サザンオールスターズの楽曲×世界最高峰の花火! 茅ヶ崎の夜を彩り、3万5千人を魅了した『茅ヶ崎サザン芸術花火2018』
10月27日(土)、神奈川県茅ヶ崎市・サザンビーチちがさきで、『茅ヶ崎サザン芸術花火2018』が開催された。
同イベントは、“音楽”と“花火”を掛け合わせた花火エンターテインメントの先駆け“芸術花火”(企画・制作 株式会社GREAT SKY ART)シリーズ。北海道、名古屋、京都、福岡など今や全国各地で絶大な人気を誇る芸術花火が、『茅ヶ崎サザン芸術花火2018』で関東初上陸を果たした。通常の芸術花火は、複数のアーティストの曲で演出・構成されているが、今回は芸術花火史上初のワンアーティストの曲のみのスペシャルバージョン。サザンの楽曲にのせ、花火競技会で総理大臣賞を受賞するレベルの、屈指の花火師たちが全国から集結。花火コレオグラファー・大矢亮氏とともに“花火オールスターズ”として、世界最高峰の花火玉だけを使い、1時間にわたる芸術花火ショーを繰り広げた。
サザンオールスターズ
サザンオールスターズのデビュー40周年を慶ぶ祝砲のように濃密で感動的な花火が茅ヶ崎の夜空を彩り、全国から集まった3万5千人を魅了した。本編は約60分、デビュー当時の曲から最新曲までサザンオールスターズの名曲・大ヒット曲計13曲とともに芸術花火史上最大の火薬量の花火で構成。オープニングナンバーを飾ったのは、この夏を風靡した「壮年JUMP」。爽快なイントロにのせて、カラフルかつ爽やかで、ポップな世界観を見事に表現した遊び心溢れる花火だ。この楽曲で曲展開とのシンクロはもちろん、曲の世界観とシンクロできる唯一無二の芸術花火であることを見せつけ、一気に観客を魅了した。
続いて「希望の轍」が流れ出すと、場内には大きな歓声が湧いた。JR茅ヶ崎駅の発車メロディーとしても使われているこの楽曲は、歌詞の中に「遠く遠く離れゆくエボシライン」というフレーズがあることから、茅ヶ崎市民にとっては特別な一曲。サザンデビュー40周年の節目に、茅ヶ崎にゆかりのある楽曲「希望の轍」に乗せて、ゆかりの地・サザンビーチちがさきで打ち上げられた奇跡とも言える光景に、観客の興奮は早くも最高潮に。「壮年JUMP」での軽やかで遊びの効いた世界観と対照的に、「希望の轍」でストレートに圧倒的な熱量が込められた花火玉は、花火競技会で総理大臣賞を幾度も受賞している野村煙火工業の花火師・野村陽一氏による作品。世界最高峰の玉をこれだけ多くの数、1つの演目の中で打つことができるのは今回の『茅ヶ崎サザン芸術花火2018』だけだろう。
「真夏の果実」や「いとしのエリー」そして「TSUNAMI」といった珠玉のバラードと美しい尺玉が涙を誘い、「東京VICTORY」が会場のボルテージをあげる。「勝手にシンドバッド」では、茅ヶ崎から始まったサザンオールスターズの物語を花火で紡ぎ出すかのごとく、個性溢れる花火が空を舞い、「みんなのうた」では次から次へと打ち上がる芸術玉が夜空を埋め尽くした。
ラストナンバーとなった「蛍」では、直径300メートルという特大のサイズを誇る一尺玉が、楽曲の世界観を茅ヶ崎の空に表現し、3万5千人を感動で包んだ。今回使用された花火の中には、各花火師たちが楽曲の歌詞を読み、そこからインスパイヤされたイメージkら作り出したオリジナルの玉も多かったことも、他の花火大会とは異なるポイントだ。さらに、一度に打ち上がる花火の横幅が600メートルを超えることも。視界に入りきらないほどの圧倒的な花火が、サザンオールスターズの楽曲とシンクロしていた。
サザン40周年の節目に、ゆかりの地である茅ヶ崎で、世界最高峰の花火が打ち上がる。サザンオールスターズが40年以上、長きにわたりファンとともに歩んできたらこそ成し得た、エンターテイメントの歴史に残る一夜だった。
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