キュビスムの創始者ジョルジュ・ブラックの展覧会が開催 絵画からアクセサリーまで、造形の変容を紹介
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ジョルジュ・ブラック ≪トリプトレモス≫ 1961-63年 ブローチ (18金とルビー) サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Israël
『ジョルジュ・ブラック展 絵画から立体への変容 ― メタモルフォーシス』が、2018年4月28日(土)~6月24日(日)まで、パナソニック 汐留ミュージアムで開催される。
キュビスムの創始者ジョルジュ・ブラック(1882-1963)は、20世紀初頭、ピカソとともに、対象物の立体的な全容を平面上に表現するために分割と再構成という手法で絵画に革新をもたらした。本展は、そのブラックが最晩年に取り組んだ「メタモルフォーシス」シリーズを日本で初めて本格的に紹介するもの。
ジョルジュ・ブラック ≪カライスとゼーテス≫ 1961-63年 ネックレス (18金) サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Israël
ジョルジュ・ブラック ≪ヘベⅡ≫ 1961-63年 ブローチ (18金とエマイユ) サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Israël
画家の最終的な目的であったすべての造形物の美化への挑戦、つまり絵画や彫刻から始まり、ジュエリー、陶磁器、ステンド・グラスなどの装飾芸術に至る様々な形態の作品が出品される。特に、1963年、時のフランス文化大臣のアンドレ・マルローが「ブラック芸術の最高峰」と絶賛したジュエリーの数々においては、崇高なる彫刻ともいえるほどに、貴石や金属の美しさに魅了された画家の美への飽くなき追求が結実している。
展覧会には、ブラックの最初期の風景画、キュビスム絵画、装飾的な静物画への過渡期の絵画など、画業の変遷をたどる少数の重要な絵画も加わり、ブラックが目指した造形の変容の過程を紹介。作品の多くは、フランスのサン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館より出品される。
ジョルジュ・ブラック ≪ペルセポネ≫ 1961-63年 陶器 サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Israël
ジョルジュ・ブラック ≪小さなビリヤード台≫ 1955-58年 ステンド・グラス サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Israël
ジョルジュ・ブラック ≪青い鳥、ピカソへのオマージュ≫ 1963年 グワッシュ サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Israël
イベント情報
東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F
会期:2018年4月28日(土)~6月24日(日)
休館日: 水曜日(ただし、5月2日は開館)
開館時間:午前10時より午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
入館料:一般:1,000円 65歳以上:900円 大学生:700円 中・高校生:500円 小学生以下:無料
20名以上の団体:各100円割引
障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能。