南條愛乃、その足跡と“ミンナとのつながり”再確認した初ワンマン

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2015.9.20
南條愛乃(写真提供:NBCユニバーサルエンターテイメント)

南條愛乃(写真提供:NBCユニバーサルエンターテイメント)

9月13日、南條愛乃のソロライブ「TOKYO 1/3650 ミンナとつながる365日×???」が東京・豊洲PITで開催された。

南條は7月に1stフルアルバム「東京 1/3650」をリリース。これに伴い、9月に大阪と東京を回る初のワンマンライブツアーを開催した。その2回目の“初ワンマン”にしてツアー最終公演の会場となった、この日の豊洲PITには超満員のファンが詰めかけた。

「東京 1/3650」のオープニングを飾る「夜、静かな夢」のインストゥルメンタルバージョンがSEとして流れる中、ドラマー、ベーシスト、ギタリスト、キーボーディストに続いてステージに登場した南條は、「曲げない強さ この胸に 試してみたい 自分の力を」と歌う「believe in myself」をドロップ。初ワンマンツアーの幕開けにふわさしい1曲でいきなりPITのフロアを盛り上げてみせた。

その後ライブは「アルバムを体感してほしい」という南條の言葉の通り「東京 1/3650」のトラックリストをなぞるように展開される。彼女が「一見恋愛の曲と見せかけて皆さんのことを書いた」と表する爽快なポップチューン「Precious time」をパフォーマンスしたのちには、愛犬との別れの日を描いたバラード「7月25日」を歌い出し、また「そらほしひとつ」のアウトロでギタリストがエモーショナルなインプロビゼーションを聴かせると、彼女とバンドは勢いそのままにアッパーチューン「あなたの愛した世界」と、軽快なダンスナンバー「Dear × Dear」を連投。シーケンスを極力排した、バンドのタイトなプレイと彼女の歌声による“ナマ感”の強いサウンドという新たな色調で1stアルバムの楽曲群を彩っていく。

そして、そのバンドメンバーを紹介し「君が笑む夕暮れ」「優しくつもる言葉の花」というメロウな2曲でオーディエンスを魅了したところでライブ本編は最終盤に。「たくさんの気持ちを詰め込んで 歌にのせていくんだ」「曲の向こう君が待ってる」と音楽ができること、ライブができることの喜びを語る「Recording.」と、タイトル通り、ファンへの思いを綴った「だいすき」をかわいらしく歌った南條は、最新シングル曲「きみを探しに」でオーディエンスと「愛してる」のシンガロングを繰り広げて、大歓声の中、ひとまずステージをあとにした。

アンコールのステージは本編とは異なる展開に。「1stフルアルバムを曲順通りに体感してもらったけど、2012年のミニアルバム『カタルモア』にも素敵な曲があるんです」と笑った彼女はハイトーンボーカルで聴かせる「飛ぶサカナ」や、フォーキーな「リトル・メモリー」など「カタルモア」収録の4曲でアンコールのセットリストを構成。またも大歓声に包まれながら、再び舞台袖へとハケていった。

しかしライブ本編で「東京 1/3650」収録曲をすべてプレイしていないことを察知してか、フロアから「もう1回」コールが巻き起こると、リメイクライブTシャツ姿にお色直しした南條はキーボーディストを連れてステージに再々登場。「応援してくれる皆さんへの感謝の気持ちを綴った唯一の曲」だという「だから、ありがとう」を、ピアノ1本を背にジェントルに歌い上げる。そして数千に及ぶオーディエンスとともにピースサインを作った左手を高々と突き上げながらアルバムラストナンバー「+ 1day」を披露したところで最新アルバム「東京 1/3650」とデビューミニアルバム「カタルモア」を振り返った1stライブは大団円。「私と一緒に今日という日を楽しんでくれたみんなに拍手を!」「すげー浄化されたわ」と“ミンナとつなが”ったことを再確認して公演を締めくくった。

南條愛乃「TOKYO 1/3650 ミンナとつながる365日×???」
2015年9月13日 豊洲PIT セットリスト

01. believe in myself
02. 黄昏のスタアライト
03. Precious Time
04. 7月25日
05. そらほしひとつ
06. あなたの愛した世界
07. Dear × Dear
08. 君が笑む夕暮れ
09. 優しくつもる言葉の花
10. Recording.
11. だいすき
12. きみを探しに
<アンコール>
13. 飛ぶサカナ
14. カタルモア
15. リトル・メモリー
16. 光
<ダブルアンコール>
17. だから、ありがとう
18. + 1day

音楽ナタリー
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