『ディズニー・オン・アイス』今年のテーマは「LIVE YOUR DREAMS」ーープリンセスが活躍するその魅力を中川翔子が隅々まで熱弁
中川翔子
1981年に世界初公開。日本では1986年の上陸以来、数々のディズニー・ストーリーを氷上ならではのパフォーマンスで表現し、実に2500万人が訪れた『ディズニー・オン・アイス』が今夏も開催する。 そのスペシャルサポーターとして、2014年以来となる抜擢を受けたのはマルチに活躍する才女・中川翔子だ。もともと大のディズニー・ファンで、2011年公開の映画『塔の上のラプンツェル』日本語吹替版では、主人公・ラプンツェルを表情豊かに好演し、大きな話題に。他にもディズニーにまつわる番組のナビゲートを行うなど、浅からぬディズニーとの縁を持つ彼女が、去る5月17日に行われた記者会見に登場。これまでの『ディズニー・オン・アイス』の魅力と共に、今夏のステージへの期待を存分に語ってくれた。
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今回のテーマは「リブ・ユア・ドリームス」。「あなたの夢は何ですか?」との問いかけに、凛々しく美しいディズニーのプリンセスたちが、それぞれのアンサーを躍動感たっぷりに届けてくれる。「描かれるのは、プリンセスたちが夢に向かってさまざまな困難な冒険に立ち向かう物語。映画の名場面や、素晴らしいディズニーの名曲たちで構成されるだけでなく、ミッキーやミニー、ドナルドたちとプリンセスが大集合! どんな作品でも見られないこのステージは、まさに圧巻です。ディズニープリンセスたちは、ただ待っているだけでは幸せは掴めないということを身をもって教えてくれます。たくさん涙を流したり理不尽な目にあったり……、ディズニーは悪役もがっつり悪として動くので本当に大変な目に遭いますよね。だからこそ優しさを持ち続けて幸せを目の前にした彼女たちの姿がものすごく感動に変わる、この人生体験……! 子どもの頃に憧れて見ていたプリンセスたちですが、大人になると改めていろんな自分の体験にも重ねて共感できるんです。あぁ、ディズニーって深い……!と」。
「そんなプリンセスたちが活躍する『シンデレラ』『美女と野獣』などのおなじみの世界観はもちろん、今年のビッグニュースは何といっても「『リメンバー・ミー』が初登場すること! 音楽も素晴らしくて、どの楽曲が採用されるのかすごく楽しみですね。本作は、もう会えなくなった存在を忘れないでいること、心の中ではずっと一緒だしずっと生きているんだって、気持ちを明るく照らしてくれる物語です。特に大人は共感が深い話だと思うのですが、子どもたちにとっても、観る度大人になっていく度にどんどん理解できる、変わっていく作品だと思います。氷の上であの名曲が、そしてポップなキャラクターが、どんな風に鮮やかなオレンジの世界に染まるんだろうか…興奮が止まりません!」。
彼女がこれだけ期待を寄せるのは、前回スペシャルサポーターを務めた2014年時に訪れた、北欧公演の舞台裏取材も大きく影響しているようだ。「このステージに欠かせないのは肉体のパワー。例えばラプンツェルは、長い魔法の髪の毛を使って「エアリアル」という技を繰り出します。命綱もなく鍛え上げた腕を使って、空をくるくる回って飛ぶんですね。北欧公演へ取材に行った際感じたのはイチから作り上げていくことの大変さでした。想像すると泣けるほどに。「エアリアル」を完成させるまでの厳しい肉体の鍛錬を感じた一方、ステージの上では弾けるような笑顔を見せてくれる。そんな心から素晴らしい景色をみせてくれるラプンツェルに拍手を送りたいですね」。
さらに北欧取材の際に感じたことは、世界中を駆け巡るツアーチームの凄まじさだったという。「キャストのチームワークの良さにも感動しましたが、裏方の方々の苦労や工夫にもいろんな思いが巡りました。氷上で映えるようたくさんの光を反射する素材を使った計算され尽くした衣装や、アニメーション映画よりデフォルメされた世界観など、こういう風に生まれ変わるのか!と。国によっても会場の雰囲気や具合も違いますから、そこへの調整なども大変ですし。全員がディズニーの夢の世界を届けることに命を懸けてらっしゃる。それからはプライベートで観劇するときも、どれぐらい鍛錬されてきたのかを考え、感動もひとしおなんです」。
