『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ライアン・ジョンソン監督、来日ファンイベントで“あの人の出演”など初解禁情報をポロリ
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ライアン・ジョンソン監督
9月11日(月)、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』スペシャル・ファンミーティングが開催され、来日したライアン・ジョンソン監督、ゲストとして尾上松也、河北麻友子が登場した。
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』はスペース・オペラ『スター・ウォーズ』シリーズの第8作目にあたる最新作であり、一昨年2015年に公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の続編。『フォースの覚醒』で主人公・レイ(デイジー・リドリー)がルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)との出会いを果たしたのちの物語が描かれる。
今回のスペシャル・ファンミーティングでは、『フォースの覚醒』のJ・J・エイブラムス監督からメガホンを受け継いだライアン・ジョンソン監督が来日・登壇。倍率の極めて高い抽選を経て参加権を得たファンたちが集結し、会場は大盛り上がり。
中には、早くも本作で登場する新キャラクター“ポーグ”に扮したファンも。特報映像でわずかな時間だけ登場してファンの間で話題となっていたキャラクターを、少ない資料をもとにすべて手作りで作り上げたというのだから驚きだ。
会場となった劇場内のスクリーンには、本作の真っ赤なメイン・ビジュアルが。
いよいよイベントがスタート。万雷の拍手の中、ライアン・ジョンソン監督が登場すると、ファンのボルテージはさらにヒートアップ! ライアン監督は、開口一番「ニホンゴ、ハナセナイケド、ガンバッテイマス!」と日本語で挨拶し、会場を沸かせていた。
また、ライアン監督は製作の進行具合について、「すごく、すごく、完成に近いよ」とコメント。こういったファンイベントへの登壇は日本が初とのことで、「またロサンゼルスに戻って、あと少し作業すれば完成だけど、どうしても日本に来たかったんだ!」と、喜びをあらわにしていた。
さらに、ファンからは作品に対する鋭い質問が投げかけれると、ライアン監督がネタバレを気にしながらも丁寧に答えていく。「『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』でのダース・ベイダーの『I am your father.(私がお前の父親だ)』に匹敵するような、驚きの展開があるのでしょうか?」という質問に、ライアン監督は「(脚本を読むことで)最初の観客となるのはキャストたちだ。その彼らに、驚きに満ちていると言ってもらえたことはとても嬉しい」と一言。続けて「驚きは突拍子もなく起きるものではない。驚かせようとして、何かをするということはしない。物語が進んでいく中で、自然に起きてくるもの、到達するものなんだ」と強調した。
「もしかして、レイはダークサイドに落ちるのですか?」という質問に対しては、「フォースで僕の口を割らせようとしても、効かないよ」とユーモアたっぷりに返答しながらも、「なぜ、ルークは放浪したのか。なぜ、1人で島にいたのか。予告にある『It's time for the Jedi,to end.(ジェダイは滅びる)』という、マーク・ハミルのボイスオーバー。これが1番重要な情報だ。なぜ、ルークはその考えに至ったのか?これだよ」と、ヒントをしっかり散りばめた。
また、ライアン監督は「僕は4歳の時に『スター・ウォーズ』を知り、そして夢中になった」と述懐。続けて、「けれど、創造してゆく上で『これは果たしてスター・ウォーズなのだろうか?』という事は、考えないことにした。自分の直感を信じることが大切なんだ」と、人気シリーズでメガホンをとるうえで心掛けたことを明かしていた。
昨年12月に急逝したレイア姫役のキャリー・フィッシャーさんについても言及。「彼女に会えたことは、作品製作のハイライトだった。最後に会えたのは、キャリーの60歳の誕生日だった。彼女の美しい演技を残せたのは、素晴らしいことだと思っている。さよならを言うことができなかった世界中の彼女のファンに、それを言える作品になると信じているよ」と、悲しみを湛えた面持ちで語った。
「何かひとつだけ、まだ未解禁の情報を教えていただけないでしょうか?」という質問には、「プロデューサーが、言うなって言ってる(笑)」と言いながらも、「僕の大好きな俳優、ジョセフ・ゴードン=レヴィットが、エイリアンのボイスキャストとしてカメオ出演しているんだ。これはまだ、どこにも話していないことだよ!」と、とっておきの情報を披露していた。
ここで、日本人ゲストの尾上松也が登場。「あまりに『スター・ウォーズ』が好きで、客席で見ていました」という尾上は、ジェダイ・ローブを身にまとい、ライトセーバーを手に観覧するという熱の入れよう。さらに、もう1人の日本人ゲストである河北麻友子も登壇。
R2-D2とC-3POも登場し、舞台上はすっかり賑やかに。
多くの質問に真摯に答え、舞台を去るまでファンに向かって拍手をするライアン監督の姿からは、暖かな人柄が見て取れた。公開に向けて、ファンの心をきっちりつかんだようだ。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は12月15日(金)公開。
監督・脚本:ライアン・ジョンソン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト:http://starwars.disney.co.jp/movie/lastjedi.html
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