SPICEx激ロック同時掲載「Crystal Lake」インタビュー
Ozzfest Japan 2015への出演も決定し、勢いが止まらない”Crystal Lake”のインタビューを掲載!(激ロックxSPICEにて同時公開)
メンバー:Shinya(Gt) Yudai(Gt)
インタビュアー:米沢 彰
LIVE photo by TAKASHI KONUMA
2002年の結成以来、圧倒的な熱量とアツいパフォーマンスでライヴハウス・シーンを中心に支持を広げてきたCrystal Lake。圧巻とも言えるグルーヴ感と、オーディエンスを巻き込むパフォーマンスを武器に昨年"KNOTFEST JAPAN 2014"に出演を果たし、続く今年も"Ozzfest Japan 2015"への出演が決定!北は札幌、南は熊本までを回る全14本のリリース・ツアーと併せて、日本中を熱狂の渦に巻き込むこと必至の日本屈指のライヴ・バンドの中心人物2人にリリースからライヴまで率直に訊いた。
Crystal Lake1
-ニュー・アルバム『THE SIGN』のリリースおめでとうございます。前作『CUBES』から1年ちょっとでのリリースとかなりいいペースでのリリースになりましたね。これまでのリリースがなかなか出ないイメージから今後は変わってきそうな雰囲気をものすごく感じますが実際のところはいかがでしょうか?
Yudai:たしかにペースの面でいうと、前よりは自分たちのやりたいことがドンドン増えてきた分、自分たちのケツを叩いて伝えたいものを早く届けられるようにセッティングしてますね。前は結構"ライヴやりたい!ライヴやりたい!"って思ってたんですけど。あるときから"ヘヴィ・ミュージックをきちんと伝えたい"っていう気持ちが出てきて、そういった気持ちがスピード感にも出てるのかなと感じます。いろんな場所に行けるようになってきたので、"初めてヘヴィなの聴いた!やばい!"って人がライヴに来てくれたり、その人の周りの友達が聴いてくれるとか、何かのきっかけで自分がそうしていたときと同じように繋げていきたいなって思いが強いですね。
Shinya:たしかに昔に比べるとね。『CUBES』作ったときから(活動の)スパンみたいなプロセスは向こう何年ってイメージしていて。まずはみんなに『CUBES』で掴んでもらって自分たちのアルバムを聴いてもらう、っていう流れにはしたかったですね。
Yudai:ライヴすることが本当に楽しくて、今まではそういう気持ちなかったもんね。今ももちろん楽しいですけど。それまでは、いつリリースしようとか計画は立ててなかったですけど、今は決めたことをやってるからスピード感が上がったように感じるのかもしれないですね。
-今作の発表の直前にYasuyukiさんの脱退が発表され、今作の発表は新ベーシストのTeruさんの発表と同時、ということで、全然追いつけない展開の早さに驚かされました。TeruさんはもともとCrystal Lakeの近くにいたベース・プレイヤーなのですか?
Shinya:今もそうなんですけど、名古屋でSHARK ETHICっていうバンドでギターを弾いてて、もともとは対バンで知り合いました。お互い僕らが名古屋に行ったときに対バンとか、向こうが東京に来たとき対バンとか、以前から付き合い的には結構近かったと思いますね。
-アルバム・タイトルからは足跡とか爪痕を残す的なイメージを抱いていたのですが、まさか海外レーベルとの"契約"を意味するタイトルだとは想像していませんでした。実際そういう意味で合っていますか?
Yudai &Shinya:(笑)
Yudai:"We are the voice of this new generation.""We are the sign."って歌詞にもあるんですけど『THE SIGN』で"俺らはコレだぜ!"っていうのをアルバムとして打ち出したかったっていうのが、1番の思いですね。『CUBES』の中で、それぞれがいろんな好きなことをやって、ひとりひとりがSurface(面)だって考えたときに"あれ、もしかしてこのいろんな面って、立方体にするとひとつになるんじゃない?"っていうのが"CUBES(立方体)"の背景だったんです。そこから今回も別に何かを真似するとか目指すとかはあんまり考えてなくて、純粋に好きで、かっこいいなって思うことをまとめて。それをいろんな曲に落とし込んで、それぞれをひとつひとつのアプローチとして見てっていうところも考えていたんですけど、そもそも曲がばらけてるっていうよりは "俺らCrystal Lake、攻めてくから"みたいな、"コレ1枚をまず聴いてみ?"みたいなところも踏まえて、大きい言葉なんですけど、"兆し"とか、"New Generation"とか、"本当に攻めるよ。変えるよ。これが今の音楽だぜ"っていう思いを込めて"THE SIGN"ってつけています。
-"Artery Recordings"との契約が決まったのは完全にあとからですか?