そんな熱い思いを持つ彼女。自らと似ているディズニープリンセスを問われると……「私は自主的に中野区に引きこもるのが大好きなんですけど(笑)、ラプンツェルは18年間塔の中に閉じ込められていて。でも家の中でも十分楽しめるじゃんって、切り替えているところとか似ているかも。友達がカメレオンしかいないのも、私も人間は怖いから猫がいればいいかなって思うときもありますし(笑)。あと、「今日は人生で最高の日だわ!」と言っていたと思ったら、「私って最低の人間よ……」って情緒が激しいところ。「わかりみが深い……」って思います、人間臭いですね。ラプンツェルは」。
話題を呼んだ「アナと雪の女王」にも思いを馳せる。「「ありのままの……」という言葉がすごく共感を呼んだから社会現象になったんですよね。私も昔は絵を描いているだけのオタクだって言われた学生時代で。でも大人になってから絵やゲーム、同じ趣味を持っている人たちにたくさん会うことができたので、あぁ好きなことを大事にしてきてよかったなと思えました。ちなみに、エルサの氷のシーンも大好きなので、『ディズニー・オン・アイス』ではそのステージも楽しみです」。
全国10都市で開催される本公演。関西では大阪城ホールが舞台となる。「大阪城ホールはすごく広くて、さらに氷の上を滑るリアルな音がわかるほどの臨場感がある。引きで見たときなんて、それこそ映画以上の感動が訪れますよ。これぞ“体感”、この言葉に尽きると思います。会場で販売しているオリジナル・ライトで私たちも応援することができるので、ライブのような感覚で空間に溶け込むこともできます。近くでも、正面からでも斜めから見ても、全て違った感覚になるので何度も足を運んでいただきたいですね」。
公演期間中には、ディズニーキャラクターに扮した全身仮装での来場者にプレゼントがある「コスチューム特典公演」をはじめ「ミッキーマウス・グリーティング公演」、さらにはお揃いのコーデで来場すると特典があるなど、日によってさまざまな仕掛けがあるのも見逃せない。
「会場では、プリンセスのドレスを着た子どもたちがたくさん! 目の前でプリンセスが滑る様子に興奮を隠せずくるくる踊る子もいたりします。ライトを振っている子、頑張れって応援している子もいたり。子どもたちにとって一生忘れられない、夢のスイッチが入る体験になると思いますね。しかも驚くことに、会場では写真が撮り放題なんです。せっかくおめかししてるし、一生残るものにしたいですよね。私はラプンツェルの衣装を着たこともあるんですが、孫とおそろコーデにしたい! キッズ用の衣装とか既に買ってあります(笑)。夢は孫を連れて、氷の上を滑るディズニーキャラクターを見せることです!」。
最後に、来場してくれる方々に向けメッセージを贈ってくれた中川。「私は、ラプンツェルの中で大好きな場面があって。夢が叶ったならまた次の夢を見つければいい、ひとつじゃなくて小さい夢から大きな夢までたくさん見つけていいんだって。ディズニーから学んだ素晴らしい生き方のヒントでした。そういった名場面や名曲、映画でも見られないようなプリンセスやキャラクターたちの大集合が、氷の上で観ることができます。この迫力、臨場感は生で見た人にしか宿らない熱がきっとあると思います。まさに夢が叶うきっかけの場所。氷の上のミュージカル、一生忘れられない体験になると思います」。
他にも「推し」である「ドナルドのプリプリのお尻は必見です!」なんて、終始熱っぽく語ってくれた彼女。コスチュームに身を包み、キャストへ応援の声を上げる。そんな共に創り出すことに一層の感動を呼ぶ『ディズニー・オン・アイス』の世界へあなたも飛び込もう!
取材・文=後藤愛 撮影=田浦ボン
イベント情報
7月4日(木)~7日(日) ゼビオアリーナ仙台
幕張
7月12日(金)~16日(火) 幕張メッセ 幕張イベントホール
大阪
名古屋
横浜
福岡
鹿児島
高崎
埼玉
広島
8月15日(木) 開始:10:30
会場:横浜アリーナ
※公演コスチューム特典公演
料金:S席(大人):¥6,300
S席(こども):¥5,200
A席(大人):¥4,200
A席(こども):¥3,000
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