Sexy Zone菊池風磨がシェイクスピアで単独初主演 舞台『HAMLET ―ハムレット―』上演
菊池風磨
2019年9月8日(日)~10月6日(日)東京・東京グローブ座、10月9日(水)~15日(火)大阪・森ノ宮ピロティホールにて、シェイクスピア四大悲劇の一つである『HAMLET ―ハムレット―』が上演されることが決定した。“デンマーク王子”に扮するのは、本作が舞台単独初主演、初ストレートプレイに挑戦となる、Sexy Zoneの菊池風磨だ。
菊池にとって、2015年9月に上演された『DREAM BOYS』以来約4年ぶりとなる舞台出演で、CDデビューから8年目となるSexy Zoneメンバー初の外部舞台への挑戦となる。映像作品への出演は数多く、作詞を手掛けることもある菊池。また、コンサートの演出をメンバーの中心となって手掛けるなど、観客への見せ方を常に研究している彼がどんな風にハムレットを演じるのか、ファンならずとも期待は高まる。
オフィーリア役には10代からジャンルを問わず幅広く活躍する南沢奈央、ボローニアス役には確かな演技力で舞台からテレビまで多くの作品に出演する大鷹明良、クローディアス役には、俳優としての活躍にとどまらず、演出家、さらにはミュージシャンとしても活動する大谷亮介、ガートルード役には元宝塚歌劇団星組トップスターで注目作への出演が続く安蘭けいと、豪華な面々が顔を揃えた。そして、宮崎秋人、章平、風間由次郎、小柳心、味方良介、末原拓馬、福原冠、冨永竜、森田甘路、駒井健介、天野勝仁、新垣ケビン、花王おさむと、若手からベテランまで個性あふれる顔合わせが実現した。
演出は『クレシダ』『The Silver Tassie 銀杯』『プラトーノフ』等、卓越した演出力で高い評価を得ている演出家森新太郎が務める。2006年にマーティン・マクドナー作の『ロンサム・ウェスト』で演出家デビューすると、次々に翻訳劇を手掛け、所属している演劇集団「円」での演出や、自身が主宰する「モナカ興業」での活動だけにとどまらず、プロデュース公演などでも活躍。2014年には、読売演劇大賞の大賞、最優秀演出家賞をW受賞する演出家となった。シェイクスピア作品には、『夏の夜の夢』『ジュリアス・シーザー』『十二夜』に続き4作目の挑戦となる。
戯曲ができてから400年余り経った現在に至っても、世界中で毎年のように上演されている不朽の名作「HAMLET」。主要な登場人物全員が最終的に死んでしまう、悲劇中の悲劇といわれるこの作品の主人公・ハムレットは、市村正親や内野聖陽、藤原竜也など、現代の演劇界に欠かせない多くの名優たちが演じてきた。役者の道を行く者なら誰もが一度は演じてみたいと思うこの難役を、初めて尽くしの挑戦となる菊池がどのように演じるのか、また、演劇界の第一線で活躍する森との初タッグによってどのような世界観になるのか、公演を楽しみにしよう。
ハムレットの父であるデンマーク王が急死し、その跡を継いだのは王の弟・クローディアスだった。王の死後すぐに、ハムレットの母・ガートルードは、新国王となったクローディアスと再婚。父の死と、母の早すぎる再婚にハムレットは狼狽する。そんな彼のもとに、ハムレットの父に似ている亡霊が城壁に現れた、とホレイシオが知らせに来る。自ら真偽を確かめようと出かけたハムレットの前に現れた父の霊は「クローディアスに毒殺された」と告げた。復讐を誓ったハムレットは、狂気を装い機会を伺うことに。
そんな彼の変貌ぶりに周囲は驚くが、ポローニアスは自分の娘・オフィーリアへの実らぬ恋が原因だと言う。しかし、心配するオフィーリアをハムレットは冷たくあしらい、そんな彼の態度にオフィーリアは深く傷つく。
ある日ハムレットは、王の弟が王を殺害、王妃と結ばれ後に王になる、という筋書きの演劇を上演させる。それを観ていたクローディアスの動揺に、父を殺したのは彼だという確信を得て……。
菊池風磨 コメント
今回出演が決まって、まさか自分がハムレット役をやらせて頂く事になるとは思ってもみなかったので、とにかく驚いた次第でございます。もちろん、喜びもありましたが、何より驚きが大きかったです。「ハムレット」は、作品自体に歴史と伝統があり、国内外においても、様々な方々が演じられてきた由緒正しき役であることは私でも百も承知ですので、かなりのプレッシャーを感じていることは否めません。ですが、やりたいと思ってやらせて頂ける役ではないからこそ、この機会に全身全霊で向き合いたいと強く思っております。
ストレートプレイに対する意識は強く、恐縮ながら役者としても活動させて頂く以上、一度はストレートプレイの舞台に立ちたいと思っていたので、これ以上光栄なことはございません。Sexy Zoneの可能性を広げるきっかけになれればと思っております。
ハムレットという大役を、歴史と伝統に則り、真摯に演じて参りたいと思っております。その表現の中で現れる新たな菊池風磨をお見せすることを約束致しますので、是非ご覧ください。
演出・森新太郎 コメント
そこに活劇としての魅力があるとはいえ、「ハムレット」が相当血なまぐさい復讐劇であることは確かです。主要人物のほとんどが残酷な死を遂げます。「復讐せよ」とハムレットに命じた父の亡霊もまさかこれほどの事態になるとは想像していなかったのでは。人間の理性を信じ “正義”や“名誉”というものを希求して止まなかったハムレット。そんな彼による凄惨な復讐劇だからこそ、この物語はいま上演する意義があり、現代にも通じる問題作として我々の前に立ちはだかるはずです。古典戯曲の金字塔に真っ向勝負で挑んでいけたらと思います。