Yudai:今作とは全然関係ないです(笑)。何回もメールくれて、もしかしたらこれは本当に何か面白いことに繋がるかなって思って、契約に至りましたね。
-ATTILA、IWRESTLEDABEARONCE、CAPTURE THE CROWN、CHELSEA GRINなど錚々たるアーティストが所属する名門レーベルですが、率直な感想はいかがですか?
Yudai:今回のリリースがきっかけで、自分たちがやりたいなって思うことを共有して、それが実現していけるといいですね。Crossfaithやcoldrainが活躍していて、日本のバンドへの入り口がいろいろできているので、Arteryとかのまた違ったラインのキッズだったり、音楽を聴いてる人ってのが、"日本のバンドでこんなのもいるんだ、やばいのかな!?"みたいに繋がればいいなっていうのは個人的に思っていますね。
-音源についてですが、極悪さを当社比150%ぐらいに増したTrack.8「Hades」やエモーショナルなTrack.4「Mercury」、ミクスチャー感を大胆に導入したTrack.9「Body Movin」に『CUBES』の方向性を踏襲しつつ、極悪さとヘヴィさ、さらに手数を増したTrack.2「Prometheus」とかなり幅広いサウンドを意図的に展開している印象を受けたのですが、実際そういう意図はありましたか?
Yudai:"限られた箱の中でどのように美学を追求するか"みたいな思いが強くて、外へのアプローチっていう意識はあまりなかったんです。でもそれがだんだん変わってきて対外的にアプローチするような気持ちも増えて、人と会って、バンドと会って、いろんなところへ行ってていう中で考えが変わってきたんです。そういうのも踏まえて、正直意識はしてないんですけど、何がいいっていうよりは、好きなことをやってみて、Ryo(Vo)がそれに乗って、それらが上手く組み合わさってフィットするものですね。ライヴもたくさんやってるんでキャパシティも広がって、必然的にいろんなことができるようになったっていうのもあるし。昔からいろんな音楽が好きなので、それが自然に出せるようになったというか、ヘヴィ・ミュージックが1番好きですけど、それ以外の普段聴いてるいろいろなエッセンスが入ってきたのかなとも思いますね。
-最先端のものから、いろんなオリジナルなものへのオマージュというか、リスペクトがある部分もいろいろあるのが面白いなと思いました。そういったエッセンスは意図的に入れてってるものなんですか? それともたまたま自然にできたものなんですか?
Yudai:どっちかっていったら自然に自分が今までずっと聴いてきて、例えば「Hades」だとニューヨーク・ハードコアみたいな。トーンがあったりしてる中で、今のメタル/メタル・コアとかのハイブリッドなリフが混ざったり、あとはトラップ・ミュージックとかサンプリング・ミュージックみたいなベース・ミュージックみたいなヒップホップ的な要素もあって。実はHABANERO POSSEって、今最先端でやってる人たちにフィーチャリングしてもらってて、そのハイブリッドと、オールド・スクールとニュー・スクールなエッセンスが混ざって"あ、面白いな! お祭りでやってこうぜ!"って感じで。
-そういう勢いを感じますよね。
Yudai &Shinya:(笑)
-思いついたのを考えこまずにとりあえずやってみるっていう印象受けました。
Yudai:やってみて、"あ!やばい! かっこいい!ヘヴィ!"みたいな感じで。
-今回、海外リリースもありますし、それも含めて海外ツアー、とくにUSツアーも視野に入れていくということになりますか?
Yudai:昔からやりたかったんですよ。機会を作ろうと思えばいくらでもできたといえばそうなんですけど。行って、届けるような環境ができて、土台があってから行きたいなって思っていたので、環境が徐々に整いつつあるのかなって気がしますね。
-ではチャンスがあれば?
Yudai:もちろん!全然行きたいですね!オーストラリアとか、UKとか、US、アジアも含め、南米も行きたいですし。
Crystal Lake2
-以前のインタビューで"ACROSS THE FUTURE TOUR"に関してフォーカスしたインタビューをさせていただいて、そのときは主催がCrossfaithで、海外からはWHILE SHE SLEEPSやWE CAME AS ROMANS。そしてCrystal Lakeという、そのまま海外に持っていける豪華な布陣でツアーされてたんですけど、あれが逆に海外に出るための予行練習になったら面白いなと思うのですが。あのときの経験で今後に活かせそうなことはありましたか?
