を手に入れるミッションをクリアする形のアクションゲームだ。

まず、小さな部屋で防護用のベストと情報を盗み出すための「シーフ」(=タブレット端末)を渡され、ボスからの指令動画を見てからミッションスタート。潜入先の建物内部にはいくつかの空間と部屋が広がっている。

同胞のスパイからシーフとベストを渡される。

同胞のスパイからシーフとベストを渡される。

細い廊下を抜けていくと端末が置いてあり、そこに数秒間タブレットをかざす必要があるのだが、もちろんそこには銃を所持した敵が巡回している。彼らに見つかると狙撃され、自分たちの所持する制限時間が減ってしまう。筆者一人ではなかなか先に進むのが難しかったが、今回は3人一組で行動する。勇気のある女性エージェントと一緒のチームだったので大変心強かった。

一緒に潜入した、サバイバル力のある女子。彼女の「行動力」に何度も助けられた。

一緒に潜入した、サバイバル力のある女子。彼女の「行動力」に何度も助けられた。

道中には、巡回する敵をやり過ごすための隠れポイントが設置されており、壁と壁の間や障害物の陰に隠れることが出来る。3人一緒での行動なので、狭い場所に一緒に隠れないとならない時は、その密着度合や、敵に見つかるのではないかという恐怖で心臓が鳴りっぱなしだ。「見つかりませんように……!」と祈りながら息を殺してやり過ごしたことも何度か体験した。

機密情報のある部屋の一部。この時確かに、自分はスパイだった。

機密情報のある部屋の一部。この時確かに、自分はスパイだった。

一定の条件を満たすことで銃を撃つ敵アンドロイドを起動させてしまっても、チームの所持時間が減っていく。奥に進むにつれて、トラップ回避や情報ロック解除の難易度は高くなり、筆者たちのチームもいよいよ盛り上がると思われる後半の難関ポイントでタイムアップ。とある部屋でトラップを大量に踏んでしまい、制限時間を失った。端末に表示されたボスからのお言葉には、ランクが表示されていた。
途中で終わってしまったのが非常に残念……! しかし複数回参加OKなので、失敗してもまたチャレンジできるとのこと。

我々のランクはB。各ランクの条件が気になるところ。

我々のランクはB。各ランクの条件が気になるところ。

~とある女性エージェントによる感想~
思ってたよりもスリルがあって。敵の動きを観察、推測して、自分の行動を決めるという部分では謎解きときよりもリアリティーがあって楽しかったです。いかに隠れるかがポイントですかね。スパイとかが好きな人はすごい楽しめると思います。非現実的な空間でした!

お化け屋敷など暗がりでの恐怖モノが大の苦手な筆者だが、決してホラーではなく、心地の良いスリルを楽しめる空間だった。取材用にカメラを持っていたが、途中から撮ることを忘れて夢中になっていたくらいである(笑)。


●ダイエット推奨!? アスレチックを楽しむような気持ちで来てください!

今回の潜入ゲームを始動させた理由やその適性などを、SCRAPコンテンツディレクター吉田氏に話を伺った。

SCRAPコンテンツディレクターの吉田氏。強化ベストも似合うスマートボディ。

SCRAPコンテンツディレクターの吉田氏。強化ベストも似合うスマートボディ。

――:まず、“脱出”ゲームでなく、“潜入”になったというのはなぜでしょうか。

SCRAPコンテンツディレクター吉田氏以下、吉田):リアル脱出ゲームはもう10年やっていて、いろんなところから脱出してきたので、「そろそろ入ってもいいんじゃない?」というところから、“潜入ゲーム”にたどり着きました。

――:どういった方に楽しんでもらいたいでしょうか。

吉田:リアル脱出ゲームは謎解きのファンだけではなく、物語を楽しみたいという方にお越しいただいています。「物語の主人公になれる」というというところをすごく大事にしています。なので、同じく物語を体感したい――スパイになりきりたいとか、例えば『007』のような世界に入りたいとかと思う人にぜひとも体験していただきたいです。あと、体を動かすので、日常的なアクティビティーとしても楽しんでいただきたいなと思います。

――:“潜入ゲーム”はどんな人に適性があると思われますか。

吉田:まずひとつは、「推理力・観察力に優れた人」ですね。建物の中を移動していく中で人の動きやモノに気付いて、それを推理できる人。今回はその推理だけではダメで、体力、そして勇気が必要です。敵に怖気づいて前に進まないとすぐ終わってしまいます。「いまだ!」というタイミングを見極めて、前へと進む決断力が必要になってくると思います。体力は必要ですが、ちょっとしたアスレチックを楽しむような気持ちで来ていただければ……むしろ運動に来るくらいの気持ちで! 「ダイエット推奨!」って書いてください(笑)。

――:潜入中はずっとドキドキと心臓が鳴りっぱなしでした。

吉田:いろんな種類のドキドキがあります。カップルにはぜひ2人で挑戦していただけると、より親密になれるかと思います。(※基本的には3人一組。人数合わせで一緒になる可能性もあるが、グループの方を購入すると1人でも2人ででも挑戦できる。)いろんなところで恋が芽生えそうですよね。

――:壁との間の隙間に3人で隠れてた時はとてもスリルがありましたね。「ここは見つかる!?」って話しながら。

吉田:これは吊り橋効果ですね。ちょっと気になる人となら、仲良くなれることうけ合いです! 複数回数参加OKなので、1回目に隠れるところなどの様子を見に来て、2回目に気になる人と一緒に来るとかもオススメです。警備兵がずっと歩き回っているというドキドキ感もたまりませんね。本当に人(=敵)が歩いていて、撃たれるかもしれないというスリルが、このゲームでの醍醐味でもあります。

――:作る上で苦労したところはありますか?

吉田:スパイは1人で活動するものなので、潜入する人が会場に1人しかいないという状況が一番潜入感が出るんです。もちろんそういうものを作ることはできますが、これを公演として楽しんでもらいたいとなったときにはそれは不可能です。同時に何人もの人が遊べる形にしなくてはならない、けれど逆に潜入感が薄れてしまう……。こういったジレンマの中で同時に「潜入している」感を作り込むことがとても苦労しました。

――:リベンジOKの理由は?

吉田:今までの脱出ゲームは「ひらめき」こそが一番重要なポイントで、答えを知ってしまうと二度とは味わえない感覚だったんです。今回のリアル潜入ゲームのポイントは「スリル」なんですね。スパイモノとしてゲーム中に推理をするポイントは当然ありますが、答えを知っているからといって、安心してクリアできるもので決してありません。推理をして、自分の身体を使って検証するところこそが面白いところです。2回目以降は警備兵との攻防も楽しんで頂ければと思います。今回の公演はSSからCまで5段階のランクが付きます。1回目でSS出せる人いたら本当にすごいなと思いますが、ほぼ……いないかな?

――:最後に一言お願いします。

今回のリアル潜入ゲームは頭だけではなく体も動かす公演となっています。スリルを感じることが出来る公演となっていますが、警備兵に撃たれると不思議なことに笑っちゃうんですよね。警備兵に撃たれに来てください(笑)。

(取材・文・写真:松本裕美)
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イベント情報

リアル潜入ゲーム「THE SEACRET AGENT」
公演日程:2017年8月1日(火)~2017年10月1日(日)
料金:前売り一般2700円、グループ7800円、当日一律3200円
施設名 :後楽園ヒミツキチオブスクラップ
住所:東京都文京区小石川2-5-7 佐佐木ビル5F
特設サイト:https://realstealthgame.jp/thesecretagent/
ツイッターアカウント:@realstealthgame

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