【THE冠・RUSH BALL 2018 クイックレポ】『RUSH BALL』キッズたちにメタルの洗礼を! THE冠がATMCに降臨
THE冠
RUSH BALL 2018【ATMC】 THE冠
メタルに人生を捧げて27年、出演者の中で間違いなく一番パイセンであるTHE冠兄さんが遂に『RUSH BALL』に初登場! トレードマークの鉄兜姿で現れた冠徹弥は、「ヘビーメタルでもアホになってもらえますか? ちょっと知らんかっても盛り上がってくれるか?」と低姿勢だが、ご挨拶がわりのシャウトは貫禄たっぷり。「帰ってきたヘビーメタル」の極悪サウンドのシャワーが降り注ぐと一斉に拳が上がり、ヘビメタサインで応えるレスポンスの早いオーディエンス。いきなり1曲目からATMCの中心に巨大サークルがつくられ、冠も思わず笑顔に。
THE冠
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「唯一のヘビーメタルバンドです! ヘビーメタルほしいか? 哀罠メタル!」と大阪弁が炸裂する歌詞が痛快なライブ定番曲でジャンプ&ヘドバンの嵐に。「前にきたらええやん、そっちー! サボルな!」と容赦ないヘビーメタルの洗礼が浴びせられる。「20周年おめでとうございます。30年近くヘビーメタルをやってますけど、初めて呼んでもらえました」と感激を言葉にする冠。「憧れのフェスやけど、もう無理ちゃうか思ってたけど……ようやく呼んでもらえたので、ヘビーメタルを思いっきりブチかましてやろうと思います!」と「糞野郎」へ。前半の歌唱部分では高らかに歌声が響き渡り、その後はサークルモッシュも激しさを増す。それに応え、頭や胴の鎧をどんどん脱いで生身でぶつかろうとする冠(いや、暑いのかもしれない)。
THE冠
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後半は、「ヘビーメタルが一番楽しくて盛り上がる音楽と信じてずっとやってます、どの道俺たち~傷だらけのヘビーメタル!」と(曲紹介がいちいち秀逸)キャッチーな名曲でさらに轟音を響かせる。30年積み上げなければ出せない哀愁が漂うデスボイスがたまらない。最後は「担がれた冠」で、20周年を祝うべく、ジャンプ&ジャンプで祝祭感満載に。貫禄のライブパフォーマンスで、ATMC中を笑顔に染めたTHE冠。次回はメインステージに出たい! と意気込むTHE冠を全力で応援するかのようにヘビメタ愛に満ちた全員によるヘドバンでライブを終えたのだった。
文=岡田あさみ 撮影=河上良
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セットリスト
1.帰ってきたヘビーメタル
2.哀罠メタル
3.糞野郎
4.傷だらけのヘビーメタル
5.担がれた冠