Yudai:実際Crossfaithはやばすぎたなっていう。海外とか日本とかっていう次元じゃないなっていう印象は正直持ちましたね。これまでもいろいろな海外バンドと対バンしてきて、"ヘタじゃん!"ってがっかりするバンドも正直たくさんいたし。まぁでも大きいところでやったら、さすがだなと感じさせるんですけど。そういう海外のバンドのいいところも、悪いところも見えたりして、バンドってやっぱりインターナショナルっていうか、どこにいようがあんまり変わらないのかなっていう感覚は最近ありますね。あとは言葉の壁とか、自分たちの気持ちとか。音楽だからぶっちゃけ音になって生み出す部分ではあんまり変わらないのかなっていうのが正直な印象です。その中で、ツアーでいろんな話をして、"ツアーってこうだぜ"、"こんなところが大変だぜ"、"こんなところが面白いんだぜ"っていう世界観、考え方の話をあのときはしましたね。
Shinya:たしかにあのときは、アメリカとイギリスの2バンドと、Crossfaithと僕らでしたけど、あんまり国内/海外関係ないなっていうのは思いましたね。みんなライヴ前にテンション上げるのも一緒だし、上げ方にちょっとはお国柄が出るのかもしれないですけど。メンバーで集まって歌ったり、みんなで一緒にジャンプしてライヴ前に高めたり、基本的にはやってることは変わらないですね。
Yudai:みんな音楽好きなんだなって感じですね。みんなで聴いてるのも一緒で。流してたら"やべぇ!なんだそれ!"とか"お前知らねーのコレ!"とか"いや、持ってるし!"みたいな話をしたり。
一同:(笑)
Yudai:そんなノリですね。
-じゃあ交流も結構あるんですね。
Shinya:ありますね。"最後飲みに行こうぜ!"みたいになって、"出してあげるよ"とか"今日は俺が誘ったから奢るよ"みたいな。もう普通に、日本のバンド同士が付き合うような感覚ではあったんで。やっぱり人と人かなって思いはあります。
-アメリカ人ってすぐに"うちでBBQやるから来いよ"って言いません?
一同:(笑)
Yudai:"飲みに行こうぜ"とか、"アメリカ来たら招待するぜ"みたいなそういうのはありましたね(笑)。
-今作のリリースにあたって行う"THE SIGN TOUR 2015"では千葉LOOKを皮切りに恵比寿LIQUIDROOMまで全14公演を行うことになりますが、前回の"CUBES TOUR"全9公演と比べると着実にツアーの規模も移動距離も増えたなと思います。ツアーに向けた手応えや規模感の拡大についてはどのように感じていますか?
Yudai:前回は意図的に、自分たちが想定できるっていうか、今までを振り返って、ここだったらお客さんが来てくれると思えるところからちょっと拡げていったんです。なのでより多くの人が知ってくれたかなって実感はありました。でも本当は、細かく行けるんだったら行きたいと思っています。今回は限りある時間の中で14ヶ所を選んで、本当だったらもっと増やしたいし、今後増やしていきたいという思いはあるので、"うちの県に来てくれなかった。寂しいな"っていう人がいたら、俺たちも行きたい気持ちはあるっていうことを知ってて欲しいですね。
Crystal Lake3
-制約の中で選んだ14ヶ所ですが、特に北と南は一気に拡がった感じはありますよね。
Yudai:沖縄にも超行きたいんですけど(笑)。
一同:(笑)
Yudai:来年。来年行きます!
-次のツアーのイメージはもうありますか?
