【RUSH BALL 2018 クイックレポ】SUPER BEAVER いつものように、この日しかないオンステージ
SUPER BEAVER
RUSH BALL 2018 SUPER BEAVER
この夏は毎週末、全国各地のロックフェスや野外イベントに怒涛のスケジュールで出演してきたSUPER BEAVERは、今日もいつものSEを背に、いつものようにステージの中央で円陣を組む。
「2年連続こちらのステージに、来てくれてありがとうございます。諸先輩方に囲まれて、少々息巻いております(笑)。楽しむ準備はできてますか? ……その声、100%信用して挑みます!」(渋谷・Vo、以下同)
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そんな渋谷のエールとともに「青い春」で幕を開けたライブは、鼓舞されたオーディエンスの熱量も相まっていきなり見渡す限りハンズアップなシーンを演出。「俺は面と向かってあなたと一対一の勝負がしたいんですけど付き合ってくれますか? 14年目のインディーズバンド、これが俺たちの戦い方!」とつなげた「正攻法」では、強烈な日差しの中、全身全霊で歌を届ける渋谷。続く「秘密」でも、「俺たちは100%全力でコールするので、あなたにしかできないシンガロング、届けてくれよ『RUSH BALL』!」と、その手を緩めずオーディエンスをフックアップし続ける。一転、MCではさっきまでの狂乱が嘘のように渋谷の言葉に耳を傾ける静寂が訪れ、「閃光」ではその熱いメッセージにオーディエンスが突き上げる拳で応えるイイ関係。
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「とっても楽しいし、とっても嬉しいです。どうもありがとう! 俺たちは東京のバンドなのに大阪でライブする回数が2倍くらいあります(笑)。でも、それには人がいないと始まらないし、あなたがそこにいないと意味がない。俺たちはただ大阪に来たくて来てるんじゃなくて、あなたに会いに来てるのね」と想いを吐露する渋谷。そして、ラストを飾る「ありがとう」の前に広大な泉大津フェニックスに生声で叫んだ、「最後に1つだけ、次はライブハウスで会いましょう!」との言葉……。
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今でも、いつまでも、目の前にいるのが何万人だろうが、「あなた」に訴えかける。きっとSUPER BEAVERは全国のロックフェスでも、ライブハウスでも、そうし続けてきたことだろう。渋谷がMCで語った、「当たり前じゃないことの積み重ねの上に、当たり前がある」ということを、まさに体現したSUPER BEAVERのステージだった。
いつものように、この日しかないライブをする。やっぱりいない、こんなバンド。
文=奥“ボウイ”昌史 撮影=河上良
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セットリスト
1. 青い春
2. 正攻法
3. 秘密
4. 閃光
5. ありがとう