【LOUD PARK緊急対談】ラウドネス二井原実×THE冠の超激鉄メタル対談~今年のLOUD PARKみどころはここだ!

インタビュー
音楽
2017.10.2
二井原実×THE冠

二井原実×THE冠

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日本でも数少ない、ラウド、メタルの祭典「LOUD PARK」。数々の海外大物メタルミュージシャンや日本を代表するラウドバンドが伝説的なアクトを残してきたこの秋の目玉ともいえるフェスがいよいよ10月14日、15日に開催が迫る。そこで、よりこのフェスを楽しむためには、メタルやラウドという世界への入口を開いてもらうことが何よりだろうと考えたSPICEでは、今年出演も決まっている日本を代表するバンドであるラウドネスのフロントマン二井原実氏と、台頭著しい現在シーンを支える冠氏による対談を実現。それぞれのバンドのことや、日本のラウドシーンのこと、今年のLOUD PARKの見どころを【メタル対談】という形でお届けする。

二井原実×THE冠

二井原実×THE冠

――今回は『LOUD PARK 2017』を目前に控え、日本のヘヴィ・メタル界を代表するお二人をお呼びして、いろいろ話を窺えればと思ってます。

冠徹弥:二井原さんはそうですけど、俺は違うかもしれない(笑)。

二井原実:今やヘッド・ボイスを歌わせたら、日本一じゃないですか。僕と稲葉君(B'z)が認めているんだから。

:いえいえ、恐れ多いです!僕は二井原さんの歌を聴いて、育ちましたから。

二井原:世代的にそうだもんね? 

:僕らが中学の頃にハード・ロック/ヘヴィ・メタル(HR/HM)のブームが来たので。パンクに行く人もいたけど、僕はHR/HMで日本で言えばラウドネス、アースシェイカーと追いかけつつ、LAメタルも聴いてたので、どんぴしゃで聴いてました。それでヴァン・ヘイレンでギターに目覚めて、高校で初めてギターを買いました。それから友達にギターを教えてくれとお願いしたら、そいつがラウドネスの大ファンで。

二井原:もともとはギターをやってたの?

:そうなんです。高校の頃にバンドを組んだけど、ヴォーカルが受験やし、辞めたいと。でも学祭に出ることが決まっていたから、冠やれ!って。

二井原:いきなり歌えた?

:いや、全然声が出なくて、メタルは無理やって。それでブライアン・アダムスを歌ったんですけど。

二井原:ははははは。

:ただ、ブライアン・アダムスも思っていた以上に高くて(笑)。ギターではラウドネスの「Let It Go」、「Gotta Fight」とかコピーしてました。

二井原:僕ももともとベーシストで、アースシェイカーというバンドで弾いてたんだけど。ヴォーカルが辞めちゃって・・・コンテストに出ることが決まっていたから、代わりに俺が歌うわって。そしたらパッと歌えちゃって、それからはずっとですね。

――ちなみに、冠さんはラウドネスのどの作品から入ったんですか?

:『THUNDER IN THE EAST』です。ヤングギターも買ってましたからね。高崎晃さんは必ず載ってましたからね。でもこんな速弾きできるわけないと思って、リフばっかり弾いてました。

二井原:今でもギター弾いてるの?

:曲作りのときは弾いてますね。

二井原:ライヴでギター持って歌わないの? メタリカみたいに。

:いや、弾き語れないんですよ。あの、話は急に変わるんですけど、実は二井原さんと同じ佛教大学で。

二井原:えっ、マジで!? 佛大なん? それは知らなかった。学部は何?

:仏教学科です。

二井原:ああ、僕は社会学科だから。

:大学に行ったときも、ラウドネスの二井原さんが佛大にいたとうことで、ここはメタラーの大学やな!って。

――ははははは。

二井原:ほとんど大学行ってなかったからね。

:僕もただ4年間、バンドをやれたらいいと思って。

二井原:同じ理由やわ。なんか、似たような臭いがすると思ったわ!

:はははははは。

二井原:軽音楽部に入ったの?

:入ろうと思ったけど、立命館大学に友達がいたんで、そこは夜中にスタジオが使い放題だったんですよ。佛大の軽音は先輩後輩の縦社会があると聞いてたから、怖かったもんで。

二井原実×THE冠

二井原実×THE冠

――二井原さんは佛大の軽音学部に?

