野田秀樹・東京芸術劇場芸術監督のもと、次世代の俳優・舞台表現者を育てる「東京演劇道場」開設

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2018.9.1


東京芸術劇場では、芸術監督・野田秀樹の指揮のもと、次世代の役者・芝居人のための修行の場「東京演劇道場」を新たに開く。

野田が東京芸術劇場=芸劇の芸術監督に就任したことにより同劇場が発信型の劇場へと舵を切って10年になる。その間に、当初掲げた、芸劇を賑わいのある劇場、若い演劇人の集う場、世界に開かれた劇場にしたいという目標は、NODA MAP 公演や自主公演・共催公演・若手劇団との提携・芸劇 eyes シリーズ、海外からのカンパニーの招聘や海外公演、国際共同制作などの活動を通して、達成された。そして芸劇が目指す次のステップとして取り組むのが「東京演劇道場」となる。

野田は、公演以外に、芸劇における人材育成事業にも精力的に関わってきた。自身も英国留学時に参加した数々のワークショップから創作につながる刺激を受けてきた経験から、そのネットワークを通じてキャサリン・ハンター、リロ・バウワー、デヴィッド・ルヴォーといった世界の第一線で活躍するアーティストを招いてのワークショップを企画・実施してきた。また大学でも教鞭をとってきた。しかし日本の現状では、演劇専攻の大学生や養成所で学ぶ人の多くが卒業後に演劇に関係した仕事に就けないこと、作品を上演するためのオーディションでは募集されている役にはまらない個性は採用されないこと、単発のワークショップではその成果が継続的に蓄積されることが難しく、個々の俳優の可能性にじっくり向き合えないこと、等々の大きな課題を野田は認識するに至った。

そこで、芸術監督の第二ステップとして、長い目で次代の才能を育てること、本当に芝居人として生きていくことを目指す人のために修行の場「東京演劇道場」を用意し、自らを含む世界第一線のアーティストの技と志を伝えていくことに取り組むこととした。野田および国内外から野田が招いた講師によるワークショップを日頃、主な活動として、芝居の自由な交流の場を目指す。参加費用は基本的に無料となる。

本年度は、道場のメンバーを募集し、12月にオーディション/ワークショップを実施する。その後オーディション/ワークショップを経て選抜されたメンバーで、来年度から活動を行っていく。

メンバー募集に際しての応募条件は次の3点。
1.舞台で表現することに熱意のあること。
2.2018年12月13 日(木)~19 日(水)にかけて行われるオーディション/ワークショップに参加可能であること。
3.年齢・性別・経験は不問。プロダクションや劇団に所属している方も応募可能。

オーディション、ワークショップ日程は、
2018年11月30日(金)以降 書類選考結果を郵送
2018年12月13日(木)・14日(金)第一次オーディション(いずれか一日にご参加頂きます)
2018年12月17日(月)・18日(火)・19日(水)第二次オーディション(ワークショップ形式)(予定)
*書類選考通過者の郵送物にのみ、オーディションのご案内を同封。
*オーディション/ワークショップの会場は都内を予定。

応募締切は、2018年11月10日(土)必着(郵送のみ)

応募方法は、次のとおり。
1.東京芸術劇場ホームページより専用のオーディション応募用紙をダウンロード、もしくは市販の履歴書(オーディション用のもの)をご使用下さい。
2.応募用紙に必要事項を記入し、全身写真とバストアップ写真を貼付けて下さい。
3.選考結果を返信するための、A4サイズが入る角2封筒をご用意の上、返信先住所と宛名をご記入、120円切手を貼付けて下さい。
4.2 の応募書類と、3の返信用の角 2 封筒をクリアファイルに入れて下さい。
5.クリアファイルごと角 2 封筒に入れて、下記住所までご郵送ください。
〒171-0021東京都豊島区西池袋 1-8-1 東京芸術劇場 東京演劇道場事務局宛

*注意事項*
応募書類は必ず郵送のこと。
直接の持ち込みや消印のない応募書類は選考から除外。
応募書類はオーディション/ワークショップ以外の目的で使用することはありません。

一般・応募者の問合せは、
メール engekidojo@geigeki.jp または、Tel.03-5391-2111 (9:00~22:00 休館日を除く)

詳しいことは公式サイト、http://www.geigeki.jp/engekidojo で確認のこと。

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