Yudai:ありますね。夏までにやりたいことと、夏以降にやりたいことと。
-こうしてインタビューをしていても、こういうイメージでステップアップしていくっていうのが具体的に見えてきた感じがしますね。
Yudai:そうですね。ステップアップって感じではないんですけど、ポイントごとにひとつずつやりたいことはありますね。
-そしてそのツアーの間には"Ozzfest Japan 2015"もありますね。
Shinya:去年の"KNOTFEST JAPAN 2014"のときは、思ったよりも反応があって驚いたんですよね。今回はもちろんそれ以上かましたいですね。
Yudai:前回はあそこまで大きいステージは初めてだったので、すごく距離感を感じて。それからいろいろな場所で、近しい規模のライヴに、呼んでもらったりして。以前よりは感覚が研ぎ澄まされてきています。前回"KNOTFEST JAPAN 2014"で、自分たちとして煮えきれなかったこととか、普段とのギャップをすごく感じたので、新しい作品もあるし、アプローチしたい部分を出していけるんじゃないかなって感じています。パワーアップした姿を見てもらえたらと思いますね。
-去年は、後ろにLIMP BIZKITも控えているところで、「Rollin'」をぶちかますという(笑)。あの光景は焼きついてて。やるんじゃないかなとは思っていたんですけど、本当にやった!と思って。
Yudai:この間の"Heart Town Festival"っていう台湾の野外フェスでも遠くから観てくれていたみたいですけどね。でも、自分たちのことよりも、LIMP BIZKITのライヴを久々に観たんで、そこでバンドとしての完成度やアプローチとか、衝撃やいろいろ感化される部分が多かったなって思いますね。ステージに立ったときのふとした目の配り方からもうすごかったんで。そっちの方が印象的でしたね。それ以来Ryoもいろいろ変わってきたりとか。ライヴ観てこんなに感動したの久々だなってぐらいです。
Shinya:完璧でしたね。
Yudai:純粋に楽しんでました(笑)。
-あのときはオープニング・アクトって位置づけでしたが、実際には最初からお客さんもたくさん入ってて、「Rollin'」にはダンサーまで入れて、がっつりやって、すごく盛り上がっていましたね。あの盛り上がりを見ても、前回の出演はいいきっかけになったんじゃないかなと思いましたが。
Shinya:去年の"CUBES TOUR"に来てくれたお客さんで "KNOTFESTで観て知って、来ました"っていう人が何人かいたんですよ。出たことできっかけになれたのは良かったなって思いますね。
Yudai:いろんな場所で"KNOTFEST JAPAN 2014"のTシャツを着てきてくれて、"ここで知ったんだぜ"って。
-今のCrystal Lakeはすごく面白いポジションで、ホール・クラスからライヴハウス・クラスまで、満遍なくいろいろなステージを経験していますよね。しかも同時並行でっていうのが、すごく面白い存在だなって感じます。それぞれが影響しあうというか、それぞれで得たもののフィードバックもありますか?
Shinya:そうですね。たしかに自分たちの周りのバンドとか、自分が知ってる限りのバンドだと、ステップアップして大きくなっていくと規模感を戻せないというか、バンドの方向性もあるんでしょうけど、そういうバンドが多いと思いますね。自分たちの企画で渋谷のGARRETっていうハコでやったりとか、"KNOTFEST JAPAN"とか"Ozzfest Japan"とかそういう大きな規模のイベントとを同時進行でできるっていうのは、たしかに周りにはいないっていうことは感じていて。ただ、どちらにも言えることで、良いこともあるし、悪いこともあるし、そうやって幅広く見れるのは楽しいとは思いますね。自分たちの企画やってるときとかは、始めたころから今までお世話になっているバンドとか、自分たちのあとに出てきたバンドとか出てもらうんですけど、"KNOTFEST JAPAN 2014"とかそういう大きなイベントに出たことで掴んだお客さんをこっちに巻き込みたいんです。こっちというか、こういうのもあるんだよって紹介するようなイベントになればいいなって思ってやっている部分もあるので。
Yudai:個人的にはライヴハウス好きなんですよ。温度感というか、汗がかかってきたりとか、ぐちゃぐちゃになるのが好きなので。だからライヴハウスでは未だにやりたいし。観るのもそっちの方が好きなんですよ。ただ、でかいとこはでかいとこの良さで、お祭りの気持ちがあるんだって、今になってやっとわかって。フェスとか超嫌いだったんだけど、でも毎年いろんなフェスとか行ってるし。その中で気持ちが変わって、お祭りだったり、きっかけになることってあるんだな、って感じていますね。ただ、最初自分たちはギャップをすごく感じてて。1番感じてたのは、自分たちの温度が届かないんだっていうこと。届かないっていうか、伝え方が違うんだって、気づくまで時間はかかりましたけど。それをリアルに感じられて。"届き方の違いっていろいろあるんだな"って最初悩んでました。目のやる場所とか、ヘヴィなパートでつい力んでガッてなる気持ちが、ライヴハウスだと目だけで伝わるというか。でも大きいところだとそれをどうやって伝えればいいんだろうってバンドで工夫したりとか。そういうところがバンドにとっては面白いですけどね。切磋琢磨しながらやってて、今に至って、じゃあ"Ozzfest Japan 2015"で観てもらいましょうか!みたいな!基本は熱量は変わらないしね。
-大きなフェスの舞台なども含めて様々なライヴやツアーをしてきたみなさんですが、今でもステージに上がるときは特別な感情や高揚感はありますか?
