東京初進出&三上市朗参戦決定! THE ROB CARLTON『マダム』
THE ROB CARLTON 前回公演『 lab.』より [撮影]今西徹
記念すべき初東京公演は「ニセダウントン・アビー」な、華麗なるコメディで。
ここ最近の関西で、最も観るべき劇団の一つと評されている「THE ROB CARLTON」(以下ROB)。「ラグビーとホテル」をコンセプトに、「戦う紳士たち」の大真面目だけど何ともおかしなシチュエーション・コメディを、5つ星ホテルのような(エセ)セレブ感とおもてなしの精神たっぷりにお届けする劇団だ。そんな彼らが次回公演の『マダム』で、ついに初の東京公演を実現する。
舞台は、とあるマダムが臨終を迎えようとしている屋敷。そこに集まった人々の会話を通して、マダムの華麗な人生を浮かび上がらせる……という内容だ。彼らにとっては初めての女性中心の話になるが、女優は一切出さず、一部の俳優が女装して演じるというのが新機軸だろう。さらに大きな見どころとしては、彼らの大先輩にあたる俳優・三上市朗がROB初出演を果たすこと! 早くからROBの才能に目を付け、今回で三度目のゲスト出演を果たす川下大洋とは、共に「田王」というユニットを組んでいた三上(後に後藤“大王”ひろひとが加入して「大田王」に)。この2人がそろい踏みする姿を観るだけでも、かなりの価値があるだろう。
THE ROB CARLTON 15F『マダム』宣伝ビジュアル
公演に際して、主宰で作・演出の村角太洋a.k.a.ボブ・マーサムより、以下のメッセージが届いている。
今回の「マダム」はもしかしたら私が今までで一番見たかったものになる可能性を秘めています。
次回公演のタイトルを「マダム」にしようと決めたのは前回の公演(「lab.」)の楽屋でした。パッと思いついた「マダム」という言葉に心がときめきました。 何か面白くなる予感がしたのです。
ときめき冷めやらぬまま、半ば駆け足でメンバーに話したのですが、どうやらそれほどときめいてもらえませんでした。 多分、今もそれほどときめいてない気がしています。
「マダム」は“今までにはなかったこと”がある公演です。
その最もが二都市公演です。 初めての二都市公演、とても熱情にあふれています。と、同時に冷静さも失わないようにしています。
そしてそのタイトルからも分かるように、タイトルロールは女性です。
おそらく、メンバーのトキメキを鈍くしていたのは「初めての二都市公演をよりによって『マダム』で行くのか ……」という点でしょう、きっと。 キャストは全員、男性ですし。
たしかに“初めて”には堅実なもので臨む方法もあると思います。しかしながら、いつも応援してくださっているお客様へ私たちは新しいものをお届けしなくてはなりません。
そんな時だからこそフレア(閃き)を信じるのも悪くないはずです。
個人的なことを言いますと、THE ROB CARLTONを立ち上げた7年前と比べて作りたいものが少しだけ変わっています。それがこの「マダム」に繋がったのかもしれません。
この公演は、私がときめき、一番見たい作品になる可能性を秘めているので、皆様にもときめいていただける可能性を秘めています。
「ニセ・ダウントンアビー」の皮を被った、「華麗なる限りなくコメディに近い芝居」にご期待ください。
教訓とか風刺とかの難しい理屈は置いといて、とにかく下らなくて笑える会話劇が好き! という人にはどストライクなこと確実なROBの芝居。ほとんどが未見の東京の人たちはもちろん、まだ彼らを観ていない関西の人たちも、大勝負のトライを決めようとしてる彼らの勇姿を目に焼き付けてほしい。
■日程:2018年2月15日(木)~19日(月)
■会場:HEP HALL
■日程:2018年2月23日(金)~25日(日)
■会場:赤坂RED/THEATER
■出演: THE ROB CARLTON(村角ダイチ/満腹満/ボブ・マーサム)、伊勢村圭太、大石英史、高阪勝之(男肉 du Soleil/kitt)、近藤貴嗣、御厨亮、川下大洋(Piper)、三上市朗