二井原:入ってましたよ。でもほとんど学校に行かなかったから。勧誘が凄かったから、どこかに所属してればいいかなって。X-RAYの藤本朗も佛大だからね。

:おっ! ほらほら、脈々とメタラーの血が佛大に流れてる(笑)。

二井原:言われてみると、確かにそうだね。僕らの世代は日本人のアーティストと言えば、キャロルだからね。あとはチューリップ、演奏する人はベンチャーズとかね。ちょっとうまい人はディープ・パープル、レッド・ツェッペリンをコピーしたり。僕らが高校の頃はメタルという言葉もなかったから。ラウドネスがデビューしたときに、ちょうどNWOBHM(ニュー・ウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)というムーブメントがあってね。

:当時レッド・ツェッペリン、ブラック・サバスは何と呼ばれていたんですか?

二井原:ハード・ロック、ブルースロックだね。ヴァン・ヘイレン、キッスとかはその後だから。冠君とは10個ぐらい歳も違うし、デビューは25歳のとき?

:そうですね。

二井原:じゃあ、デビューから20年ぐらい経ってるんでしょ。

:何気に結構長いことやってますね(笑)。

二井原:そう考えると、日本のメタル界も成熟してる感じですよね。

:全然、低空飛行でやってますから。若い子にも頑張ってほしい! 俺が言うのもなんですけど。ラウドネスは35年以上ですか?

二井原:そうだね、今年36年目かな。21歳でデビューして、今57歳だから。ここ数年は毎年ヨーロッパにも行ってるけど、いい感じで盛り上がってるからね。

:アイアン・メイデンと一緒にやったのは?

二井原:スペインの「ROCK FEST BARCELONA 2016」で一緒で、「WACKEN OPEN AIR」も日にちはちがったけど同じ年に、他にも昨年は「SWEDEN ROCK FESTIVAL」、「HELL FEST OPEN AIR」とか数万単位の動員があるフェスに出てね。

――「MONSTERS OF ROCK CRUISE」にも出演してますよね。

:船でやるやつですね!

二井原:あれは楽しいよ。ステージが5個ぐらいあって、一日中やってるからね。

:シンデレラとか出てませんでした?

二井原:そうそう、Y&Tとかね。高校生の頃にLAメタル全盛だった人が、50代になって、会社でいいポジションになって、奥さんと子供を連れて来てね。

:うわぁ、贅沢やなあ!

――ラウドネスの海外の受け入れられ方はどんな感じなんですか?

二井原:う~ん、出るフェスにもよりますけどね。おそらく初めてだろうなという場所もあれば、昔から俺たちのことを観ている人たちが集まったメタル・イベントもあるしね。「SWEDEN ROCK FESTIVAL 2016」なんてフォリナーからスレイヤーまで網羅しているからね。僕たちのことを知らないであろう、10代の人たちの前でもやることもあるけど、曲が進むにつれて目つきも変わって、騒いでくれるしね。

:へぇー、そうなんですね。

二井原:あと、4、5年前だったら、出番がお昼12時一発目とかありましたけど、年を追うごとに夕方になり、夜に出るようになったりね。

――ラウドネスはフェスのヘッドライナーも務めてますよね?

二井原:今年2回ね、スペインとドイツかな。

:すげー! アメリカとヨーロッパって、またノリが違うんですか?

二井原:ヘッドライナーで回るのと、でっかいフェスで回るのはまた違うから。でっかい会場の方が手応えをモロに感じるから、楽しいですね。サウンド・チェックもなくて、いきなりドン!みたいな。根性はつきますよ。

:ラウドネスみたいにキャリアがあってもそうなんですね。

二井原:みんな同じ条件だからね。

――ラウドネスはここ3年間は毎年アニバーサリー・イヤーですもんね。

二井原:そうそう。『THUNDER IN THE EAST』の30周年でアメリカをツアーして、今年は『HURRICANE EYES』の30周年だからね。

二井原実

二井原実

――話を変えますが、ここでお二人の最初の接点というと?

二井原:僕が彼を初めて観たのは「CLASSIC ROCK JAM」。デーモン君と寺田恵子さんが毎年やってて。新宿厚生年金会館かな。

:カヴァーのイベントですね。

二井原:で、あの格好で歌ってるから、ビックリですよ。

:その頃から鉄兜を被ってましたからね。ガンズ&ローゼズ、ジューダス・プリースト、オジー・オズボーンとか、ど真ん中のカヴァーばかりやってました。

――二井原さんから見て、冠さんの印象はどうでした?

