『ビリー・エリオット～リトル・ダンサー～』2017年、日本上演決定！

世界1000万人以上の観客が賞賛した英国発のミュージカル『ビリー・エリオット～リトル・ダンサー～』が、2017年、東京と大阪において、日本人キャストによって上演される。主催は、TBS、ホリプロ、梅田芸術劇場。延べ17万人を動員する日本最大級の公演となる見通しだ。
 

本作品は『リトル・ダンサー』の邦題で上映されたヒット映画（原題：『Billy Elliot』、監督：スティーヴン・ダルドリー）をミュージカル化した舞台。2005年5月にロンドンで開幕、翌年ローレンス・オリヴィエ賞で4部門（最優秀新作ミュージカル賞・最優秀作曲賞など）を受賞。2008年にはブロードウェイに進出、翌年のトニー賞で最優秀ミュージカル脚本賞・最優秀ミュージカル演出賞など10部門を制覇、しかも主役ビリーを演じた子役3人が同賞主演男優賞部門で史上初の同時受賞を果たすという快挙を遂げた。
 

ミュージカル版は映画に続き、名匠スティーヴン・ダルドリーが演出。ダルドリーといえば演劇ファンには、ナショナルシアターライヴで上映された『ザ・オーディエンス』『スカイライト』での、冴えわたる演出でもおなじみだろう。

また、すべて名曲揃いの音楽を手掛けたのは、『ライオンキング』『アイーダ』の作曲でも知られる“音楽界の伝説”エルトン・ジョン。 折しもエルトンは、11月16日大阪で、11月18日に横浜で来日コンサートを開催。 エルトン・ファンもミュージカル・ファンもこの慶事の重なりを心より祝福することだろう。
 

本作品、物語の舞台は、1984年イギリス北部の炭鉱町。サッチャー政権下で進められた炭鉱閉鎖計画に対して史上空前の大規模ストライキが起こる中、少年ビリーがバレエに魅せられ、英国ロイヤルバレエ団のダンサーになる夢に向かって、ひた向きに突き進む様子を美しくダイナミックに綴る。ビリーと彼を取り巻く家族の愛情や周りの大人たちの姿を描いた、この感動作品に、既に世界1000万人以上の観客が虜となっている。日本では2014年末にロンドン公演のライヴ・ヴューイングが全国の映画館で行われ、多くの熱狂的リピーターを生み出したことが記憶に新しい（ロンドン公演はその後、ブルーレイにもなっている）。
 

今回の日本公演にあたっては、海外からクリエイティヴチームを迎え、創り上げてゆく。また、出演キャストのオーディションが2016年春に行われる。焦点となる主演ビリー役は、クラシックバレエ、タップダンス、アクロバット、歌など、日本国内一流のコーチ陣のもと、約1年間に渡るトレーニング及びオーディションを経て決定するという。このような長期プロジェクトでのキャスト選定は他に類を見ない。

なお、クラシックバレエの指導面では、英国ロイヤルバレエ団でプリンシパルとして活躍し、現在はKバレエカンパニーの芸術監督を務める熊川哲也氏が後進育成のために主宰するKバレエスクールが全面協力する。日本中の子供たちの中から栄えあるビリー役を射止めるのは果たして誰になるのか、多くのミュージカル・ファンが注目することは必至だ。