マリメッコのデザイナーが“JAPAN”を表現すると? 企画展『マリメッコ・スピリッツ パーヴォ・ハロネン/マイヤ・ロウエカリ/アイノ=マイヤ・メッツォラ』
左から、Aino-Maija Metsola Juhannustaika (2007)、Maija Louekari Siirtolapuutarha (2009)、Paavo Halonen Torstai (2016)
ギンザ・グラフィック・ギャラリー第363回企画展『マリメッコ・スピリッツ パーヴォ・ハロネン/マイヤ・ロウエカリ/アイノ=マイヤ・メッツォラ』が、2017年11月15日(水)~2018年1月13日(土)にかけてギンザ・グラフィック・ギャラリーにて開催される。
マリメッコとは、フィンランドのアルミ・ラティア(1912-1979)によって誕生したファッションブランド。オリジナリティ溢れるデザインと色彩センスにより、日本をはじめ世界各国にファンを持つ。アルミ・ラティアは、才能あるデザイナーを発掘する能力にたけており、デザイナーが自由に創作意欲を発揮できる環境を整えて、代表的なデザインパターンを次々と生みだしていった。また制作されたパターンひとつひとつに名前をつけ、デザイナー名と制作年をテキスタイルに明記する伝統は、作家の創造性を大切にする理念とともに、今日まで受け継がれている。
本展では、そんなマリメッコの現在を支えるデザイナーの中から3名-パーヴォ・ハロネン、マイヤ・ロウエカリ、アイノ=マイヤ・メッツォラ-に焦点をあてる。マリメッコのための代表パターン各4点をはじめ、オリジナル作品や各作家のインタビュー映像などを通して、三者三様の個性を紹介する。さらに、65年以上もの間不変的に受け継がれてきた、彼らのなかに共通する“マリメッコの精神”とは何かを俯瞰していく。
また今回、一度も来日したことのない、フィンランド生まれフィンランド育ちの彼らが、あえて“JAPAN”というテーマで新作パターンに挑戦。彼らのインスピレーションから生まれた“JAPAN”の原形が、高度な技術と情熱を持ったマリメッコの専門家たちの手によってパターン化され、生地として完成する工程の一端も知ることができる。
Aino-Maija Metsola Kuuskajaskari (2012)
Aino-Maija Metsola Juhannustaika (2007)
Paavo Halonen Torstai (2016)
Paavo Halonen Ruusuruoho (2016)
Maija Louekari Veljekset (2016)
Maija Louekari Siirtolapuutarha (2009)