二井原:いや、凄いヴォーカリストだなって。しっかり歌ってるしね。それから彼の存在を知って、ラウドネスのイベントにも出てくれたりね。

:あと、「PEACEMAKER」のイベントでマキシマム ザ ホルモンとかが出てたときにラウドネスと一緒でした。あと、B'z、ラウドネス、THE冠という組み合わせもあって。

――それも凄いですね!

二井原:大阪の有名なロックバーの周年記念イベントで、ゆかりのあるアーティストが出るという。

:そこに俺らがいるのが笑えるでしょ?

二井原:いやいや、すごくいいバンドでビックリしましたよ。

:二井原さんからそう言っていただけると、太鼓判ですよ!

二井原:はははは。

:フザけたメタルをやりやがってって、さんざん言われましたから。

二井原:僕はヴォーカリストだから、やっぱりヴォーカルを見てしまうんですよ。歌唱力、ステージ・パフォーマンスも気になるから。冠君は声もしっかりしているし、お客さんをグイグイ引っ張るからね。

:ここだけは絶対使ってほしい!

二井原:まあ、これはオフレコですけどね。

:いやいやいや(笑)。

二井原:若いメタル・バンドとやる機会もあるけど、ここまで元気で熱いヴォーカリストはなかなかいないと思いますよ。歌が王道なんですよ。奇をてらってるわけじゃなく、しっかりと聴かせるから。稲葉君とも話してて、すごいなあ!と言ってましたから。これもオフレコですけどね(笑)。

:はははは。歌謡曲も好きなので、ちゃんとしたメロディを歌いたいという気持ちが強いので。

二井原:歌唱力がありますよ。デーモン君、小野正利君とか、ガッツリ歌える人は見てて、楽しいから。そういうヴォーカリストはなかなかいないと思います。ポップスで歌える人はたくさんいるけど、本格的なメタル・ボイスで歌える人は少ないですよ。

:今年一緒にセッションさせてもらったときも、二井原さんはものすごいパワーで、これが本物か!って。喉が衰えるとかないんですか?

二井原:歌い続けることだね。ずっとツアーもしてるから、それが大事。

:逆に声は出し続けた方がいいんですね。

二井原:うん、それしかないと思う。まあ、あとは飲み過ぎないとかあるけどね。声を出し続けないと、声帯は確実に錆びる。特にレッスンを受けたとかはあるの?

:特にないですね。何週間か習ったことはありますけど。

二井原:大体ヴォーカルは教わって歌えるものでもないから。僕の周りのヴォーカリストも、歌ったときからある程度歌えるからね。

:僕も大声出してみたら、あっ、出るわ! そんな感じですからね。

二井原:ヴォーカリストの声を持ってる人っているよね。

――それはありますね。

:確かにリッチー・サンボラは歌もうまいけど、やっぱりジョン・ボン・ジョヴィだなって。

――お二人が好きなメタル・ヴォーカリストを挙げると?

二井原:ロニー・ジェイムズ・ディオとロバート・プラントが好きですね。自然と体に沁み込んでいるから。最近だと、スリップノットのヴォーカルとかね。

:ああ、コリイ・テイラーはシャウトもメロディもどちらも凄いですよね。

二井原:あと、アルター・ブリッジのヴォーカルもうまいよね。

――スラッシュとも一緒にやっているマイルズ・ケネディですね。冠さんは?

:学生の頃はジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードみたいなシャウトが出たらいいなと思ってました。あと、スキッド・ロウのセバスチャン・バック、パフォーマンスはデイヴィッド・リー・ロスですね(笑)。

――ロブ・ハルフォードのような超音波ヴォーカルを目指すって、難易度が高い気もしますが。

:何でやろうと思ったんやろ。声を聴いたときに気持ち良かったんでしょうね。それとスタジオで練習してるときに、高音で歌わないと、抜けないんですよね。

二井原:そういうことですよ。マーシャルの楽器陣に勝つにはそれしかないんですよ。

――ラウドネスは楽器陣の音も、とんでもなくデカイですよね。

二井原:そう。そこはこだわりがあってね。ドラムのあんぱんもあり得ないぐらいデカイし、ラウドネスという名前そのもの(笑)。出音もデカイから、音の洪水ですよ。

:ライヴはアンプでドーン!と来てほしいから、ラウドネスのスタイルはずっと受け継ぎたいですね。

二井原:タッカン(高崎晃)のギターもヘタな人が弾くと、ハウるのよ。彼は絶妙なミュートで弾くから、そういう意味でも超一流ですね。僕も遊びで弾くと、キンキン言ってハウりまくるから。大きな音で演奏するのは気持ちいいけど、難しいですよ。

――この辺で、今年の『LOUD PARK 2017』のラインナップを見て、話を聞きたいんですが。

二井原:アンセムも出るし、スレイヤーも出るのか! ジーン・シモンズ・バンドって何?

