山崎育三郎、古川雄大らが胸の内を吐露!様々なリニューアルを施し、新しく生まれ変わるミュージカル『モーツァルト!』初日前会見!
(左から)木下晴香、平野綾、山崎育三郎、古川雄大、生田絵梨花
2018年5月26日(土)より東京・帝国劇場にて、ミュージカル『モーツァルト!』が初日を迎える。その前日の25日には同劇場にて囲み会見が行われ、主人公・ヴォルフガング・モーツァルト役をWキャストで演じる山崎育三郎と古川雄大、ヴォルフガングの妻コンスタンツェ役をトリプルキャストで演じる平野綾、生田絵梨花、木下晴香が出席した。
本作は天才的な音楽家、ヴォルフガング・モーツァルトの35年という短くも激しい人生の光と闇を描いた大ヒット作。2002年の日本初演以降、豪華キャストによって上演されてきた壮大なミュージカルが、4年ぶりに新キャストらを迎え復活する。今回は、舞台装置、衣裳がリニューアルされ、楽曲も増え、新たに生まれ変わった『モーツァルト!』として観客の前に姿を現す。
会見では、山崎が本作のポスターでも見せている赤の豪華な衣裳に、古川は劇中で着用するデニム地の衣裳に身をまとい登場。また平野、生田、木下は一見同じ色・同じデザインに見えるが、胸元や袖口、アクセサリーなどに少しずつ違いを出した衣裳を見せた。
山崎育三郎
初日を目前にして、山崎は「今回の公演はかなりブラッシュアップしています。よりゴージャスで圧倒されると思います。芝居でも新曲が入ったり、と、僕は3度目の出演ですが、新しい作品に挑むような気持ちで稽古場にいました」と見どころを語る。初演時を「苦しさしかなかった」と振り返った山崎は「当時23歳だったしいろんなプレッシャーにつぶされそうになりながらやっていましたが、今回3度目となり、自分も32歳となって自分の中で腑に落ちることがいろいろ増えてきました。今の自分が感じるヴォルフガングを演じようと思っていますが、見えていた景色が変わり、ヴォルフガングとして生きている感覚が以前より強く感じられるようになりました」と自信をのぞかせる。
山崎育三郎、古川雄大
今回自分と同じヴォルフガング役を演じる古川について、山崎は「僕は(初演時に)辞めたい!と思いながら毎日涙をこらえてやっていた。それなのに、(今回初演の)古川くんは飄々とやっている印象があります(笑)。表情に出さないだけかもしれないですが、(古川)雄大は今までにない新しいモーツァルト像を作っていますね。またこんなに美形のモーツァルトはいない。(古川は)顔が小さいでしょ?だから一緒に写真を撮られるときは僕が少し後ろに引いてます」と笑わせながら、後輩をプッシュした。
古川雄大
今回初めてヴォルフガング役を演じる古川は「なるべく“帝劇主演”とは考えないように稽古に臨んでいました。初日が近づくと少しずつ意識してしまい、緊張していますが、本番は楽しみたいです」と言葉少な目に話す。また「稽古を通してみて、とてもハードな役だと思いましたので、最近はしっかり食べるようにしています」とぽつり。緊張からか、自らは多くを語らない古川を見て、山崎は「彼は稽古の時に自分で塩むすび(具が入っていないおにぎり)を固く握って持ってきていたんです」と助け船を出す。すると「味があるものは稽古や本番に喉を通らないんです……」と古川。その姿に「(古川は)スーパー繊細なんです」と山崎がコメントして、場を和ませていた。
平野綾
平野は本作2度目の出演。「前回やらせていただいた時とまた違う顔を見せることができるので、自分でもすごく楽しみです」と余裕を見せる。
木下晴香
初出演となる木下は「稽古をしていく中で一つずつ先輩方に教わりながら不安を解消してきたので、ここまで来たら思い切ってやりたいです」と胸を張った。
生田絵梨花
同じく初出演の生田は「始まる前は今までと180°違う役と思っていましたが、お稽古が進むにつれ身近な人物として共感でき、相手と向き合うことなど、今までにない事をたくさん感じられたかな、と思ったので、本番もそういうところを大事に、周りの方々を信じて頑張りたいなと思っています」と意気込んだ。さらに「悪妻」と呼ばれるコンスタンツェ役を演じることについて「グループ(乃木坂46)に戻ると、姿勢が乱れてて注意されたり、喋り方がいつもより声のトーンが落ちていたり、とか影響は出ていますね」と普段の生活への影響を笑いながら語る生田だった。
夫役が二人、妻役が三人ということで6通りの夫婦像を見せる事となる本作。山崎は三人の妻について「それぞれ全くキャラクターが違うので、ヴォルフガングとしての受け止め方も毎回違ってくるんです。コンスタンツェが変わることで作品も変わると思うので、何通り見ても楽しめると思いますよ」と観客に向けて誘いのメッセージを送っていた。
取材・文・撮影=こむらさき
公演情報
■日時・会場:
■音楽/編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
■オリジナル・プロダクション:ウィーン劇場協会
■演出/訳詞:小池修一郎
■出演:山崎育三郎・古川雄大/平野 綾・生田絵梨花・木下晴香/和音美桜/涼風真世・香寿たつき/山口祐一郎/市村正親ほか