Yudai:高まってますね。"かますぞ!今日絶対かます!"って言って空回りすることもあるんですけど。でもそういう気持ちは常にあって。でも結局そういう気持ちがなくなったらライヴって終わりなんじゃないかなって思います。人が出すパワーとか気持ちって1番大事だと思いますね。ダサくてもがむしゃらにやってたら伝わる気持ちってあると思うし。そういうところは落ちたりしてないです。緊張はしなくなってきました。高揚感とか、今日はどうしようっていうワクワク感とか、もっと滾りたい!
Shinya:俺は逆に今になって緊張する(笑)。
一同:(笑)
Shinya:そういうの本当になくなったら、バンドってなんかね。
Yudai:いい意味での緊張感はありますよね。ドキドキってよりは、自分たちのバンドの中で"今日は絶対ここ決める"みたいものがあるので。そういうポイントってすごくライヴで観てもらいたいと思っていますね。
-ライヴでの反応が制作も含めて影響を与えていたりしますか?
Yudai:ライヴでやったときに、お客さんのリアクションに"はいコレ!ありがとうございます!それが正解!"みたいな、こちらから求めてしまうところはありますけどね。ただお客さんってストレートで、ノれないところはノらなくなるし、違うレスポンスを見せてくれると"こういうのもあるんだ"っていう面白さもありますね。実際このジャンルの良さって実はユニティなんじゃないかって。バンドとバンドが繋がるとか、お客さんとお客さんが繋がるとか、みんなでひとつのシーンみたいな考え方があると思うので。
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-年末までのツアーそして、"Ozzfest Japan 2015"の意気込みをうかがってもよろしいでしょうか。
Shinya:『CUBES』でRyoが入ってから、流通する音源としては初音源だったんですけど、名刺替わりになる音源でツアー回るので。そこで知って、YouTubeだったりとか、CDをもちろん買ってくれた人だったりとか、ライヴだったりとか。今回で知る人がまた絶対増えると思うので。そういう人たちからしてみれば、僕ら『THE SIGN』で"はじめまして"じゃないですか。だから、そういういろんな人に届けたいという気持ちと。あと、新しい歌詞にもありますけど。"新しい世代の勢いや兆し"というのを、ツアーを重ねて見せていけたらいいなと思います。
Yudai:RyoがよくMCで言ってるように"カオス"とか"パッション"とか、ドカン、グチャってなってすべて発散して、みんな気持ちよくなりたいっていう思いは変わらずですね。ただ、ストーリーを意識した作りになっているので、それを早くライヴのツアーのセットで表現したいですね。音源では届かない部分があるので、そこを観て欲しいなって思います。今回のツアーでひとつのカタチとして『THE SIGN』をショーとして見せるので、そこを楽しみにして欲しいですね。"Ozzfest Japan 2015"に関しては1年経った自分たちが、同じステージでやったとき、もっとヘヴィになって帰ってこれたらなと。自分たちの良さが出るショーをできたらと思います。
-激ロック読者へ、そして今後聴くであろう海外のファン、未来のファンへのメッセージをひと言ずつお願いします。
Yudai:激ロックを通じて見てくれてる人っていろんな日本のバンドも知ってるし、激ロックが呼ぶ海外のバンドも知ってるし、DJで流れるようないろんな音楽の良さを知っていると思うけど、Crystal Lakeの『THE SIGN』っていうアルバムは、ヘヴィ・ミュージックのひとつのベースになるように、音楽のレベルを底上げするとか、音楽の力とか活動の場所が膨らんでいくってことを考えて作っていたので、ぜひサポートしてもらいつつ、友達に紹介して欲しいです! 今まで通りライヴやイベントに遊びに行って、みんなで騒ぐのが1番いいと思ってるんで、とにかく楽しんで紹介して欲しい。自信を持って紹介して欲しい。あと、海外の人たちでコンタクトが取りたい人は自分たちに直接連絡くれればと。僕らの等身大というかバンドとコミュニケーション取れるみたいなのは意識してて。、わかんないことがあればいろんな友達紹介するし、いろんな世界の人がたくさんいるので。音源はインターナショナル・バージョンもたくさん出るんで、そっちもチェックしてもらえたらと! ライヴにも行きますよ(笑)!
Shinya:激ロックを通じて見てくれている人は、僕らのことを知ってもらってる人が多いと思うんですけど、今作でいい意味で期待を裏切れるんじゃないかっていう思いがあって。また新たにヘヴィな音楽にのめり込んで、身を委ねて、みんなで盛り上がってくれたらいいんじゃないかって思っています。あと、僕らもいろんなバンドに興味持ったらコンタクト取っちゃおうかなって思ってるので、せっかくこの時代なので、もっといっぱいコミュニケーションとりたいです。だから何かあったら、WEBサイトでもFacebookでも、SNSとかで連絡ください!