――キッスのジーン・シモンズ自身のソロ・バンドですね。

:これはメイクしないバージョンですよね。

二井原:アリス・クーパーはいいよ!一昨年、フィンランドのフェスで一緒にやったけど、すごく良かった。やっぱりカリスマ性がありますね。ステージ・セットも凝ってて、いろんなものが出てくるから。

:ロブ・ゾンビがやってるようなことを、もっと前からやっていた人ですからね。アリス・クーパーはゴルフもめちゃくちゃうまいしね!

二井原:ははははは。

:Apple WatchのCM「ゴルフ」編に出てて、あっ、アリス・クーパーや!と思ったけど、ロック感はないから、誰が気づくんかなって。

二井原:はははは。えっ、このマイケル・シェンカー・フェストって、誰が歌うの?

――ゲイリー・バーデン、グラハム・ボネット、ロビン・マッコーリーの歴代ヴォーカリストが交替で歌う形です。

二井原:うわっ、これは絶対盛り上がるで。

:俺はマッコーリー・シェンカー・グループの時代に聴いて、そこから遡りましたからね。

二井原:グラハム・ボネットがヴォーカルの『ASSAULT ATTACK(邦題:黙示録)』は名盤だよね。これは絶対観た方がいいよ。僕らと同じ15日だ! 最後まで観るしかないなあ。

――(笑)。

二井原:デヴィン・タウンゼンド・プロジェクトってまだやってるんだ! オーペスもフィンランドのフェスで観たなあ。すごくいいバンドだよ!プログレだけど、凄まじいテクニカル集団でね。オーペスも注目ですね、個人的には。

:メシュガーもいますね、難解すぎてお客さん付いてこれるんかな(笑)。

――ジェント系好きな人はマストですね。

二井原:サバトンも盛り上がりそうだね。

THE冠

THE冠

――『LOUD PARK 2015』で初来日にして、とんでもなく盛り上がりましたからね。

二井原:個人的にウィンガー好きだけどなあ。

――二井原さん、ウィンガーも好きなんですね!

二井原:僕、大好きよ。

:「Seventeen」とか聴いてましたなあ。

二井原:クルーズでも一緒だし、クラブチッタ川崎でもライヴ観たけど、完璧でしたよ!玄人集団でコーラスも良かったしね。レブ・ビーチのギターも最高だから、ウィンガーは見応えあると思うよ。

――今年のラインナップは、ラウドネスはほぼ共演経験のある人ばかりじゃないですか。

二井原:多いですねえ。アリス・クーパー、オーペス、ウィンガー、サバトンともやったしね。あと、アポカリプティカ・・・。

:ああ、話題になりましたよね、メタリカのカヴァーをやったりして。

――VAMPSとコラボ曲も出してますからね。

:ああ、HYDEさんがやってるバンドですね。

二井原:スレイヤー、マイケル・シェンカー、大体一緒にやってるね。

:いやあ、やっぱり凄いですね。BABYMETALと一緒になったことはあるんですか?

二井原:海外はないけど、日本では一回あるよ。「ROCK BEATS CANCER VOL.2」(2013年)という癌撲滅のチャリティー・イベントに彼女たちも出てたから。まだ海外とかに出るずっと前じゃないかな。

:とにかく、今年の『LOUD PARK 2017』はいろんな世代の人たちが楽しめるんじゃないですか。スキンドレッドも出るしね。アウトレイジさんのアーティスト写真は30年前ですよね?わざとだと思いますが(笑)。

――今年、アウトレイジはデビュー30周年ですからね。

:ここに連ねるのはすげえなあ。ああ、出たい!

二井原:冠君は出たことないの?

