YMO+宮沢章夫、ホンマタカシらが「東京」を提示、都現美で大規模展

ニュース
舞台
アート
2015.11.1
 イェンナ・ステラ『組織/有機体』のためのスケッチ 2015年

イェンナ・ステラ『組織/有機体』のためのスケッチ 2015年


『東京アートミーティングVI “TOKYO”―見えない都市を見せる』展が、11月7日から東京・清澄白河の東京都現代美術館で開催される。

同展は、サブカルチャーやポップカルチャー、アートなどの文脈が交差していた1980年代の文化を継承する一方で、多様化を続ける現在の東京が持つ「創造力」の可能性を多角的に探る展覧会。東京のクリエイターがそれぞれの視点でキュレーションした「東京」を提示するセクションと、国内外の作家が「東京」をテーマに制作した新作の展示という2つのパートで構成される。

キュレーターとして参加するのは、YMO+宮沢章夫、蜷川実花、ホンマタカシ、岡田利規、EBM(T)、松江哲明の6組。ホンマタカシがキュレーションする『何かが起こる前夜としての東京』では、自身の『東京郊外』シリーズの展示に加え、中平卓馬、トーマス・デマンド、赤瀬川原平、黒河内真衣子(mame)、Chim↑Pom、川上未映子らの作品を紹介する。また、「ポスト・インターネット世代の感性」にテーマにしたEBM(T)は、ミュージシャンとしても知られるジェームス・フェラーロやTCFをはじめとする若手アーティストを中心にキュレーション。映画監督の松江哲明は楽曲制作に前野健太を迎え、自身と子どものアイデンティティーや東京で生きるという選択をテーマに据えた新作を発表する。

また新作展示のセクションには、デンマークのアーティスト集団SUPERFLEX、フランス出身のサーダン・アフィフ、目【め】(荒神明香、南川憲二、増井宏文)、中国出身の林科が出展。さらに会場では、荒川修作、川俣正、奈良美智、名和晃平、村上隆、横尾忠則ら1970年代から現在までの作家27組による絵画も展示される。

なお会期中は様々な関連イベントも開催。松江哲明による作品上映とトークや、宮沢章夫によるレクチャー『YMOが切り開いた80年代文化(仮)』、サーダン・アフィフのトークとHer Ghost Friendのクロージングライブによるイベントなどが企画されている。参加方法などの詳細は会場のオフィシャルサイトをチェックしよう。

イベント情報

『東京アートミーティングVI “TOKYO”―見えない都市を見せる』

2015年11月7日(土)~2016年2月14日(日)
会場:東京都 清澄白河 東京都現代美術館 企画展示室 1階、3階
時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)

『文化事象としてのYMO』
キュレーター:YMO+宮沢章夫

『自己演出の舞台装置』
キュレーター:蜷川実花

『何かが起こる前夜としての東京』
キュレーター:ホンマタカシ
出展作家:
桑原甲子雄
中平卓馬
トーマス・デマンド
赤瀬川原平
大西麻貴+百田有希
黒河内真衣子(mame)
津村耕佑(FINAL HOME)
Chim↑Pom
丹下健三
川上未映子

『飛べなくなった魔法の絨毯』
キュレーター:岡田利規
出展作家:小金沢健人

『ポスト・インターネット世代の感性』
キュレーター:EBM(T)
出展作家:
テイバー・ロバック
ジェレミー・ショウ
TCF
ジェームス・フェラーロ
イェンナ・ステラ

『東京と私をつなぐ、極私的な風景』
キュレーター:松江哲明
上映作品:
『極東のマンション』(監督:真利子哲也)
『月はどっちに出ている』(監督:崔洋一)

新作出展作家:
SUPERFLEX
サーダン・アフィフ
林科
目【め】

休館日:月曜(11月23日、1月11日は開館)、11月24日、12月28日~1月1日、1月12日
料金:一般1,200円 大学生・専門学校生・65歳以上900円 中高生700円
※小学生以下無料(保護者の同伴が必要)
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、付き添いの方2名までは無料

CINRA.NET
シェア / 保存先を選択