屋良朝幸が歌とダンスで魅せる! ミュージカル『Red Hot and COLE』いよいよ開幕

レポート
舞台
2019.3.1

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ミュージカル『Red Hot and COLE』が、2019年3月1日(金)に東京・銀座博品館劇場で初日を迎える。ブロードウェイのソングライターとその名曲を紹介する「ブロードウェイ・ショウケース」の第3弾である本作は、アメリカの作詞作曲家コール・ポーターの数奇な人生を、彼自身が生んだ数々の名曲と共に描いていく。演出は小林香、主演に屋良朝幸を迎え、総勢8名の実力派キャストが揃った。初日に先立ち、2月28日(木)に本公演のフォトコールと囲み取材が行われた。その模様を写真とともにお伝えする。

フォトコールは全3曲。最初に「Night and Day」と「I’m a Gigolo」の2曲が続けて披露された。20代の若き日のコールを演じる屋良が、クラシカルなセットのステージ上に静かに現れる。白のジャケットと蝶ネクタイというシックな装いだ。屋良がしっとりとジャジーに歌い始めると、彼を取り巻く華やかなキャスト陣が舞い踊り、美しいコーラスが重なっていく。そのハーモニーが耳に心地いい。「I’m a Gigolo」では、小さな赤いピアノを弾き語りする屋良の歌声をじっくりと堪能することができる。

3曲目は「Ridin’High & Red, Hot and Blue (Medley)」。セットと衣装がガラッと変わり、一転して明るくパワフルなステージへと変貌する。先程の2曲から時が経ち、コールの人生の絶頂期を表現している。ブロードウェイで大ヒットを飛ばし、華やかな私生活を送っている頃だ。前半は、複数のキャストが力強く歌い上げていく。次々と繰り広げられていくパフォーマンスに、目が足りなくなってしまう。

曲の後半になると、今度はキャストの静かなセリフに合わせ、屋良がコンテンポラリーダンスをステージ中央で披露する。コールにとって人生最大の転機となる事件が起こるのだが、その出来事を屋良は文字通り全身を使って表現し尽くす。息を呑む迫力だ。本作では歌はもちろんのこと、迫力あるダンスにもぜひ注目してほしい。

フォトコール後の囲み取材に登壇したのは屋良朝幸、鈴木壮麻、彩吹真央の3名。初日を迎えるにあたって仕上がり具合を聞かれた屋良は、「今日皆さんにフォトコールでお見せしたとき、自分的には何か1つガッと開いたものがあったので、初日がちょっと楽しみになりました」と意気込んだ。

さらに、本公演でのダンスについて質問が及ぶと「僕、本当にダンスも見どころだと思っていて。コンテンポラリー風のダンスもあるし、ダンスパフォーマンスだけでもショーとして見れるくらいのものだと思います。振り付けも好きです。振り付けをしているときには、すごくクリエイティブな時間を感じました。ダンスはぜひ見てもらいたいな」と、ダンスの見どころを語った。

それに対して彩吹は、「振り付けを側で見ていたときに、屋良っちスイッチ入ったな、と感じました。本当に嬉しいと思いながら踊っていることが伝わってきて、私も嬉しかったです」と、稽古場での出来事を述べた。

鈴木も屋良のコンテンポラリーダンスについて、「あのダンスはかなり稽古に時間がかかっていたもんね。一小節一小節に魂を込めながら振り付けして、その場で作っていく様子は傍から見ていてすごくわくわくしました」と、目の前で繰り広げられたクリエイティブな振り付けの様子を語った。

質問が続く中、鈴木が「ちょっと一言いいですか?」と自ら話し始め、「この作品にはコール・ポーターの半生と、屋良朝幸がこの世界に足を踏み入れてきた時間とがオーバーラップする瞬間がすごくたくさんあるんですよ。これは今コール・ポーターなの? 屋良朝幸なの? どっちなの? と。作中で彼の赤裸々なところが見えてくると言いますか、そこがサスペンスで、見ていてドキドキします。そうだよね?」と最後は彩吹に語りかけた。彩吹も「そのとおりです! 紛れもなく、代表作になるんだろうな」と即答する。

最後に、屋良から作品への意気込みを語ってもらった。「僕にとっては体力勝負みたいになっていますけど、コール・ポーターの音楽を通して皆さんにいろんなことを持って帰っていただけたらと思っています。劇場でお待ちしております!」

公演情報

ミュージカル『Red Hot and COLE』
 
■日程・会場
東京公演:2019年3月1日(金)~17日(日)博品館劇場
大阪公演:2019年3月21日(木・祝)森ノ宮ピロティホール
静岡公演:2019年3月24日(日)富士市文化会館ロゼシアター 大ホール
愛知公演:2019年3月27日(水)刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール
 
■出演:屋良朝幸
矢田悠祐 吉沢梨絵/彩乃かなみ 木内健人 真瀬はるか/彩吹真央 ・ 鈴木壮麻
■演奏:堀倉彰(キーボード) 深水洋(ドラム) 三枝俊治(ベース)
 
■翻訳演出:小林香
■訳詞:高橋亜子
■音楽監督:岩崎廉
■振付:加賀谷一肇
■企画・製作:シーエイティプロデュース
 
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