:ないんです、『KNOTFEST JAPAN 2016』は出たんですけど。

――冠さんは『LOUD PARK』に出てほしいですねえ。

二井原:絶対に盛り上がるよ。

:『LOUD PARK』はよりメタル色が強いですからね。スレイヤーはしょっちゅう出てる気がするなあ(笑)。

二井原:はははは。今年の『LOUD PARK 2017』は我々もヨーパッパでやってる曲じゃなく、ラウパ仕様でヘヴィな曲をやろうという話になってます。

:『HURRICANE EYES』から30年ですよ。あの作品から聴きたいなあ。

二井原:そこからもやりますよ。

:おっ、来た!嬉しいなあ。15日は必ず行きます。でもスレイヤー、アリス・クーパーも観たいなあ。

――話は逸れますが、最近良かったと思う日本のバンドはいますか?

二井原THE冠は良かったね。

:ありがとうございます!クリマンさん、聞いてますか〜!

二井原:はははは。ガルネリウス、アウトレイジもいいしね。

:海外にも行ってるハー・ネーム・イン・ブラッドも頑張ってますよ。メタルコアと言われているけど、パフォーマンスはエンターテイメントしてるんで。

二井原:一度だけ一緒にやったことがあるからね。

――『LOUD∞OUT FEST 2015』ですね。

二井原:ビックリしました。こんなバンドがいるのかって。メタルじゃないけど、ONE OK ROCKも好き。すごく歌がいいし、トーンが日本人じゃないみたい。あと、Pay money To my Painの彼もいい声してたよね。

――Kさんですね。

二井原:キレイなアメリカン英語でね。あと、名古屋のバンド、コールドレインもいいしね。

:今、若い子でも拒絶反応なく、普通に往年のメタルのフレーズとか取り入れてますからね。出てくるんじゃないかなって。

二井原:ロスト・ソサエティとか、若手でいいバンドだしね。日本でもああいうバンドが出てくれればいいなと。

――ただ、海外と比べても、日本はメタルが世代的に受け継がれるというより、どこかで断絶してる印象もあります。

:今のラウドと言われる連中とメタルの架け橋になって、シーンを盛り上げたいという気持ちはありますね。

――冠さんは作品や活動においても、ラウド・ロックとヘヴィ・メタルの架け橋的な役割を進んでやってますよね。

:80年代のHR/HMの要素もあるけど、それから90年代を経て、今は好きなものを出してますからね。長くやってると、こういうスタンスになるという。

二井原:アルディアスとか、女の子も頑張ってるもんね。サウンドはしっかりしてるしね。

:メアリーズ・ブラッドもそうだし、BAND-MAIDも演奏はうまいですからね。

二井原:BAND-MAIDはユーチューブで観た。かっこいいやん!って。女の子の方が元気あるのかな・・・。

:女性の方がラウド/メタルはグイグイ来てますね。男のメタル少年たち頑張ろう! 俺たちとともに。メタル・シーンを盛り上げていきたいですね。

二井原:できればアイアン・メイデンとかさ、ああいう王道のメタル・バンドが出てきてほしい!

:そろそろ日本でもそういうバンドがね。すごく若くて、すごく男前で、音はアイアン・メイデンだったら、めちゃくちゃ面白いなと(笑)。

二井原:3周ぐらい回って、出てきそうだけどね。期待してます!

 

二井原実×THE冠

二井原実×THE冠

 

取材・文=荒金良介 撮影=三輪斉史

 

イベント情報
LOUD PARK 17
 
LOUD PARK17

LOUD PARK17

2017年10月14日(土) / 15日(日)
OPEN 9:30 / START 10:30

さいたまスーパーアリーナ
 
【出演アーティスト】
10月14日(土)
SLAYER / EMPEROR / ALICE COOPER / ANTHEM /
BEYOND THE BLACK / BRUJERIA / L.A. GUNS / OPETH /
OVERKILL / SKINDRED / WINGER / OPENING ACT: ALDIOUS
10月15日(日)
MICHAEL SCHENKER FEST / GENE SIMMONS BAND / APOCALYPTICA /
BLACK STAR RIDERS / CRADLE OF FILTH / DEVIN TOWNSEND PROJECT / LOUDNESS / MESHUGGAH / OUTRAGE / SABATON /
SECRET ACT / OPENING ACT: CRY VENOM
 

1日券 自由席¥15,500 / Tシャツ付き¥18,500(各税込/入場時別途1ドリンク代必要)
2日券 自由席¥27,500 / Tシャツ付き¥30,500(各税込/入場時別途1ドリンク代必要)
1日券 指定席¥17,500 / Tシャツ付き¥20,500(各税込/入場時別途1ドリンク代必要)
■一般発売中

 

 

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